伯爵と妖精 オーロラの護りを胸に (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086016223

作品紹介・あらすじ

英国に上陸したリディアたちは、プリンスの手先に襲撃された。さらに体調を崩したリディアの身を案じて、エドガーはある老姉妹の屋敷に身を寄せることに。老姉妹に、生き別れの甥と勘違いされて歓待されるエドガー。屋敷に滞在していた男爵令嬢とエドガーが親しくするのを見て、リディアは複雑な気持ちになるが…。そんな時、体調が悪いのは妊娠したからではないかとケリーに指摘されて。

感想・レビュー・書評

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  • つらいー
    もーつらい
    エドガーに泣く
    かえって少年のままだから、すなおに信じられたのでは
    青年のエドガーなら諦めていたきがするぞ
    赤ちゃんいるのかなあー
    プロポーズもどうなることなのか
    テランは早いな
    うーー

  • エドガー、それはやったらあかんやつよ、と誰もが思ったであろう男爵令嬢の口説き。
    リディアの身辺が急に慌ただしくなり、彼女もエドガーを守るだけに専念できなくなってきたこの巻。これまたファミリーとして、伯爵家のみんなが互いに互いを守ろうと尽力する姿が清々しいです。
    谷さんの描くヒロインは、男性を必要としないと公言するほどマスキュリンではないけれど、だからといって、王子様に守られることを待ち望んでばかりのか弱い女の子でもない。芯の強さに、エドガーは惹かれるんでしょう。だからこそ、そんなリディアが泣き崩れる瞬間は、読んでいてとても辛いです。
    ニコのブラッシングのお話が、清涼剤のよう。ニコって罪作りですね。

  • 【伯爵と妖精29作目】
    エドガーの記憶、どうなるんだろ?
    記憶を無くしてもリディアにプロポーズするなんて素敵だけど今の状態だとリディアは辛いだろうな。
    フランシスがどうなってしまうかも気になる。

  • 記憶を失くしたところで、心まで失ってはいないワケで。
    リディアを想うエドガーの愛は本物なんだなぁ、と実感する巻。
    (相変わらず校正モレがあって、若干萎んじゃいますね)

    あと残り2冊で、エドリディの長い永い旅は終わるんだよなぁ。
    どんなふうにこの物語は終着するのだろう。

    谷さん、ちゃんとハッピーエンドにしてくださいね~っ!

  • サラッと残酷なこのシリーズ(笑)伏線貼られすぎてとっ散らかってます。

  • 妖精国でドラゴンを封じたリディアたち。
    とりあえず妖精国が崩壊する事態は防いだものの
    エドガーの中にあるプリンスを封じ込めるために、
    前巻でエドガーは生家シルヴァンフォード公爵家を
    離れた後の記憶を全て失ってしまいます。

    リディアとの馴れ初めも、結婚生活も憶えていない彼は
    どうにか英国に戻ってくるのですが、そのままでは伯爵として
    自宅に戻ることも出来ません。

    記憶が戻ることを防ぐために、リディアは体調を崩したフリを
    しますが、これがどうやらエドガーの子供を宿したらしいと判明し…。

    退避先のようにリディア達が身を寄せる古い屋敷のでの事件を
    解決?するのですが、そこでもプリンスの組織は手を伸ばして
    きます。

    エドガーとリディアはお互い親友同士として振る舞いますが
    リディアは当然エドガーを愛しています。

    エドガーの方も、心の深い部分ではリディアを想っているので
    自分の心と行動の不一致に悩むのがつらいところ。

    でも,どこへ行ってもそこそこ魅力的な令嬢が現れて
    エドガーがそれを口説いて、リディアが悩んで
    それを見たエドガーがリディアを選ぶ…という
    お決まりの展開は、もうちょっと他に何かないのかなって
    感じてしまいます。

    もう物語も大詰めになってきているのに、逃げて躱すような
    対処をしても解決にはならない。

    その解決法さえ見つからないのに
    まだ当て馬みたいな女の子を出してくる。

    リディアとエドガーの結びつきって、それで揺らぐんですかね?
    そこは超えてるから前巻でベッドシーンがあったんだと
    私は思っていました。

    ただ、今回の令嬢、ローレンはとてもいい子で、リディアにも
    こんな普通の親友がいたらいいなと思うようなお嬢さんで、
    彼女の健気さや友情の方がぐっと物語を締めるのに効きましたね。

    結局、女王陛下との対面の場面の
    リディアのためなら死ねるというエドガーの覚悟と
    未婚の母扱いされてもエドガーの子供を産んで未来に
    托そうというリディアの決心を書きたかったわけですから

    それなら記憶がなくても、二人がお互いの力だけで
    お互いを認め合う展開にしたほうが、ずっと良かった気がします。
    星が辛いのはそのせい(笑)

    ともあれ、長い戦いを続けてきた二人。
    リディアは無事に身二つになって、
    エドガーと幸せになって欲しい。

    ちょっとダレたかなぁと言いながら、次の巻もやっぱり
    読んじゃうし待っちゃうんでしょうね。

    次が届くのが待ち遠しいです。

  • クライマックス間近。

  • 表紙のエドガーはどうしちゃったのか……と思ったら本編の挿絵もわりとそうだった。でも甘い絵が多くていいですね。

    「恋よりもおだやかに~」を短編集だと思って飛ばしてこの巻を読んだら、なんだか話があまりにもいろいろ唐突で、なにか読み落とした??と思ったらやっぱり「恋よりもおだやかに~」を読み飛ばしてはいけなかったらしかった。
    かといって届くまで待ちきれないので読んじゃった。

    「真実の樹下で~」までのエドガーがプリンスを解放したあとの数冊はシリアス路線で息苦しかったので、そろそろ糖分補給を……と思ってたらすごくあまい一冊だった。
    エドガーが育ちのいいお坊ちゃん風で笑える…のはおいておくとして、ローレンがものすごくかわいくていい子でなごめた。この子がいちばん好きかもしれない。

    なんか初期に戻ったかのような王道展開で、うっかり最後はぽろっと泣いてしまいました。
    女王陛下がさすがすぎるところも英国ラブ派としてはかなりポイント高い。

  • 記憶をなくしたエドガーにどうしても本当の事を言うわけにはいかない。そのジレンマに苦しむリディア。
    一人で耐えるリディアが健気で、せつなくて。

    しかし、屈託のなくなったエドガーって、いつもよりキラッキラしているような。挿絵も含めて。

    プリンスを封じたといっても、全然事態は好転しないし、記憶喪失のエドガーにはあんまり頼れないし、これから大丈夫なのかしら?

  • 相変わらずのタラシっぷりだが、記憶を失っても、ちゃんとリディアに惹かれて行くエドガーが可愛い^^

    組織がリディアを狙ったり、フランシスが捕まったり、状況は一向に良い方向へ向かわないのだが、最終章も長引く予感?

    それにしても、女王陛下の登場には、かなり驚かされた!

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著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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