嘘つきなレディ 〜五月祭の求婚〜 (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086016971

作品紹介・あらすじ

19世紀、イギリス-。いま、社交界で注目を集める伯爵令嬢のメアリ。なぜなら、彼女は「赤ん坊の頃、乳母に誘拐され貧しい下町で育った少女」だからだ。ある牧師によって見つけだされ、伯爵家に戻って数年経った今でも、メアリの噂が消えることはなかった。そんなある日、美貌の青年伯爵が奇妙な頼みごとをしてきた。それは、メアリの秘密にまつわることで…!?2012年ロマン大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • こういうフェミニンなのも好きなのよねー。
    ライトな感じで。かわいい。

  • 後宮の烏の作者さんの作品だと言うことで読んでみました。

  • 王道な恋愛物。メアリの秘密の力はあまり物語に活きてこない。
    可愛らしい内容で綺麗に纏まってもいるんですが、何となく物足りないので、恋愛も事件ももうちょっとずつ踏み込んでくれると良かったかな。

  • 読みやすい、周囲から愛されている主人公、ファンタジー。少女小説の王道。王道は王道です。

    主人公が…驚くくらいに動きません。嘘さえついていません。本当のことが言えない=嘘つき、はタイトルにのせられるほど強くはない

    脇役はよかったのに活かしきれておらず、ファンタジー部分は必要だったかなぁ?

  • う、うーん!またしてももやもやな本。いや、ストーリーもキャラも悪くないのだけれど。悪くないのだけれど後半にかけての彼のツンからのデレっぷりが突然すぎたのか、得意な力を持つという人たちとの交流がなんとなく浮いてみえたというか。表紙の右の彼とその父親の確執もなんだかちょっと違和感が……あるような。
    本当ならもう少し話が長くなってもよかったんじゃないかなぁと個人的には思います。中盤から急に走り始めたので、後ろで歩いていたら「ちょっと待って!?」と言いたくなるような、そんな印象。
    続きを期待したのだけれどまさかの一巻完結もの。
    この方はほかにシリーズを出されているようですが、この本でシリーズ化してほしかったなぁ。。。

  • ストーリーは好みだな、と思ったけど、イラストがな……。こういう作品でなかったとしたら好感が持てたイラストかもしれないが(もっと児童書的な)、ストーリーの雰囲気に合っていない気がした。ドレスがすごく野暮ったく見える。

  • 幼いころ連れ去られた伯爵家の娘メアリに間違えられたメアリ。間違いを訂正しないまま、嘘の生活を続ける彼女には、ある能力があった…

    罪悪感と、人を愛するということ、という主題のはっきりした書き方で話はわかりやすい。
    マザーグースや五月祭りなど、英国の文化や史実を絡めた実直な作りで、乙女ノベルらしい良心や恋心の変化を丁寧に書き込んだ作品で好感
    いくつか、ネタ的に、既視感あり。
    ファンタジーでの設定の詰め具合は若干甘い
    今後の活躍に期待

    ジョシュアの性格は好きだ。愛に目覚める男っていいよネ。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2792.html

  • 正直、好きなイラストではなかったんですが、あらすじに惹かれて購入。

    乳母に誘拐されて下町で育った伯爵令嬢のメアリ。彼女には2つの秘密があって、1個目はホントの伯爵令嬢ではないというのと、2個目は記憶を消すという異能があるということ。

    意外の世の中に異能を持つ人が多いって言うのには驚きましたが、メアリがかわいくて、ジョシュアが惹かれるのも分かる気がします。

    伯爵令嬢ではないっていうのは、メアリの思い込みかと思ったら、そこはほんとに伯爵令嬢ではなくて、伯爵夫人はそれは分かっているけど、メアリを愛してくれているってのもよかったです。

    ほんと、イラストがもっとよかったら、もっと楽しめたのに、登場人物が全体に子どもっぽい感じがして、そこがちょっと残念でした。

  • 登場人物たちがみな好感をもてます。
    英国の雰囲気がよく出てます。

  • 異能を利用し、身分を偽り続けることに葛藤する伯爵令嬢メアリの前に現れた、派手な女性遍歴を持つ青年伯爵ジョルジュ。お互いに貴族社会にそぐわない無垢さ、率直さに惹かれていくのですが、そこで異能がらみの陰謀に巻き込まれていきます。

    絵本のような挿絵のとおり温かく可愛いらしいストーリーで、メアリが「嘘」に決着をつけるところもなるほどなぁと思いながら読んだのですが、ただ敵があっさり片付いてしまったのと、マザーグースを取り入れたわりに物語との関わりが薄かったのがちょっと引っ掛かりました。挿絵がジョルジュの美貌を表しきれてないところもちょっと...。
    童話だと思って、雰囲気と心理描写重視で読めばすごく素敵な話なんですけどね^^;

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著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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