覆面竜女 巫女は紡ぐ、聖なる天衣 (覆面竜女シリーズ) (コバルト文庫)
- 集英社 (2013年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086017466
作品紹介・あらすじ
竜気のこもった布を織る能力を持つ“竜娘"の蓉華は、自分の「醜い」容貌を恥じて覆面で顔を隠していた。借金のかたに陵王府に売られた蓉華だが、陵王・蒼翔は、ある目的のため蓉華に目をかけるが…。
感想・レビュー・書評
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2巻まで読了。
美的感覚がおかしく、いつも覆面をしている主人公が逞しく成長していく物語。
苦労性王子の振り回されっぷりが楽しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ1作目
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自分を醜女と思い込んで覆面代りに袋をかぶっているって、最初はちょっと無理があるんじゃないのと思ったのだが、読み進めるに従って結構うまくストーリーに絡んでいてなかなかよかった。
織物の技術はすばらしいのに美的感覚が残念なヒロインとか、クールでイケメンなヒーローがツッコミ担当とか、重くなりそうな展開をコミカルな笑いをちりばめる事でうまく救っていると感じた。 -
特殊な布を織る『竜女』という職業の、人様に顔を見せられない少女。
とはいえ、彼女はもぐり。
そして資金源の布は、織っても織っても売れない。
餓死しそうな状態で、やってきた知り合いの『親父』に
あれよあれよと売り飛ばされ…。
最初、布かぶってる怪しい人だから物が売れないのかと思ったのですが
感性が逆だったのに、納得。
よくよく考えれば、売るのは『親父』さんなので
どうにでもなりますよね、布かぶってても。
確かに顔じゃない心だと言われても、女にとって
それはとてもじゃないが譲れない所。
しかし彼女の住んでいた村、ちょっと見てみたいです。
そして何故に感性が逆になったのか…。
ご先祖のせい??
人を信じない皇子様と、美醜逆転の女。
会話と行動がたまにすっとんきょうになっていて楽しいですw
一番楽しかったのは、最後の落ちですが…。
何ですか、どこの舞台道具ですか。
年末のあの人を思い出してしまいました。 -
おもしろいかと聞かれれば、物語としては悪くないのだが、恋愛ものとしてはもう少し書き込んで欲しかったナ。
その辺りは、続刊へ期待。
ヒロインに感情移入はできないナ。
人によっては、美的感覚が狂いすぎている彼女の言動に、イラっとくるかもしれない。
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-3149.html -
覆面娘の蓉華が天然デラカワ。蒼翔の醒めた客観性と自己分析力が後ろ向きから方向転換しての黒く前向きに発動する締めはなかなか面白そうな続きが期待できる終わり方でござんした。あと、コメディの加減がわりとジャストフィットでした。
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コバルト文庫新作総選挙の8月対象作品です。
自分の事を絶世の醜女と思い込んで常に覆面で顔を隠している蓉華でしたが、実は絶世の美少女だったのでした。
ラストの竜試のシーンで、試着人の代わりに天衣を着る事になった蒼翔に大爆笑しました!
その姿はまさに、紅白の小林○子です(笑)!
途中迄は正直、微妙な感じだったのですが、流石、前作『ひみつの陰陽師』を書き切った藍川竜樹氏です。
とても面白かったので、是非、続編を読みたいと思いました!
蓉華への想いを自覚した蒼翔と、まだまだ自分の気持ちを自覚してない蓉華のこれからの恋愛模様が楽しみです。(*^^*)