アルワンドの月の姫 王太子の婚礼 (アルワンドの月の姫シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2009年7月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086013093
作品紹介・あらすじ
隣国から王子が訪問すると聞き、多忙な王太子シャルフを少しでも助けようと、歓迎の宴の準備に奔走するアルナ。そんなとき、婚約者スイーヴと他の女性が親密にしていたと聞き、真相を確かめに行った彼の屋敷で、彼と顔を寄せ合う女性を見てしまい…!?一方、どうしてもアルナのことを諦められないシャルフは、ある想いを固め…!?参謀姫のアラビアン・ラブコメディ、波乱万丈の完結編。
感想・レビュー・書評
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美貌の姫アルナイーズは過保護のな父のもとから家出し、王太子の参謀になるべく奮闘中。しかし、当の王太子は参謀としてというよりも妃候補として彼女にご執心。同じ夢を見るための動詞であるスイーヴととの婚約は形だけのはずだったが、アルナの心は揺れて。
王太子をめぐる時期王位争いも加速する中、アルナの選び取った道とは。
アルワンドの月の姫シリーズの最終巻です。
読み終わった感想は、え?そっち?でした。
まぁそういう終わり方もあるのでしょう。変な意味じゃなくてね。
シリーズ全体として、アルナの恋の物語でもあるし、アルナと王太子シャルフの絆の物語でもあるし、王太子として・その参謀としての成長の物語でもあります。
恋物語としては、当初の読みとは違うところに落ち着きましたが、本人たちが幸せならばそれでよし。序盤ではアルナと彼のからみが少なく、こっちのセンはないなと思っていたのですが、物語を通じて、穏やかに育んだ愛ということでしょう。らぶ好きの私としては、もうちょっと本編中にいちゃいちゃさせてあげてほしかったのですが。本人たちが鈍いんだから仕方ない。
アルナとシャルフの成長、物語としてはまずまずかと。シャルフ王として大切な、人を思う気持ちを、身につけたのではないでしょうか。アルナは参謀としての心意気は一人前ですが、実力のほうはまだまだ、でも気持ちがある限り、彼女はきちんと本物の参謀へ変貌していくだろうと感じさせる終わり方。
無口キャラのスイーヴでしたが、それにしても、もう少し序盤から彼の気持ちを描いてくれればまた、読後感は違ったかもしれません。
不満はありませんが、途中の盛り上がりがよかっただけに、おしいという気持ちがでてしまったことは否めません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ5 最終巻
迫らされるアルナ
迫るシャルフ
恋心を自覚するシャルナ
そしてスイーヴ
そこに、他国の王女がやってきて
ドタバタ
ハッピーエンドは満足だけれど
陰謀などは殆どなくて少し物足りない気も
番外編をつくってくれたら
いいのになぁ