恋のドレスと舞踏会の青―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫 あ 16-23)
- 集英社 (2009年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086012454
作品紹介・あらすじ
青年貴族シャーロックが『薔薇色』の仕立人クリスを想っていると知りながらも、彼への想いを断ち切れない伯爵令嬢アディル。彼女は伯爵家主催の舞踏会で、新たに仕立てた恋のドレスを着て、もう一度シャーロックを振り向かせようとする。一方、クリスもまた複雑な想いを胸に、顧客の婦人の付き添いとして舞踏会に行くことになるが…?舞踏会の一夜に交錯するそれぞれの秘めた想いは。
感想・レビュー・書評
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糖度高め。
気になっていた手袋もやっと出番が来ました。
こうして、結構話の中で引っ張っているものがあり、気になるところかも。バーンズ夫人が良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ヴィクトリア朝時代の英国。「恋を叶えるドレス」をつくることで有名な「薔薇色」の店主クリスと、公爵家の長男シャーロックとの身分違いの恋の話。
すっかりらぶらぶな二人だが、既に階級の差によるプレッシャーが重くのしかかってくる巻でした。舞踏会は、その象徴ともいえるイベント。あのパメラでさえ、この壁は乗り越えられないと自覚してしまうのです。
いや〜もう、いろいろとイイ!シャーリーの乙女っぷり、恋を知ったクリスの強さ(もうシャーリーを捨てる覚悟ができているような気がする)、そしてもう一人の主人公とも言うべき、パメラ視点からのシャーリー、ライバルの彼女の貴族らしいまなざし。それぞれが素晴らしい。この話は読んでいて至福だなあ……。意外とロマンティックではなく、しっかりと現実をみすえた上で酔う恋の味、というところがとても美味しい一冊でした。たんのうたんのう。 -
シャーロックの増長ぶりが腹立たしいが、恋する乙女は独占欲も強くなるししょうがないか。でもパメラと踊った時の会話はすごく好き。バーンズ夫人いい人でよかった。
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パメラとシャーリーとのダンスの挿絵が可愛い。
ジャレッド実はいい奴を期待
クリスにとってふさわしいのか、という問いはきついけど真理。
いくら近いと言えども、夜中に自分でも「弱い」と言っている恋人を一人で歩かせるのは如何なものか。
バーンズ夫人の好感度がうなぎ上り
リンダの好感度だだ下がり -
シーズン最後の舞踏会の夜。アディル嬢とシャーロックのダンスのシーンがすごく良かった。p154〜p157のためにこの巻は手元に置いておきたいなあ。
アディル嬢と踊ってるときの貴公子然としたシャーロックと、その40ページあとでパメラと気楽に踊ってるシャーロックの挿絵の雰囲気の違いもすてき。 -
最後の客にならない客が集まる部分が好きでした。
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青年貴族シャーロックが『薔薇色』の仕立人クリスを想っていると知りながらも、彼への想いを断ち切れない伯爵令嬢アディル。彼女は伯爵家主催の舞踏会で、新たに仕立てた恋のドレスを着て、もう一度シャーロックを振り向かせようとする。一方、クリスもまた複雑な想いを胸に、顧客の婦人の付き添いとして舞踏会に行くことになるが・・・?舞踏会の一夜に交錯するそれぞれの秘めた想いは――。
シャーリーーー!!何その乙女な反応。嫉妬してみたり独占したくなったり、見事に初恋の乙女を演じてますね(爆)それだけクリスのことを大事に想ってるってことなんだろうし、クリスも現実を分かった上で彼の幸せを祈ってる優しい子だなあと思う。くっついてしまえと思うのは仕方ないだろう。今作でようやくアディルの気持ちが理解できました。好きな人が自分を認めてくれているのにそれを壊すなんてできないというのはすごい分かる。初めていい子だなあと思えた。切ない><それにしてもお父さん・・・まさかの見張りかい!でもその見張りがクリスに好意をってまさかの三角関係??でもこのパパ、いつか何かやらかしてくれると私信じてる。 -
《第14作》
●ゲスト:
●ドレス:
●内容:
●感想: -
玄関
ほんだらけ袋 -
クリスは幸せでしょうか。この巻のラストでは幸せそうだったのでとりあえず嬉しいです。シャーロックもあんなに可愛いこを夢中にさせておいて舞踏会では美人と踊るなんて罪な男だ……!
バーンズ夫人のいい人っぷりにちょっと泣きそうになった。