- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086006484
作品紹介・あらすじ
ある事件を起こして宮廷を去ったセインは、修道士になることを決意した。そのためには、見習いの修練士として誓いを立てなければならない。-それは二年間口をきかないこと。誓いを守り続けて、一年以上がすぎた頃、修道院長に遣いを頼まれ、領主オーフとともにコウシェに向かう。とちゅう立ち寄った場所で、オーフの妹ララと出会う。まさかこの出会いが誓いを破らせることになるとは…。
感想・レビュー・書評
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エネアドの3つの枝2作目。
男好きする女と女ぎらいの男の物語。
軽そうなのにそうでない。おかたそうなのに思慮不足(笑)
シリアスとコメディのバランスがいいなあ!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ラノベ文体の参考用。2つの理由から★は4つ。それさえなければ★5つ。
理由1、シリーズものとして書かれた2部目を、それと知らずに読んでしまった。そのため、端折られているだろう人間関係が把握しづらかった。
理由2、前提としている世界設定を端折りすぎと感じた。ハイ・ファンタジーの『上手な説明の仕方』に慣れているせいか。
この2つが無ければ、
・読むに苦痛ではない文章の運び方
・会話や心理描写の上手さ、キャラクターの提示の仕方
・ロマンス奇譚と呼ぶにふさわしい、モチーフの積み上げかた、展開の読めなさ。
読者の興味を上手に引きずり回して目を離させない、語り上手な一品であった。 -
エネアド3つの枝のシリーズ、ふたつめの枝。
ララがかわいい。
口を開けばララがかわいい。
自称・愛の象徴のララがかわいい。
愛をふりまきながらも愛を求めるララがかわいい。愛をためしてしまうララがかわいい。心が帰る家がほしいと言いながら本当はないのではないかと不安になってるララがかわいい。
エネアドのひとたちのララへの愛情がかわいい。幽霊じゃない。誰も本当のララを見ていないわけじゃない。ちゃんとエネアドのひとたちはララのことを愛している。
そしてセインはひきょうだと思うよ!!!!
自覚したらとんだ狼だよ! おいしいよ!!!
樹川さんのお話の作り方と、クセのあるキャラクターが大好きです。
ごちそうさまでした。 -
大好きな樹川先生の本。
どこまでも少女小説・恋愛教本の名にふさわしい内容を突き詰めているかんじ。
3部作と最初から割り切って書いてるので無意味に広げる大風呂敷もなく過不足なく作られた話という気がする(σvσ)
1作目読んだ後この本がなくて読まずに堪えてたらブックオフで発見!
本当にコバルトらしい本。
ヒロインの気の強いお色気?な感じもストイックモドキな聖教者も私の好みだったので3作の中で一番好きになりそう。
どうでもいいけど、コバルト作家の中で樹川センセってかなり文章がうまい方だと思う…フラグ回収、話の広げ方落とし方、単純に文章のわかりやすさ本当に基本的なことが丁寧な人だと思う。 -
それでもあなたに恋をすると一緒に買った2冊目。
やっぱり恋愛ものだけどさくさく読めた。
登場人物がみんないい人なんだよな。
癖があって、けばけばしさがなくて。
あと、恋愛ものなのに「きれい」じゃないところが読みやすい要因かも。
登場人物はそりゃみんな美男美女なんだけどね。
こう、雰囲気というか文章というか…
定番の恋愛ものってショートケーキとか(中にはチョコレートケーキみたいなのもある)こう、見た目もきれいで甘い洋菓子のイメージなんだけど、これはおせんべいで恋愛してるみたいな。
同じ午後のおやつタイムといっても、前者は若い子がおしゃれなカフェでケーキ食べてて、本作は茶の間に横になっておせんべいかじってる、そんな差がある。
だから読みやすいのかなぁ。
いまいちロマンチックさやキュンとなる甘酸っぱさには欠けるけど、これはこれでハラハラしたりドキドキしたり楽しめる作品。 -
エネアドの木の枝シリーズ第二弾。
一作目で姉御肌なサポート役だったララが主人公。
どストレートというか、期待を裏切らないキャラクターに展開なので、読んでいて、肌がぞわーっとなる。恥ずかしくて。
でも、だんだん、その恥ずかしさが快感?になってくるので、そのあとは、物語に没頭。
堅物なセインが、すてきです! -
このシリーズは3連作なんですが、とても面白いです。
何しろ女の子が格好いい! -
木々さんのイラストに誘われて。
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「楽園の魔女たち」シリーズ完結後の樹川さとみの新シリーズ第二段。<br>
全3巻ですが、この話が一番印象的だったので。<br>
よくある性格が正反対のカップルの話なんですが、いい年してこのラブコメは恥ずかしい…でも面白かった。<br>
さっぱりしたヒロインにも好感もてる。 -
ララちゃんの性格がすっごく良かったなぁ。このベタでコテコテな展開が大好き。