盤上の四重奏 〜ガールズレビュー〜 リリカル・ミステリー (コバルト文庫)
- 集英社 (2006年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086007382
作品紹介・あらすじ
有名な進学塾に入学した17歳の都。彼女はこれまで『特別』な存在として、学校に通わず、閉鎖された環境で過ごしてきた-。生まれて初めてできた友人・璃花との話の中で、都は塾に『特別な生徒』がいるという噂を耳にする!自分の情報がすでにもれていることに危機感を覚えた都。そんなとき、塾の生徒の今日子と初音が言い争う現場にでくわして…!?四人の少女を取り巻く陰謀が動き出す。
感想・レビュー・書評
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白い花の舞い散る時間でキーマン(たぶん)となっている「都」とその世代(だから、白い花〜に出てくる子達の親の代)の話。誰が味方で誰が敵なの?という緊張感が良いと思う!
・・・都が好き。ww詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
デヴュー作『白い花の舞い散る時間』から、この作品で3作目。いやあ、この方、書くほどに巧くなりますね。 「特別」な生徒が集まる「特別」な進学塾に「特別な生徒」が入塾したらしい。「特別な生徒」とは誰か、2人いる「ハズレ」とは誰か。 そしてタイトルの意味とは、、、。 初めて同世代の人間と接し、ごく普通の少女として振舞う喜びを味わいながらも、自分が「特別な生徒」であると信じ、「特別」ゆえ、誰かに狙われているんじゃないかと神経を尖らせている都の視点で、物語は進みます。 1ヶ月の秘密の休暇が終わった時、都の身に何が起るのか。 これ、スゴイ!ラスト15ページで、それまで見ていた世界が180度変わります(笑)。 おんもしろかったよぉーーーーっ!!! 誰が自分にとって必要な駒なのか。見極めるための腹の探りあいを、もう少しねっちり書き込んだ方が、もっとエキサイティングで面白かったと思うけど、エピローグまで読んで初めて、タイトルの「盤上」「四重奏」の真意に気づき、腑に落ちながらも…驚くこと、間違いなしです。 ああ。この作品と同じ世界観を共有する『白い花の舞い散る時間』を再読したいぃ!! 『白い花の舞い散る時間』を読んでなくとも楽しめるけれど、読んでから読むと、なおさら楽しく面白く読める作品かと。 いやあ。まだこのシリーズは続くのかしら。 彼女たちの行く末を熱い眼差しで見守りたいと思います♪ぐふふっ!
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前作を読んでないと話を楽しめないような気がします。
前作の前日譚なんですけどね。
表紙の3人の女の子、一人が誰だかわかりません……。
可愛らしい表紙のわりに重い話の人かも??
2作目も読んでみようかなぁ……
カバー・本文イラスト / 水上 カオリ
装丁 / 大島 亜夢(nayuta) -
これまた、難しい。「白い花〜」の姉妹本という捕らえ方がいいのかしら?時系列としては、今回のほうが早いんだよね?といっても、「白い花〜」のほうが偽名だったから、誰だ誰だかわからない…挿絵があっても、わからない…もう一度、読み直そう。
20060429:読了