ジョジョの奇妙な冒険 39 Part5 黄金の風 10 (集英社文庫(コミック版))
- 集英社 (2005年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086183109
感想・レビュー・書評
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暴走したレクイエムによって、生き物が別の物体へと変化を始める。矢に触れようとするものを攻撃するレクイエムを止める術はあるのか?どこかに潜むディアボロとの矢争奪戦。過酷な運命を乗り越え、矢を手にする者は誰なのか。
誰もが過酷な運命を背負って生きている。その先には避けられない戦いや死が待ち受けているかもしれない。それでも、自分の正義を信じて走り続ける。たとえ結果がどうあろうとも、運命に立ち向かった生き方を選んだ誇りは消えない。その精神は死すとも引き継がれ、運命を流れていく。
ラストバトルは乱戦のような形になったけど、その精神同士の戦いと考えると腑に落ちる。自分の存在を消し、過程を消し飛ばして結果に執着してきたディアボロが、その過程に閉じ込められて結果に辿り着けない存在になったというのはこれ以上ない皮肉。
五部はギャングという死と隣り合う社会が描かれたからこそ、生きるというテーマが浮き彫りになったのかなと感じる。ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』のこの言葉を思い出した。ジョジョシリーズ自体にもこの言葉の本質が描かれていると思うけど、五部や六部では特に意味深いものに感じた。
「およそ生きることそのものに意味があるとすれば、苦しむことにも意味があるはずだ。苦しむこともまた生きることの一部なら、運命も死ぬことも生きることの一部なのだろう。苦悩と、そして死があってこそ、人間という存在ははじめて完全なものになるのだ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もともと、この5部を再読したくて、今回1部から読み返したんですがやはり5部はいい。しかも圧倒的に。
ゴールドエクスペリエンスレクイエムは無敵すぎて、もう何やらよくわかりませんが、覚悟とは投げ捨てることではないや、真実に向かうことが大切など非常に熱い名言に溢れた作品でした。
死という誰もが逃れられない運命に完全なる勝利を収める、というのはどういうことなのかを描いた、本当にこれは少年漫画か?と疑いたくなるような漫画です。 -
理論的にはにはそうだが絵的に絶対ヤバイよオォ〜ッ レクイエム 魂が入れ替わった ベレッタ 金属疲労 コロッセオ ヴァチカン市国 貫いた 贈り物 エピタフ(墓碑銘) 運命とは『眠れる奴隷』だ 彫刻家 花屋の娘 ミケランジェロは「究極の形」は考えてから掘るのではなく、既に石の中に運命として「内在している」と言っているのだ。 ローリング・ストーン 安楽死 『苦難の道』 去ってしまった者たちから受け継いだものはさらに『先』に進めなくてはならない‼︎ 6代も前の先祖 フーゴに消えてもらった
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ディアボロのキング・クリムゾン
対
ジョルノが矢を得てゴールド・エクスペリエンス・レクイエム
永遠に死に続ける? よくわからん。
エピローグ 眠れる奴隷
スコリッピのローリング・ストーン。運命の石。
前日譚? 当初はブチャラティが死ぬ運命だったのを、
ミスタが壊す。それにより
ブチャラティだけでなく、アバッキオ、ナランチャも巻き込まれていく。
ただし、死んだように生きていた彼らが、ジョルノと出逢うことで、
生き切って死ぬことになる。
この違いは大きい。
結果だけを重視するディアボロに対し、
過程を重視するジョルノ。
それぞれの能力の違いがストーリーの骨子やテーマにもなっているという、重層的な作り。 -
う~ん、5部ツボでした。
やっぱブチャラティLOVE!
彼の部下になる妄想ばかりしてしまった、、、。
5部は戦闘に次ぐ戦闘で、4部と比べるとめっちゃ硬派な気がする。
でも胸にキたものは大きかった。
今のところ一番好きな部! -
再読。
2012/11/17/Sat.〜11/20/Tue.
荒木先生のあとがきも必読!!! -
誰かに潜むディアボロの魂。暴走したレクイエムは誰にも傷つけることは出来ず矢を守り続ける。しかしディアボロはレクイエムを倒す手掛かりを誰よりも早く見つけ出す。
ブチャラティかっこよかったよ!やっぱり五部で一番好きなのはブチャラティです。
ゴールド・E・レクイエムがチート過ぎます(笑)作品を超えますがうみねこのベアトリーチェを思い出しました。無限っていうのは恐ろしいですよね。
眠れる奴隷はジョルノに会う前の話です。変えられない運命だとしてもその中で仲間と目的のために最善を尽くすことは出来ます。かっこいい生き様だったよ、みんな! -
ブチャラティの最期は目に焼き付けた。
黄金の風、いい話だった…!