わすれな人。 (コバルト文庫)

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著者 : 朝丘戻。
制作 : 前田 とも 
  • 集英社 (2004年4月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086004213

わすれな人。 (コバルト文庫)の感想・レビュー・書評

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  • BLで数多の記憶喪失ものを読んできましたが、この作品は
    その中でもかなり上位にくるような、魂揺さぶる系の記憶喪失。
    兄弟ものって、苦手なんですが、これは最強にせつないです。
    もうね、無神経な兄貴を慕って慕って慕って慕い尽くして、
    傷つきつくして、それでも慕って…それで最後に、大好きだった
    兄の記憶をすっぽりと失ってしまう弟の恋が、もうあり得ない
    くらいの透明感でもって描写されます。

    最後のじゃがいものエピソードで、涙腺崩壊です。
    ごろごろ。この擬音語が、絶大な威力を発揮しました。
    確かにじゃがいもは転がると『ごろごろ』っと音を発します。
    けれど、これほどまでにせつない擬音語ははじめてだ…。
    明確なハッピーエンドで終わらないところがまたいいです。

  • あなたじゃないと駄目だけれど、あなたでは駄目だった。
    そんな始まり方。
    兄と弟で、男同士で。
    あなたでは駄目だったけれど、あなただから良かった。
    そんな終わり方。

    【春恋。】のその後に少し触れています。凄く嬉しかった。

  • 好きになったら、もうどうしようもないんだと思う。
    「あ行の作家」の言葉が、泣けた。

  • ああ〜、朝丘さんの気難しくて自分にも他人にも厳しい芸術家肌とその徹底した厳しさに焦がれる男の子かぁ。という感じ。
    文章の感じが当時のコバルトノリなのかものすごくポエムチックな感じが強すぎてちょっとそんどかった……個人的には合う時としっくり来ない時が分かれる作家さんだな。
    ひたむきに恋い焦がれる弟、弟からの崇拝にも似た「好き」の気持ちをどう受け止めればいいのかわからない兄。
    息苦しい片思いはあまりの苦しさに弟が記憶を失ったことから逆転し……気難しい兄は弟の愛情に気づく。
    女子の身勝手さがイラつく部分はありますが、恋心とは傲慢なものですからね。
    思いを寄せてくる同級生もまた痛々しい。

    切ない、という感情に心を寄せるのが巧みな朝丘さんワールド。
    恋のキラキラした綺麗なだけではないわがままさや身勝手さもまた愛おしいのですが。うーん…。
    よかったね、と思いつつ余韻を残すラストの情景が良いですね。

    当時は書かれる予定のなかったという春恋のその後、作家になった美里の作品が出てきます。
    すごいポエミーな文章だなまた……一生に一度の恋として秋山を思い続けることが美里の作家として作品を生み出す力になってたんだなぁと。

  • 同性+兄弟故の葛藤が痛々しい。ちっとなよなよしすぎかな。読後感はなかなかスッキリ。

  • かなり好きで不満ですw 読んで悶えてみて~w 整理中なのかサイトにあるという続きが見つからない…

    兄弟もので弟視点の兄貴が内心、狼狽えて葛藤して親愛は元からあるんで弟の苦しみを理解してやりたくて必死なのが伝わってきて、痛くて泣いてしまう。展開に、え?え!とかなるしw だから余計にこの終わり方は不満ww その後の不器用な兄貴を読みたくて悶える!!

    表面上はごく在り来たりな仲の良い兄弟、特別ベタベタしてるわけでもないし、男同士だしこんなもんかなと思わせられるんだけど、根底とか大前提に大切な弟があって、あれやこれでwこの描写、すごいくるものがあった。流石、朝丘さん。兄貴のズレてる恋愛観とかもいいw

    これは個人的な問題かな。弟視点で書いてあるのに兄貴の観点がやたらと流れ込んでくる。先生にヤラレタのかなw

    絶対自分のせいで忘れたと思ってしまうよな~。愛しくて遣る瀬無い。うあああん!

  • 兄弟モノ+記憶喪失モノです

    記憶を失う前は、弟の片思い
    記憶を失った後は、兄の片思い

    ジャガイモが転がって、思い出すところで終わってます
    その後のお話が『春恋。』同様に、サイトで読めます

    『春恋。』とも、リンクしてるのね

  • 2009年 6月読了。

  • 案の定、泣いてしまいました。BL苦手な人にも是非!と私もお勧めします。何か深いのよ。ドラマも読み返そうかな。

  • これは本物の感動モノ。
    何度読んでも泣けます。
    性別も血の繋がりも超えての愛が最高です。

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笹森葉月は時々現実が辛い。兄の皐月が「兄」じゃなくて、ただの「笹森皐月」ならいいのに。そしたら「好きだ」と言えるのに。夢を叶えて現実に生きる兄と、夢がうつろな夢のまま、兄に恋する弟。報われるはずのない禁断の恋が、成就するかに見えたその直前、事件は起こって。すっぽりと抜け落ちた記憶の闇の底で、葉月が見つけたものは…。一度まっしろになった心に咲く、愛のお話。

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