英国マザーグース物語 哀しみのロイヤル・ウエディング (英国マザーグース物語シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2012年9月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086016759
作品紹介・あらすじ
19世紀末、ロンドン。殺人床屋に関する有名な都市伝説を記事にすることになったセシル。取材を続けるうち、床屋は実在するのではという疑惑を抱いて…!?また、アッシュフォード家に一大イベントが訪れた。皇太子妃のアレクサンドラからお茶会に招かれたのだ!あたたかい人柄と、絶世の美貌に恵まれた皇太子妃。だが、彼女の結婚生活は決して幸せではないことを知ってしまったセシルは…。
感想・レビュー・書評
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取材で女装(?)する事になったセシルを見たジュリアンの反応は要必見です!このシーンから先に進めず何度も読み返してしまいました(笑)。
モールス信号のヒントはアルファベットです。この意味が分かると、ジュリアンが既にセシルに抱いてる気持ちが分かって感動もひとしおです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歴史小説の上に少女小説のレイヤーが重なるようなバランスが面白いと思う。あやしげなキャラが新たに登場し、不穏な気配が忍び寄ってきている感じ。
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ミステリとしての道具立てを
少女向けの部分と時代背景の描写で
うまく調立しているのが読み味
お互いをひきたてあうつくりに感心 -
女の子であることを隠して、記者の仕事を続ける令嬢のセシル。その相棒は、実は兄に決められた婚約者だが、彼もその身分を隠していた。やー、面白いっ!このシリーズいいわ~。最近コバルトでいまいちよいシリーズがなくなってしまった感があったのだけれど、これはおすすめシリーズになりそうです。ラブコメもいいけど、ミステリ(日常の謎)もありで、かつ「いま」がもうすぐ終わってしまうことが保証付きなのが、スリリングさ+刹那のこのときの大切さ、さみしさを増長してよいです。
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19世紀末、ロンドン。
見習い記者セシルはパートナー絵師ジュリアンとともに殺人床屋に関する有名な都市伝説の取材を続けるうち、床屋は実在するのではという疑惑を抱き…
また、アッシュフォード家に一大イベントが舞い込んだ!
皇太子妃アレクサンドラからお茶会に招かれたのだ。あたたかい人柄と、絶世の美貌に恵まれた皇太子妃。だが、彼女の結婚生活が決して幸せではないことを知ってしまったセシルは…
シリーズ第3巻。
第1話 都市伝説はお好きですか?
スウィーニー・トッドとミート・パイ。生き別れ母子の再会。
第2話 海を越えた姫君たち
皇太子妃とのお茶会と降霊会に潜入取材。
第3話 哀しみのロイヤル・ウエディング
もうひとつの政略結婚と遊覧船事故の真実。
殺人床屋ってもう少し近い時代だと思ってた-
パイが美味しそう!
第2話と第3話は実質ひとつながりのお話。
降霊会だ-これもヒストリカルでよく見る題材だ-
政略とはいえあまりにも母国に心置きすぎではなかろうか…とも感じる…
女性の行動がかなり制限されてた時代だから、逃げ場もないしね…
趣味や社交に生きるにしても金銭面でも女性には厳しい時代だしね…
ライトノベルとはいえ、あとがきにもあるけど風俗や時代背景が、当時の結構悲惨な状況(前巻の貧窮院とか死体の処理、今巻の政略結婚)も描かれていてしんみりしちゃう…
義眼、というと、あの彼なのかな?まぁ絡み方からして再登場しそうだったしな- -
仲良くなってきたけど、セシルよりジュリアンの方が素性が怪しすぎませんか?(笑)
敵方のキャラも魅力的でいい。ジュリアンにはもっと攻めていただきたいですね。