癒しの手のアルス: 嘘つきたちが駆けていく (コバルト文庫 わ 3-5)
- 集英社 (2003年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086003445
作品紹介・あらすじ
『癒しの手』の能力で、どんな病も治すというアルス。タイレンの竜騎士ラティスは、重い病に臥す王太子のため三人の部下と、彼が住む村を訪ねる。そこで出会ったアイリスという美しい娘に案内を頼むが、彼女は四人を騙し、相棒のアーウィンと逃げ出してしまう。怒りに駆られ、二人を捕らえたラティスは、アイリスが男だと見破る。なんとアイリスこそが『癒しの手』のアルスその人だった…。
感想・レビュー・書評
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どんな病も治してしまうという、一歩間違ったら
宗教活動でもできそうな能力の持ち主を捜している4人。
彼らの前に現れたのは、村の謎の美少女。
しかしその実態は?!(笑)
いやもう、多分どころでなく話としてはシリアスなのでしょうが
やたらに掛け合いが面白くて、さくさく読めてしまいます。
趣味と実益を兼ねているのか、それとも単なるナルシストなのか
その辺りは微妙な感じがものすごくしますがw
しかし、ここまで咄嗟に嘘を話せる彼がすごいです。
1割の真実に9割の嘘、とはよく聞きますが
とっさにどの『真実』を混ぜて『嘘』を織りなすかは
やはり頭の回転が物をいうでしょう。
ところでラスト。
買ってもらった服は持って行けた…わけないですよね?w詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
集めようと思ったら絶版になってたので、けっこう苦労して手に入れました(汗 どうしてアルス○の子じゃないんだろうって、言っちゃいけないんだろうなぁと思いつつ、、、どす黒いですが(ぇ)面白かったですー。
2010/3/24(水) 読了 -
現時点での全巻収集(読了済)。
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1巻(嘘つきたちが駆けていく)
2巻(銀の遺跡に舞え)
3巻(月の光に凍れよ涙)
4巻(森は全てを呑み込んで)
これは、久々にヒットでした!
どんな怪我も病気も治せる癒しの手を持ったアルスと、アルス曰く従者の相棒アーウィンの珍道中。
アルスは見た目は超絶美少女ですが、中身はただの着道楽の俺様男です(笑)
アーウィンはアルスに迷惑掛けられっぱなしに見えて、実は喜んでついて行ってる犬のよーな子。
二人ともノーマルだけど、それぞれに事情があってお互いとても大事にしている様子にきゅんきゅんします(*´∀`*)
ラブじゃなくても、かけがえのない最上級ライクであれば僕は満足です……!
いやラブに移行していただいても一向に構いませんが!
出てくる人物に嫌いな人がいないのも凄いことです。
隊長は副隊長とお幸せにだし、ウィルなんて私の好みじゃないのに思わず呻くくらいアホ可愛いし(褒め言葉)、サリアもちっ邪魔者かと思いきやなかなか強かな良い子だったし、リシュアさんの愛情は泣けるし、ヴァイーダの天然さん具合も可愛らしいし、メイデンも可哀想だとは思うけど嫌いじゃない。
主人公達は端から見ればあまり恵まれた境遇とは言えず、挫けても仕方ないのに(特にアルス)、それでも日々をなるべく楽しく笑い飛ばして生きていこうとする姿勢に胸を打たれます。嘘つきだけど、優しい嘘は時に真実よりも貴いものなんだなぁ。
二人の、夫婦漫才のような巫山戯た軽い掛け合いが楽しそうでいい。
会話しりとり気づかなかったぜ!(笑)
ストーリーもまだまだ謎が深く、妖精族と人間の諍いの原因も分かってない状態でこれからが楽しみなのです、が!
4巻以降の情報が何処にもないorz
1〜4巻は二年間ほどの間に順調に出版されているというのに、何故2004年12月に4巻が出た後止まっているのですか。作者のHPみたいなのもザッと探してみたけど見つからなかったし、ひょっとしてまた続刊待ちですかorz
ま、待ってやるんだから……!・゚・(ノД`)・゚・ -
アルスのシリーズの第一弾。
もうちょっと年齢層高めが私の好みー。