ジャパネスク・アンコール 続 (集英社文庫 コバルトシリーズ 52-V)
- 集英社 (1986年6月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086108485
作品紹介・あらすじ
若君(高彬)と瑠璃姫との仲を裂こうとするわたし(守弥)は、新たな策謀を胸に、姫が静養している吉野に乗り込んだ!!(守弥のジャパネスク・ダンディ)わたくし(小萩)が瑠璃さまにお仕えするようになって、もう八年。瑠璃さまとの奇妙な出会いを、日記に認めてみました。(小萩のジャパネスク日記)いよいよ京へ御帰還よ!!小萩とふたり、おしのびで京へ近づいたあたし(瑠璃姫)に、思いもよらないお出迎えが!?(瑠璃姫にアンコール!)
感想・レビュー・書評
-
これも番外編だが、作者も「あとがき」で書いているように、「瑠璃姫にアンコール!の巻」は、本編の続き。元気いっぱいで登場した瑠璃姫も、紆余曲折の末、ようやく高彬と結婚。一応の完結編。
収録作品:「守弥のジャパネスク・ダンティの巻」、「小萩のジャパネスク日記の巻」、「瑠璃姫にアンコール!の巻」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジャパネスクシリーズ4冊目。「なんて素敵にジャパネスク」→「なんて素敵にジャパネスク2」→「ジャパネスク・アンコール」とつづく4冊目。5冊目は「なんて素敵にジャパネスク3」なのが紛らわしい。お陰で2を読んだあと3を、冒頭を読んでハテナとなった。
平安時代の変わった姫・瑠璃姫が、非常に情に深く細やかであることが分かる。京育ちでない活発さはあるものの、困った人は見捨てておけず、芯があり、それでいながら意地っ張りではなく素直な気もあり、和歌を詠む教養だってある。守弥と小萩の一人称で書かれた章を読んだら、瑠璃姫の一人称では分からなかった瑠璃姫の魅力が見えてきた。守弥を吉野君に見立ててほろほろ泣いたり、不敏な小萩のために一芝居うったり、京の雅やかな姫とは違う、瑠璃姫は瑠璃姫の深い情がある。
笛吹中将の件は我が身に沁みるようだった。男と女は好きなだけではうまくいかない。いつの間にかボタンを掛け違えていて、気付いたらどうにもならないところまできている。高彬のために語る笛吹中将の立場が女からは見えないもので、もう何が悪かったのか分からない。高位の女が下官に一目惚れして諦めなかったのがいけなかったのか。まこと恋は魔物だ。 -
切ない人間関係再び。夏姫のすっきりしたとこも良かったです。
-
どの 時代も 女は 強し!!
-
ジャパネスクシリーズ番外編その2。
その1と同様に、より3巻への引きが強い。
ねがわくば、タイトル変えずに連番で行って欲しかったところ。 -
軽い気持ちになりたくてお風呂のなかで読みました^^
軽妙な語り口がすてきですvv -
アンコールの続編。
これの次が「なんて素敵にジャパネスク3巻」となります。 -
S.61.7.3 読了。
はずれはない。