覆面竜女 巫女は紡ぐ、聖なる天衣 (覆面竜女シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086017466

作品紹介・あらすじ

竜気のこもった布を織る能力を持つ“竜娘"の蓉華は、自分の「醜い」容貌を恥じて覆面で顔を隠していた。借金のかたに陵王府に売られた蓉華だが、陵王・蒼翔は、ある目的のため蓉華に目をかけるが…。

感想・レビュー・書評

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  • 2巻まで読了。
    美的感覚がおかしく、いつも覆面をしている主人公が逞しく成長していく物語。
    苦労性王子の振り回されっぷりが楽しい。

  • シリーズ1作目

  • 自分を醜女と思い込んで覆面代りに袋をかぶっているって、最初はちょっと無理があるんじゃないのと思ったのだが、読み進めるに従って結構うまくストーリーに絡んでいてなかなかよかった。

    織物の技術はすばらしいのに美的感覚が残念なヒロインとか、クールでイケメンなヒーローがツッコミ担当とか、重くなりそうな展開をコミカルな笑いをちりばめる事でうまく救っていると感じた。

  • 特殊な布を織る『竜女』という職業の、人様に顔を見せられない少女。
    とはいえ、彼女はもぐり。
    そして資金源の布は、織っても織っても売れない。
    餓死しそうな状態で、やってきた知り合いの『親父』に
    あれよあれよと売り飛ばされ…。

    最初、布かぶってる怪しい人だから物が売れないのかと思ったのですが
    感性が逆だったのに、納得。
    よくよく考えれば、売るのは『親父』さんなので
    どうにでもなりますよね、布かぶってても。

    確かに顔じゃない心だと言われても、女にとって
    それはとてもじゃないが譲れない所。
    しかし彼女の住んでいた村、ちょっと見てみたいです。
    そして何故に感性が逆になったのか…。
    ご先祖のせい??

    人を信じない皇子様と、美醜逆転の女。
    会話と行動がたまにすっとんきょうになっていて楽しいですw
    一番楽しかったのは、最後の落ちですが…。
    何ですか、どこの舞台道具ですか。
    年末のあの人を思い出してしまいました。

  • おもしろいかと聞かれれば、物語としては悪くないのだが、恋愛ものとしてはもう少し書き込んで欲しかったナ。
    その辺りは、続刊へ期待。

    ヒロインに感情移入はできないナ。
    人によっては、美的感覚が狂いすぎている彼女の言動に、イラっとくるかもしれない。
    http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3149.html

  • あまり期待しないで読み始めたんだけど、結構面白かったかも。
    勘違いヒロインも暴走と言うほどでもなく、可愛い部類。最近多い勘違い系ヒロインは少し苦手なので、このくらいが可愛くて読みやすいかな。そして、残念系ヒーローは私の好みです。でも腹黒。

  • 覆面娘の蓉華が天然デラカワ。蒼翔の醒めた客観性と自己分析力が後ろ向きから方向転換しての黒く前向きに発動する締めはなかなか面白そうな続きが期待できる終わり方でござんした。あと、コメディの加減がわりとジャストフィットでした。

  • 美的感覚が普通の人と真逆な主人公・蓉華は聖なる力を持つ布を織ることのできる竜娘。けれど、独特の美的センスのため、蓉華の織った布はまったく売れない。その上、借金のカタに身売りされてしまう。身売りされた先はなんと陵王府。そこで彼女は絶世の美男子(蓉華には残念な顔に見える)・蒼翔に出会い、「竜女」にさせられることに・・・。

