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- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784079764452
感想・レビュー・書評
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日本庭園の写真集ですね。
ハイマスさんの日本に対する愛着は、日本庭園にも及んでいます。日本人でも、心動かせる人が少なくなっていますが、外国の方の方が、関心度も興味や美しいものの理解はまだまだ高いものだと改めて気づかされました。
ハイマスさんの独特の暈しも、日本画の朦朧体を理解されているように感じます。
美しい庭園が、単に被写体として写し出されているのみならず、庭園の心に共感を込めて、ハイマスさんの心を秘めて一枚の写真に凝縮されているのを感じます。
冒頭のページを、費やしての『はじめに』に如実に現れていますね。
少しだけ
「日本の庭は、限られた空間の中に自然を取り込む芸術がある。ファインダーをのぞいていると、庭が、人間と自然の双方の表現を融合させた、生きているモニュメントであることがよくわかる。だから、撮影に際しては、両者の融和の美を常に意識するように努めた。」
ハイマスさんは撮影に対して、研究と調査を重要視されています。ご自身の満足のいく体制で取材に取り込む姿勢は驚嘆に値します。
最後に
『私は、日本の庭の神髄とは、そのような人間の美意識や感覚と、自然が見事に融合して表現された「生きたモニュメント」だと考えている。その思いを写真から感じとってもらえれば幸いである。』
と、綴られています。
「そのような」「モニュメント」とは何かを、この書物で浮かび上がらせれば、これほどの幸いはないかもしれませんね。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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