世界は紙でできている: パピア・ローゼ吟遊詩 (コバルト文庫 こ 13-8)
- 集英社 (2004年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086005081
作品紹介・あらすじ
パピア・ローゼ-古代より繁栄の象徴と崇められる「紙のバラ」。突然の大地震で、女子高生トモカは、いまや朽ち果てかけたこのバラを国宝とするエクアリア国王に落ちてきた。見も知らぬ異世界で"破壊者"と忌まれるトモカ。だが"暁の戦乙女"オーディナリーにかくまわれ、危機にひんする王国とパピア・ローゼを救うよう命じられる。切り札は「折り紙」!?ヒロイックファンタジー。
感想・レビュー・書評
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折紙がスゴイ世界 という設定。面白く読んだ記憶があります
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折り紙ファンタジー
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面白かったです。大好きジャンルの1つ、異世界召喚?ものですが、今までにない新鮮な感触でした。
主人公トモカは大地震がきっかけで飛ばされた(落っこちた?)異世界で、黒髪黒目という異世界ではない特徴と、同じく物凄く貴重な紙を沢山持っていた(折り紙)コトで、破壊者と呼ばれて忌み嫌われてしまうんですが、これって価値観の転換というか、現実でもとてもあるコトだと思いますね。
普段当たり前のように見ている人、使っているものが他のところでは凄い事だったり、逆に「えー!」と思うことがそこでは当たり前の事だったり。
そしてその考えられなかった価値観に歩み寄るのはとても難しいことだと感じることが多いと思います。
そんな場所へ飛び込んだトモカに理解を示そうとし(興味を持ち?かも)、歩み寄っていったオーディナリー(オーディー)、アカシック、レドの3人は若くしてこの世界の彼らの国での重要職「水の十傑」に選ばれている3人なのですが、彼らの凄いのは何よりこういうところなのかもしれません。
トモカの優しく人懐っこい人柄も一役買ってますけどね。彼女の優しさもこの世界の新たな風だったような気がします。
ちなみに上記の3人には結構な因縁?があったりします。
続く?な感じで終わっているので、続編が出たら読みたいですね。 -
なんで、トモカが異世界に落ちてきた場面がないのだろうと思っていたら、主人公じゃないのね。異世界の住人が主人公だから、トモカを脇役として捕らえてるんですね〜。普通なら、異世界に落ちる前から始まるものが多いから、これもてっきりトモカが主人公だと思っておりました。20050710:読了