碧の祝福 捧げられた娘 (碧の祝福シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 28
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086013963

作品紹介・あらすじ

神と人の間に生まれた"水守"には、水を操る力と強い膂力がある。だけど、幼い頃に拾われた水守の少女・朽葉にはまったく力がなかった。そんな朽葉が、幼馴染みの少年・阿木に強引に誘われ家出した。ところがそこで碧絡と名乗る美しい青年に声をかけられてしまう。阿木は反発するが、なぜか碧絡は朽葉の前に何度も姿を現し、朽葉によく似た人物を探しているというのだが…。

感想・レビュー・書評

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  • さらっと読めました。神が身近な存在である川の中に浮かぶ島々の国。神は人間の願いを叶える代償にその身体と命を奪い、神が入った人の身体と人間の間に生まれ、水を操る力を持つ「水守」と呼ばれる人々。

    そんな「水守」の血のつながらない家族と共に過ごしていた朽葉が、幼なじみの阿木によって強制家出をさせられたことで、人生が変わります。

    朽葉は姉たちや兄のように力がないことに引け目を感じてましたが、かわいいし、好感が持てました。朽葉の兄の約束で朽葉を探していた神の碧絡も、見目麗しいし、困ったときには必ず現れてて、性格も嫌いじゃないです。普通なら阿木と迷いそうですが、阿木のあまりの短慮さとバカさに、碧絡とは比べものにならないなって。

    きれいに終わりましたけど、碧絡を連れ帰った島で、兄の水禅がどういう顔をするのか、次巻も楽しみです。

  • 2010.06.25 読書開始
    2010.06.27 読了

    可もなく不可もなく…
    これだけでも十分楽しめる内容ですし、続きが出てもいいような雰囲気でもあります
    私は評価甘目の設定なのですけど、何とも感想が書きにくい感じデス
    シェンカとは雰囲気がガラリと変わり、和風ファンタジー
    ただ、そこまで珍しい設定でもないかと思います
    ★3くらいでもいいかなー…、とは思いました
    カバーはとても綺麗なんですけどね!

  • 6月新刊、あ18-18、230p、520円。
    和風ファンタジーの新作。
    字が詰まってなくて、読みやすい。
    前に読んだあさぎり夕さんのは思いっきし詰まってたからなー。
    イラストが通常より多い気がしました。綺麗な絵なので、特に印象が強くてそう思ったのかもしれませんが。
    こういう、架空の国を舞台にした和風ファンタジーって今一番書きたいもの。神様やら特別な力をあやつる者(水守)やらが出てきて、とっても参考になります。
    主人公は水守としての力がない(けど人間性にすぐれていて、他の人にないものを持ってる)、つかみどころのない超存在のヒーロー、奔放な兄妹たち、外へ行って仕事をする――。ちょっと勾玉花伝とかぶってるような気がしないでも、ないですが。
    ストーリーには初めての家出、依頼の内容、主人公の出世の秘密、碧絡との出会い、などなど複数のほどよい緊迫感があって楽しめました。
    一気にすぐ読めちゃいましたし。
    一応、シリーズの一作目の形ですが、一話完結もしているので、ロマン賞への参考にしたいところです。
    この人はずっと和風ファンタジーを書いている人らしく、旧作も気になりました。

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