LOVE WAY GLASS HEART (グラスハートシリーズ)
- 集英社 (2002年12月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086002097
作品紹介・あらすじ
レコード会社の制作ディレクター佐伯は、バンドを組んでは潰してばかりいるボーカリストと出会う。天才藤谷直季の弟・真崎桐哉。神様に選ばれた喉を持つ男-。桐哉のバンドの解散ライブを訪れた佐伯は、彼に向かって言い放つ。「歌わなきゃ死ぬ人間なんていないよ」と(『さよならカナリア』)。カリスマバンド・オーヴァークロームの誕生と軌跡を描く、5編のスペシャルストーリー。
感想・レビュー・書評
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レコード会社の制作ディレクター佐伯は、バンドを組んでは潰してばかりいるボーカリストと出会う。天才藤谷直季の弟・真崎桐哉。神様に選ばれた喉を持つ男―。有栖川シンは桐哉に引きあわされた。「俺の歌が好きじゃないなら、俺の何が欲しいか言いな。ひとつだけあんたにやるから」―<オーヴァーサイト・サイバナイデッド・クローマティック・ブレイドフォース>が動き出す。カリスマバンドの誕生と軌跡を描く5短編収録。
カバー絵・本文イラスト / 羽海野 チカ
装丁 / 藤川 覚(Turtle Factory)
初出 / 『Cobalt』1997年12月号、2002年8月号詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このシリーズはすべてが一人称で書かれていて、
基本的には朱音ちゃんな訳だけれど、
彼女以外の”大人”たちの視点から書かれる物語が
主軸の朱音ちゃん視点と絡みあうところがたまらなく良いと思う。
中でもこの巻は、桐哉の物語でありながら
彼の視線から語られることは一度もなく
それでいて赤裸々な桐哉の姿を描き出しているところが素晴らしい。
私もマルのように、バンドではなく人を追いかけた経験があるから
(流石に桐哉ほどではなくて、解散したのは3つだけれど)
彼女の気持ちが一番わかりやすかった。
しかしどこか、一番共感できたのは有栖川さんだったような気もする。
たった一冊なのに、とても存在感のある
オーヴァークロームの物語だと思う。 -
音楽ディレクター・佐伯は、バンドを組んでは潰してばかりいるボーカリスト、真崎桐哉と出会う。カリスマユニット、オーヴァークロームの誕生と軌跡を描く。
このシリーズの中で、一番いい人でないかと思う桐哉。自信満々ですが、なぜかそれが鼻につかない。朱音ちゃんに対しては面倒見がいい。
そんな桐哉の若かれし頃。ちょっと今と印象違いました。有栖川さん、あなたも……。 -
ともかく本編を読みたい。文体の前のめり加減は好き。
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グラスハート外伝。
オーヴァークロームの結成から解散までの5編を収録。 -
感想は最終巻にて。
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著者の本の中で唯一手元に残してる。何故か手放せない。
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オーヴァークロームの、
桐哉の、
それの関わった人たちの、
始まりと
終わり -
それでも
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このひとの書く、バンドにすごい憧れた。
オーバークロームかっこいい
ナイフみたいな、言葉。