北条奥右衛門の秘密 虚妄事件簿 (COBALT SERIES の 4-2)
- 集英社 (2014年8月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086018241
作品紹介・あらすじ
虚妄──この世ならざる、幽玄なる存在。虚妄に対応する力を持つ青年・北条奥右衛門。祖母を亡くした中学生の少女・歩は、北条の屋敷で暮らすことに。虚妄と対峙し、自分の力に目覚める運命の始まり…!
感想・レビュー・書評
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祖母が死んで、見つけた手紙に従って連絡を入れた先は
過去の祖母の『仕事』部下、だった。
全体的に部下、という事でしょうか?
あの時が初対面のようですし、もしかして
そこから部下になった、という事??
女子中学生と、引き取り手である書道の先生の視点が
かわるがわるで話が進んでいきます。
おかげで、双方がどうしたいのか、どう考えているのか
非常に分かりやすかったです。
じわじわと過去が開かされていきますし
奥さんがどうかかわっているのか、も。
しかしこれ、自分がやられたら
組織に怒鳴り散らしそうです。
何の権限があって、こうするのか。
むしろこれで死んだり後遺症やらトラウマやら起こったら
どう責任を取ってくれるのでしょう?
確実に取らなさそうです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幼い頃に両親を亡くし祖母も他界し、ひとりぼっちになった歩。祖母が生前に手配してくれていた相手、北条奥右衛門なる人物の元へ向かうがこの屋敷も「先生」も、また祖母その人もある種訳ありだと知る。
続編があるかなあ、と思うのだがはてさて。 -
故人からの手紙は涙無しには読めないと思う。それが相手への思いやりに満ちたものなら。この話、鏡面の両側から見たようなそんな文章を想像した。一人称で男女それぞれの側からの語りがあったから。途中からアジキ萌え!尻尾もふもふアジキ萌え!となってしまったのだけど(笑)あと理々緒も玲奈も最初はなんじゃこの子らは!と思ったんだけど、ラストまで読むと歩ちゃん(主人公)には合ってる友達なんだなと。この本を読むにあたり「銀河鉄道の夜」や将棋のルールに詳しいとより楽しめたんじゃないかな。