雨は君がために 上 (コバルト文庫 ふ 6-7)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086143424

作品紹介・あらすじ

世は動乱の幕末。婚儀を数カ月後に控えて、婚約者の有栖川宮から、突然婚約を破棄された皇女和宮。彼女を待っていたのは、十四代将軍徳川家茂との結婚だった。朝廷と幕府の結びつきを強めるために、いやいやながら江戸城へ嫁いだ和宮だが、自分が江戸の地に拒まれているような不思議な感覚を覚える。婚儀の日、夫となる家茂に出会った瞬間、二人の間で目に見えない力がぶつかり合った。

感想・レビュー・書評

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  • 上・下巻

  • うーん。『帰る日まで』のときも思ったのですが、当時著者が非常に若かったという事情はわかるんだけど、もっとちゃんと勉強されてから書かれるべきだったんじゃないのかなあ、と。あとがきで「思い入れがある」と仰っても、ミーハーだけで商業小説は書けないわけで。有栖川宮の説得とか、天璋院の名前の扱いとか、ちょっと首を傾げてしまう部分が多すぎた。

  • あとがきにもある通り藤原先生が、皇女和宮と将軍家茂に対する想い入れを深く感じる作品。

  • 徳川14代将軍家持と和宮の話。
    私が藤原眞莉先生の本で一番最初に手にとった本。ココから私はどっぷりはまりました。苦手だった歴史が好きになったきっかけの本。

  • 「契っては寝て契っては寝て……」 おいw

  •  タイトルに惹かれて手に取ったもの。
     はじめはイラストの男性が(ちょっとだけ)苦手でどうしようかなと想ったのですが……読み進めていくうちに、全然気にならなくなりました。むしろ、このイラストでこそだなぁと想うようになっていたり。

     徳川家茂と彼に嫁いだ皇女和宮のお話です。

     この本を読むまで私は家茂のことも和宮のことも知らなかったので、史実でいったいどんな人たちなのかを知らなかったのですが……まさかあんな結末とは。
     上は二人が<本当の意味で>出逢うところまでなので、私は下のほうが好きです。でもやはり上もいい。

     家茂も好きですが、和宮のキャラが大好きですv

  • 徳川十四代将軍・家茂と皇女和宮のラブストーリー。この二人好きすぎる。

  • 私が幕末好きとなるきっかけとなった本。
    江戸幕府第14代将軍家茂と、その妻の皇女和宮の物語。
    上巻では二人が出会ったところで終わりますが・・・この二人、単独でも最高!!(笑)

  • 公武合体のための政略結婚の中で本当の愛が芽生えたという、有名な和宮と家茂の話なのですが、所々首を傾げてしまうようなシーンはありました。<BR>伊井直弼の桜田門外の変。結局門に血を吸わせたから、なんなの?<BR>この城を守るために自分の死を覚悟していたっていう証拠なの?<BR>と疑問を抱いたところもあったし、全体的に比喩というか、抽象的で分かりにくい部分も多かった気がします。<BR>那智にしても、もっと上手い使い方があったんじゃないかな。<BR>せっかくのオリジナルキャラクターだし、和宮が信頼していたっていうのは分かるけど、そこまで深い仲ではない(和宮が一方的に愚痴をこぼしているだけ)ようにも思えて、深く悲しみが伝わらなかったのも残念。<BR>しかしながら、東という土地に踏み入った西の王の血をひく娘との印象的な出会いや、和宮が家茂に恋愛感情を見出した瞬間は非常に色濃く印象的で面白かったです。<BR>和宮と孝明帝とのやりとりや、家茂と慶喜とのやりとり、家茂と和宮、二人の天璋院との確執なども中々。<BR>上手な仕上がりだけど、まだ少し物足りない。そんな印象を受けました。<BR>流れとしては面白く、早く続きを読みたいと思えるほどの良作なので、下巻に期待。

  • 中学生の頃読んで、大いにハマりました。
    公武合体という史実はともかく、若すぎる二人の純粋な恋に、私が落ちてしまいましたよ(笑
     
    あのころ読んだ本はほとんど全て売ってしまいましたが、この上下巻だけは絶対に売りません。

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