気持ちが伝わる話しかた―自分も相手も心地いいアサーティブな表現術

著者 :
  • 主婦の友社
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感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784072704325

感想・レビュー・書評

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  • 「相手が承認してくれる」ことに自己表現の動機があると、本当の自分の意見や気持ちがあやふやになり、自分が何を感じ、考えているかわからなくなってしまう。
    →周りから浮かないよう、否定されないよう行動していて自分の考えや意思がなくなってしまった経験あり。
    自己表現の方法を学ぶことの大切さを改めて認識した本です。

  • アサーティブな表現方法について学べる本。
    これまでもアサーティブネスに関する本を読んだことはあったが、よく理解できなかった。この本では基礎から実践方法まで幅広く書かれており、分かりやすかった。
    著者の伝えたいことが正に「アサーティブに」読者に伝わる良書だと思う。

  • 言い方、話し方、伝え方をすぐに改善したいときによい本です。

    身の回りの不快なひとたちのことを、すこし深く理解するきっかけになる本でもあります。

    周囲に他人を尊重することができないひとたちがあまりにも多いように感じたときに読むとよいでしょう。

    意地悪な人も別に強いわけではないんだろうと考え直す余裕をくれる本です。

  • なかなかよい。もう一度読みたい

  • チェック項目22箇所。コミュニケーションではどのように伝えるかが大事。人間関係をよくする「伝え方」のヒントを体験を交えながら紹介。対話できない人が増加。メールではひどいことをいえても直接会って話せない。自分の感情を隠し続けると自分が何を感じ何を考えているか自分でもわからなくなってしまう。アフター5がなくなる=職場の人間関係がビフォア5に限られる。アサーティブである=自分も相手も大切にしつつ自分の感情や要求を率直に政治に、そして対等に伝えることができる。伝えたいことが伝わるように相手にボールが届くように意識して投げ、対話する。アサーティブの4つの柱・・・誠実、率直、対等、自己責任。自分に誠実でないと相手に誠実になれない。Iメッセージで伝える。最初の一言が大事・・・とても大事な話なので聞いてください。語尾に気をつける、言い切る。ボディランゲージ・・・目線を合わせる、声と表情、姿勢、相手との距離。医療・福祉、CA、ホテルスタフは自分の感情を押し殺して仕事をするのでストレスがたまる。自己開示をすることで自分の不安レベルを下げる、相手に伝わりやすくする。伝えるときの5つのポイント・・・時と場所、要求の的を絞る、自分の気持ちも伝える、繰り返しポイントに立ち戻る、相手の立場も理解する。怒りの気持ちを伝えるには・・・落ち着いた声で伝える・・・「私〇〇について腹を立ててます」。怒りの奥にあるもの・・・フラストレーション、傷ついた感情、希望。比較して褒めてはいけない。こじれた関係修復は気長に。

  • アサーティブな要求に用いる4ステップ(事実、感情、要求、結果)などのテクニックも紹介されているが、自分と相手の双方を対等に大事にする基本的な意識のスタンスが理解しやすかった。
    アサーティブな表現をすれば問題が何でも解決するわけではないとの現実的な注意と、それでもなおアサーティブに感情表現できることの大切さの記載に好感をもった。
    11-58

  • やさしい言葉を使っていて、具体例も多く、わかりやすい。アサーションについて初級的内容だが、これが使えればほとんどの人間関係で信頼が築けると思う。

  • アサーティブネスとは「言いたいことを言う」コミニュケーションでなく、自分が本当に伝えたいことをシンプルかつ具体的にわかりやすく伝え、その上で相手との会話のキャッチボールをしながら一緒に解決していくコミニュケーションなのだそうです。

    ○アサーティブの四つの柱
    誠実 ・自分の気持ちをごまかさないで、自分にも相手にも正直になること
    素直 ・気持ちや要求を相手に伝わる形で具体的に伝えること
    対等 ・相手を見下したり自分を卑下しないこと
    自己責任 ・自分の行動によって起こる結果に責任を持つこと

    本書で心に残ったこと。
    ○アサーティブに素直な伝え方をするときは、私を主語にして話す。「みんなが・・・・している。」などと、第三者を引き合いにして気持ちを伝えてはいけない。
    ○対人関係がうまくいかない時、相手のせいにしない。人間関係のコミニュケーションはフィフティ・フィフティ。相手が100%悪いように見えても実は、自分が相手にどのように接してきたか、自分は本当にアサーティブに対話しようとしてきたかという視点で考えると自分にも責任があるはず。自分の50%の責任に100%向き合おう。
    ○ノーを言うときのポイント。どの点がノーなのかをはっきり伝える。断る理由は簡潔に最後まではっきり伝える。代替案を出す。相手の立場も理解して気持ちを受け止める。
    ○批判へのアサーティブな対処法は批判の言葉を聴いて理解する。批判が正当か不当かを判断し、正当な場合は受け止め、不当な場合はきちんと否定する。
    ○アサーティブなほめ方は他人と比較してほめない。褒める時は具体的に自分の気持ちをプラスして褒める。褒められたら相手の気持ちを受け止める。自分のいい面を素直に認める。褒められて恥ずかしいときは照れる気持ちを言葉に出してもいい。

    ::::::::::::::::::::
    これらのことを実践したら職場で家庭で、地域で少しずつまわりと気持ちよくコミニュケーションとれるようになる気がします。前向きになれる本でいろんな立場の人にお勧めです。

著者プロフィール

特定非営利活動法人アサーティブジャパン代表理事。岡山県生まれ。一橋大学社会学部を卒業後、日本社会事業大学研究科で社会福祉を学ぶ。精神医療のグループホームでソーシャルワーカーとして働いていたイギリス滞在中に、アサーティブネスの第一人者アン・ディクソンのもとでアサーティブネストレーナーの認定を受け、アサーティブネスとセクシュアリティのトレーナーの資格を取得した。帰国後からアサーティブ・トレーニングを開始、1999年にアサーティブジャパンを設立。

「2022年 『「あなたらしく伝える」技術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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