絶叫学級 くずれゆく友情 編 (集英社みらい文庫)

  • 集英社
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本棚登録 : 101
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784083210662

作品紹介・あらすじ

私の名前は黄泉。恐怖の世界の案内人です。あなたを授業にご招待しましょう。思わず叫び声をあげてしまうような、身も心も凍る闇の授業です。今回は、固いきずなで結ばれたはずの友情が壊れていく様子をじっくりとご覧いただけます。そして、最後に待ち受けるおそろしい結末は、あなた自身の目でたしかめてください。誰もが望む、幸せな結末とは程遠いかもしれませんが…。小学中級から。

感想・レビュー・書評

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  • かさこさんの話はとても怖かったです。
    傘子さんが二人の前に現れたときゾクゾクっとしました。そしていろんな人の力を借りて傘を探したのに全然見つかんなくて傘子さんに出会って四日たった日にやっと傘を見つけられたけど、取り合いになってしまって結局わたしが傘子さんに傘を渡したけど、友達がいなくなってしまってとても悲しいなと思いました。

  • ウェイウェイウワワー
    ⭐️⭐️⭐️

  • 深く考えずに買ったのでシリーズ3巻目から読み始める形になったが全く問題なし。

    サブタイ通り’友情の喪失’がテーマ。
    基本いじめや陰口を扱った話ばかりなので読み心地は怖さより’嫌さ’が強い。

    9時間目傘子さん、タダでは終わらせない感じが好き。相手を蹴落として自分だけ助かりたい、成功したい、みたいなドス黒い感情をまとった話。
    10時間目は身につけておきたいネットリテラシーの話。悪意の蔓延する仕組みがホラーに絡めて描かれている。
    11時間目はストーリーテラーの黄泉ちゃんの過去話。壮絶。

    夢中で読んでしまいました!


    15刷
    2021.4.1

  • 貴方に大切な友達はいますか?貴方はそう思っていても、相手はそう思っていないかも。友情は永遠だと思っていても、様々な要因で一瞬で壊れてしまうもの。自分の命がかかっていたら、相手の事なんてどうでもよくなるでしょう? これ小学生に読ませたらダメなやつ……。ある程度分別がつくようにならないと、人に対して疑心暗鬼になるぞきっと!!怖くておもしろいけど、非常にリアル。褒め言葉で言うけれど、良くないほうにリアリティーがあふれる。呪いを解くために友達同士で奮起していたはずなのに、一瞬心の中に悪意が生まれた所為でなし崩しになってしまったり、学校裏サイト(今の学生は分かるのだろうか)に友達の悪口を書き込んだ所為で幽霊に目をつけられ、どんどん自分の悪口を書き込まれて疑心暗鬼になり破滅する話(一応幽霊は絡むが、逆に幽霊が絡んだ事によって結末がやわらかくなった印象)いじめの話など(この話は最後感動的だったので救われた!)、今も生きる人たちの中にある暗い部分を書き出した一冊。今はもう本当に深い付き合いの友達しか残ってないから平気だけど、出た当初にリアルタイムで読んだら私の場合は学校生活に差し障りそう。そう思えるぐらい、裏切りへ至るまでの描写がすごかった。これも最初の話の裏切りの速度にえっ!ってなる。人間なんて自分さえ良ければやっぱりいいんだ!ってなりました。いや、でも逆に「そんなことない、人間もっといいところあるはず!」となるかもしれない。反面教師のような意味合いで。

  • (2014-02-09)

  • 「傘子さんが来る」、「ブラック掲示板」、「黄泉の真実」の3編収録。

    「傘子さんが来る」
    ぬ~べ~のぶきみちゃんとか、出会ったら何日以内に指定のものを見つけ出さないと行けない話。
    ずるずる引きずっている腕が不気味。
    腕を引きちぎられただけで死んでしまうというのは強引。

    「ブラック掲示板」
    学校裏サイトという近年では定番のテーマ。
    オフ会をこっそり見に行ったのにクラスメイトはいない。
    でも、密かにオフ会は開かれていた、というのが怖い。
    書き込んでいたのは死んだ少女たちという落ち。
    救いがないので後味が悪い。

    「黄泉の真実」
    過去の世界で死んだ女の子が絶叫学級の案内役の黄泉だったという事実が判明する。
    タイトルに書かれているので驚きは半減。
    珍しく主人公の死なない感動的な話。
    黄泉のことだと最初から分かっていなければもっと楽しめたと思う。
    優美が黄泉に名前が変わった経緯、案内役となった経緯が説明される回も来るのか。

    よく言えば定番、悪く言えば少しありがち。

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著者プロフィール

小説家、ライター。PSP用ゲーム『大正野球娘。~乙女達乃青春日記~』のシナリオでデビュー。その後、ホラー小説『ゴメンナサイ』で小説家デビュー。オリジナル小説では『京都の甘味処は神様専用です』『神楽坂0丁目-あやかし学校の先生になりました』等、ノベライズに『絶叫学園』シリーズ他多数。

「2023年 『異世界カード無双 魔神殺しのFランク冒険者(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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