    生まれた村の村人たちが皆お顔が残念で、その上、その人たちに「お前は不細工だ、化け物だ」と言われて育ったら確かに美的感覚が変になるよね(笑)美女なのに自分のことを醜女だと思い込んでいる蓉華にとっては美男子の蒼翔だって残念な顔だwwでも蒼翔は自分の顔にコンプレックスを抱えているから、顔のことを気にしない蓉華に惹かれたっていうのもあったのかな?まぁ、蓉華は覆面を被って自分の顔を隠していますが、蒼翔は優しい笑顔の覆面を被って、色々隠してますけどね(笑)続編が出るならば、そんないろんな顔を蓉華に見せていってその反応を見たい。優しいだけの王様じゃ、私には物足りない(笑)

    主要メンバー以外の脇キャラたちもいい味出してました。蒼翔の部下でいろいろ悪巧みをしている郭珂も良かったし、熊になってしまった元・人間も面白かったし、ちょいちょい武勇伝が登場する蓉華のお師匠様も気になるし。あと、ラストで蒼翔が蓉華の作った衣を着て空を飛ぶシーンが相当可笑しかったwwまさか終盤であれがくるとは!そして、始終登場するむさくるしく熱い男たち(笑)彼らは蓉華の素顔を見てるんだよね・・・?誰も突っ込んでないのは、どんな蓉華でも受け入れるという彼らの心意気なのか(笑)

    蓉華が竜女を目指し、王都へ行くことになるので蒼翔も付いていくそうです。都でも色々騒動起こしそうですね。でも、蒼翔は陵での仕事どうするんだろ??王都に行くなら郭珂も連れていってほしいし、どんな展開になるのか妄想が広がるんですけどww続きが出てほしいなぁ~♪出たら買うのになぁ~

  • 評価がよさそうだったんで、買ってみましたが、正解でした。
    絶世の美女なのに、自分を絶世の醜女と思い込んで、覆面をかぶっている蓉華。人の美醜だけでなく、センスも最悪なところがなんともいえませんが、嫌味な感じがなく、かわいいです。

    ちょっと腹黒の陵王蒼翔も絶対に覆面を取ったときとのギャップにやられたんだろうと思いますけど、王としての立場と蓉華への気持ちに揺れ動いて、結局最後は蓉華を手に入れるために皇帝を目指すことになって、続きが読みたい終わり方でした。

    あと、やっぱりサカノ景子さんのイラストによるものも大きいかな。絶世の美女っていう設定で、あんまりかわいくないと、うーんってなりますけど、サカノさんのイラストはやっぱりきれいです。

    ちょっとだけ、覆面を取った蓉華の顔を知らないはずの翔騎兵の皆様が、蓉華の素顔を見ても驚いたところがないとか、美醜の基準がおかしい蓉華なのに、美蟬の形容が普通だったのはなぜ?とか突っ込みたいところもありましたけど、是非次巻が出るなら買いたいと思います。

  • コバルト文庫新作総選挙の8月対象作品です。

    自分の事を絶世の醜女と思い込んで常に覆面で顔を隠している蓉華でしたが、実は絶世の美少女だったのでした。

    ラストの竜試のシーンで、試着人の代わりに天衣を着る事になった蒼翔に大爆笑しました!
    その姿はまさに、紅白の小林○子です(笑)!
    途中迄は正直、微妙な感じだったのですが、流石、前作『ひみつの陰陽師』を書き切った藍川竜樹氏です。
    とても面白かったので、是非、続編を読みたいと思いました!
    蓉華への想いを自覚した蒼翔と、まだまだ自分の気持ちを自覚してない蓉華のこれからの恋愛模様が楽しみです。(*^^*)

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著者プロフィール

藍川竜樹(あいかわ・たつき)
兵庫県出身。2011年度ロマン大賞を受賞した『ひみつの陰陽師』で作家デビュー。
著書に『龍仁庵のおもてなし 龍神様と捨て猫カフェはじめました』(三交社)、『孤高のぼっち令嬢は初恋王子にふられたい―呪いまみれの契約婚約はじめました―』(一迅社)などがある。

「2021年 『古器旧物保存方つくも神蒐集録 ~わけあって交渉人の助手になりました~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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