愛と哀しみのフーガ 上: まんが家マリナ密室殺人事件 (集英社文庫 コバルトシリーズ 183-O)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086111768

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  • やっときたカークーーーー!!!
    そして美しくバラ舞い散る中、金の小舟で
    冬眠するシャルル。シャルルの冬眠も久しぶり!!
    読みたかった懐かしいシーン満載で
    大興奮のフーガ!!!
    バラから生まれバラに戻っていくアルディ家の人々。
    実際いたらひくけれど、本の中では徹底的に
    美しい世界もまた素敵♡

    でもやっぱりおきるのは陰惨な欲望渦巻く事件。
    シャルルの影武者としてすべてを共有するジル。
    鏡のように一方的にアウトプットするだけで、
    ジルに一人の人間としての魂を見出さないシャルル。
    一番近く、一番遠い存在なんて辛いなぁ。

    シャルルが作った発明品"日仏同時通訳機"。
    内臓のコンピューターがフランス語をキャッチし、
    日本語に変換して耳に届けてくれる。
    素晴らしい!シャルル、もはやドラえもん!ほしい!

    いや、でも、精悍で美しく人の痛みを
    自分の痛みとして受け止め、
    戦う純情熱血のカークもやっぱり素敵!!

  • 前作で重症の薫を助けてもらうべく天才シャルルの元フランスへ向かうマリナと和矢。
    アルディ家はバラから産まれたので死後はバラに埋もれるのだというぶっ飛んだ家訓に十数年ぶりに驚き笑う。シャルルが冬眠から目覚めた!さあ日本へ!とここで警察がシャルルに殺人の容疑がかかっていると!そしてそれを晴らすべくマリナが動く!第二第三の殺人!時間がどんどん過ぎていく!さらにラストでシャルルの乗った飛行機が行方不明!?そして下巻に続く…

    薫ファンとしては はっ早く!とにかく早く薫の手術にいけええええ!!!しにそうだって言ってんだろおおおおおお!!!と叫びたくなる。
    あとマリナ。お願いだから和矢に対してもっと素直に優しくなってくれ。あまりにも可哀想だ。

    当時和矢ファンが怒り狂ってたっていうのも分かるわあ…。このシリーズは母の青春時代の本なので私は読者たちと語り合えないのが残念で仕方ない。楽しかっただろうな。文章は昭和感溢れるのは否めないけどキャラもストーリーも魅力的なので現代でも広まればいいのにな。

    ジルとカークの初登場。記憶の中より早かった。

  • 数あるマリナシリーズの中でも、この作品が一番良くできていると思います。シャルルの苦悩とアルディ傍流家に起こる事件とが緊密にリンクしてて◎。

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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