桃源の薬 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 131
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086006736

作品紹介・あらすじ

都の北方にある白翼山。十四歳の少女・招凛花は、魑魅魍魎跋扈するこの山を登っていた。彼女の目的は、方士に会って、好きな相手の心を奪う媚薬"金鳳丹"を作ってもらうことだった-。白い獣に追いかけられ、気を失ってしまった凛花。目を開けると、背中に翼の生えた白い犬と、黒い袍に身を包んだ少年の姿があった。その少年こそ、凛花が捜していた方士で…!?幻想ラブファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 中華風の架空の世界を舞台にした話。
    中華風といっても妖魔関連と恋愛がメインの話なので、衣食住はあまり中華を感じない。というか描写が少ない。一応作品紹介文には「凛花は名家の末娘」とあるが、それも+α程度の存在感で、要は彼女の家庭問題が必要なだけなので、お姫様感はない。二巻以降はさらに薄い。

    個人的には、こういった恋愛が絡んだ長編は何冊か経った後くっ付くものだと思っているが、これは一巻の時点でもうくっつくので展開の早さに驚いた。正直、じっくり書けば2冊にできる展開だったと思う。
    物語が始まる以前からヒロインの凛花がヒーローのインシェンに片思いをしているので、それもまた変わっていると思った。
    インシェンは出生を考えればミステリアスな雰囲気、性格なのは納得だが、凛花は普通の人間の割にものすごくポジティブ。ポジティブ過ぎて、人間味が薄いというか、もう少し彼女の感情描写が欲しかった。

    展開が早いのと描写が物足りないのとで若干不満足だったが、設定はすごく好み。
    まとめ買いしてしまったので、まとめて読んでみることにする。

    あと、挿絵が下手。ほぼ人物を並べて描いているだけで、何をしている絵か分からない。その人物もすごくアッサリしているというか、線が少なくて塗り絵みたいに白い。この挿絵はなくてもいいかもしれない。

  • 【本棚無】中華風舞台で、純粋系ヒロインが押しかけ女房な話。第1巻。

    特性の媚薬を作ってもらうまで、薬を作る少年のもとに居座りを決めた主人公。しかし、ここは妖怪が押し寄せる場所だった。
    次第と少年とそこにくらすシロという犬?と仲良くなっていく。

    1話目のポイントは何故ヒロインが媚薬を欲しがるのか、2話目は少年の気持ちの変化かな。

    少年は鈍感というより、自分自身の気持ちがわかってないと先に進めない面倒なタイプ。好意が全面的なシロが可愛いく見えてくる。
    媚薬のくだりがよかった。

    ただ、難しい漢字とか意味わからないものがあって困った(笑)

  • 最初はイラストの可愛さとか設定の斬新さにひかれて買ったんだけど。。いざ読んでみるとそう面白くもなかったような。。あとたまーに出てくる中国語の読みとかにはかなり引いた。。ダーチェ  とか。。中国ではものすっごくダサい呼び方だよ!!

  • 久しぶりに読み返そうと思って引っ張り出してきました。
    桃源の薬シリーズ第一巻。
    中華モノの長編小説を読みたくなって買った本です。(なので、購入時には全巻発売してました。)
    あらすじは
    …。

    14歳の少女、招凜花(しょうりんか)が魑魅魍魎跋扈する白翼山(はくようさん)を登っていた。その山に住む方士インシェンに会い、心を奪う媚薬を作ってもらう為に―。
    そして少女は、方士と白い犬(天馬)・白耀と出会う。
    そんな形で、物語は始まります。
    招凜花とインシェンの恋物語。
    分野的には恋愛ファンタジーだと思います。
    一巻の中身は一冊読み切りでも大丈夫そうな、まとまったお話です。
    伏線は回収しきれてませんが終わり方もハッピーエンドで、いいですよ(^^)一度読んでいるので、とりあえず流し読みですが、読み返すと意外といいセリフと場面があります

    個人的には白耀がかわいい!

  • 部屋を片付けていたら出てきた本。
    さらっと読んでしまった。シロかわいい。
    彩雲国とかこういう中華系ファンタジーに昔から弱かったんだなあ、わたし。

  • 中国とか中華っぽい設定、好きなんですよね。「彩雲国物語」とか「月色光珠」とかみたいな。
    で、これもそんな感じかなって思って、古本やさんでまとめて、買ってみましたが、都じゃなくて、山の中の話でした・・。で出てくるのは妖怪と。

    妖怪の名前の漢字から来る私のイメージと実際の妖怪の容姿が違ってて?ってなることもありました。シロって、どうみても犬かオオカミっぽいのに、「天馬」なんですよねぇ。
    でも、シロ、かわいいです。

    凛花も結婚させられるのが嫌で、昔会った男の子に会いたいだけで、山奥まで一人で登ってくるという、根性の子ですが、この無口で愛想のないインシェンがこれから、どう変わるのか楽しみにです。

  • 桃源1巻です。
    絵が可愛かったのでジャケ買いしました、笑。



    都の北方にある白翼山。
    十四歳の少女・招凛花(しょう りんか)は、この山を登っていた。
    彼女の目的は、方士に会って好きな相手の心を奪う媚薬”金凰丹”をつくってもらうことだった。



    とても読みやすい中華ファンタジーでした。
    妖魔とかがうじゃうじゃでてくる話ですが、全体的にほんわかしていて優しいお話でした。
    登場人物も良い感じです。


    ヒロインの凛花は、心優しい女の子です。
    おおらかな性格だけど、頑固で行動的な面もある子です。
    14歳って少し幼い主人公かな・・・と思ったのですが、全然気になりませんでした。

    まっすぐで前向きな思考の持ち主ですけど、けっこう苦労人ですね。
    媚薬を欲しがった理由も何だか可愛そうでした。



    ヒーローのインシェンは、最初イラストを見たときヴェスペリアのユーリに似ていると思いました、笑。
    黒い服着ていて、女の子みたいに綺麗なところとか特に。
    性格は全然似てないですけど。

    謎めいた少年で、クールな性格してます。
    正体を知ったとき、千と千尋のハクが連想されました、笑。
    性格は全然似てないんですけどっ。


    マスコットキャラ的なシロは可愛かったです。
    もふもふしたいです、笑。


    インシェンの血筋が特殊なので、二人が一緒になるには難題を乗り越えなきゃならなそう・・・。
    寿命も違いすぎるし、その辺がどうなっていくのか楽しみです。

  • シリーズ1作目

  • 初恋の男の子を追いかけて心を通じ合わせていくお話。シリーズ読み続けているけど、読みやすさは◎
    内容は・・・あまり深くないけれど。キャラは好感持てます。個人的にはやっぱシロが一番イーカンジ

  • イラストが可愛くてジャケ買いした典型的な1冊。

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