カンピオーネ!〈2〉 (集英社スーパーダッシュ文庫 た 9-2)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086304603

作品紹介・あらすじ

神を殺し、権能を奪いカンピオーネとなった高校生・草薙護堂。その自称愛人エリカが護堂の高校に留学、護堂との「親密な仲」を公言したことで、媛巫女・祐理や妹・静花も巻き込んで、護堂の平穏な日常は完全に失われてしまった。同じ頃、東欧の魔王・ヴォバンが来日。その目的は祐理!?神殺しが相撃つ熾烈な戦いの幕が、いま開く。

感想・レビュー・書評

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  • 1巻の盛りに盛った設定を
    少しずつ読みといていくような流れ。

    矛盾点もなく、読みやすく。
    王道ラノベとして、純粋に楽しんでおります。


    真里谷可愛い。

  • ライトノベル

  • ラスボス級の強さを持つ神様との戦いを売りにしている作品のはずなのに、2巻目にしてカンピオーネ同士の戦いをぶっ込んでくる本作の構成は面白い
    ただ、相手がカンピオーネになったからと言って前巻の敵であるアテナのように傍迷惑な敵ではないかと言えばそんなことはなく、今回敵対するヴォバン公爵も周囲など顧みることなど無く強者との戦いを求めていく。
    対する護堂もいざ戦うとなったら周囲への被害など顧みず全力を尽くすのだから、本作において敵が神様だろうとカンピオーネだろうと彼らが戦うとなった時点で周囲への甚大な被害は防ぎようがないことがよく判る内容だった。

    護堂とヴォバンの戦いは戦力差が大きく有るだけに逃げに徹する場面と対峙する場面の違いがはっきりしていて、特に後者の場面では本当に激しい戦いが展開される。圧倒的強者に対して持てる力の全てを用いて対抗しようとする護堂には惚れ惚れとしてしまい、これから彼がどこまで強くなってしまうのか楽しみになる

    日常方面ではエリカが転校してきたことで護堂の学園生活は賑やかになるけれど、今回はそれ以上に祐理との絡みが目立ち彼女がヒロインとなってくる
    エリカの不遜さは自信に基づいたものだしカンピオーネである護堂の隣に居る存在としてはこれ以上無いのだけれど、エリカに対して護堂は振り回されるような展開が多い。それだけにある程度護堂が引っ張っているようでいて、祐理も護堂をある程度制御しているような二人の関係性はとても新鮮に感じられる。
    エリカと祐理では立ち位置も護堂との関係性も異なるために棲み分けがきちんと出来ている。その御蔭で三人の遣り取りはニヤニヤも出来るし楽しく読むことも出来たのはとても良かった

  • 今回のヒロインは純和風の大和撫子。
    心優しく芯の強い万里谷さん。大変霊感が強くて
    最古参のカンピオーネから儀式に利用されたこともあるほどの
    霊力の持ち主です。彼女は主人公の草薙護堂くんとは
    同じ学校の同学年。妹は先輩として彼女を尊敬していますが
    二人目の恋人に収まったところで小姑ぶりを発揮し始め
    今回の敵、ヴォバン侯爵の騎士であったリリアナが兄に
    寝返って3人目の恋人になりつつある今ブラコン丸出しです。

    万里谷さんは、エリカと並んで、男の子なら落としてみたい
    理想の恋人のタイプの一人でしょう。私が読んでもそう思うし。
    自己犠牲と勇気と品格が備わって、いい子です。

    ただ、彼女がお説教くさいのは、自分をだけ見て欲しい
    意思表示でしかないし、そこに草薙くんの妹まで絡むと
    そこだけはうるさくて煩わしいです。

    だって万里谷さんと草薙くん、
    もう深い仲になってる者同士の暗黙の了解があるから。
    両名合意なんでしょ。はいはい。うるさいなあ、って感じ。

    ヘタしたら万里谷さんのほうが好きかもって思うくらいだし。

    ただですね。乙女の無事をかけて横暴の老王に挑む
    若き異国の王。そして乙女との恋、というのは神話の
    普遍のプロットなので、エリカさんがリリアナを寝返らせる
    ための言い訳としても
    勝って欲しい!と思いながら読めるので
    草薙くんがすごく格好いいです。

    そういう意味ではとても読んでいて気持ちいい。

    戦いの高揚感に酔ってしまいそうななのは、我ながら
    怖くて嫌なのですけどもともとヒロイックファンタジーって
    そういうものですし。

    か弱い女の子と若き英雄の冒険譚。
    わかってるお約束だけど巻き込まれて読んだが勝ちですね。
    誰の視点でお読みになるかは、読者様次第かな。

    取り敢えず次の、一巻のBefore Storyまで
    頑張って読んでみましょう。

    本当に戦ったみたいにぐったりしちゃった。
    こういうとこは無駄に自分が女子で、歯がゆいところ。
    一冊関係ないの読んでから次かなあ。

  • 万里谷編。

    他のカンピオーネが出てきます。着々とハーレムへの道が近づいてきてますね。

  • 王道のハーレムルートが心地よい。というか、妹の静花の小姑っぷりが板についていて楽しすぎ。お腹痛い。
    しかしキスシーンの終わったあとがどうみても事後っぽいw 祐理の方が控えめな性格の分、描写がより色っぽいなあ。次はエリカとの出会いの場面に戻るらしいけど、当時のエリカってどんな感じだったのか気になる。楽しみだわ。

  • 【読了】丈月城「カンピオーネ!2」 9月3冊目

    2012年夏アニメとして放送されている「カンピオーネ!」の原作小説2巻。アニメでは時系列が変更されているが、2巻の内容はヴォバン侯爵の話となる。

    カンピオーネ!シリーズはここまで読んだ感想としては、基本的にハーレムという軸と、カンピオーネもしくは、まつろわぬ神とのバトルという軸が存在しつつ、それらが絡み合っていく構成になっている。

    こういった構成をとる場合、どうしても序盤の巻はキャラクターの登場回となる話が続く宿命が生じてしまうのだが、難しいのはキャラ紹介ばっかりに偏重してしまうと読者は離れてしまいかねないということである。

    魅力あるキャラクターを描く為には、ある程度の掘り下げが必要であるけれども、登場キャラクターが多くなればなるほどに、1人あたりの尺は短くなってしまう。小説という媒体はある程度、尺に融通は利くけれども、それだって限度はある。

    というわけで、カンピオーネ!では、敵役を登場させると同時に、それに対処するハーレム要員を登場させるというシステムによって、キャラ紹介の時間短縮かつ質的維持を図ろうとしている(ように見える)。

    この巻ではハーレム側としては祐理の話であり、リリアナは顔見せくらいのポジション。まだまだハーレム完成への道のりは長い。どこまで読めばハーレムは完成するのか?

  • 今回は「オシリス」と「ボイポス」。
    生産の神オシリスは砂漠の王である弟のセトに殺されながらも、妻のイシスによって肉塊を集められ復活を遂げ、冥府の王となった。
    ボイポスはアポローンの別名。光明神。
    闇より生まれた太陽。輝きと災厄をもたらす神。

    この巻もアニメで予習済み。
    キスをせざるを得ない状況にもっていって、無理やり関係を持たせてしまう感じがすげえ。妄想をストーリーにするところがラノベって感じ。

  • 護堂が万里谷を取り戻す為に格上のカンピオーネと戦うお話。

    内容がいいだけに挿絵の残念さがより際立つ。

  • なるほど、こうやってフラグ(愛人)が増えていくわけか。でも護堂の真っ直ぐさは好き。まずい時の引き際も弁えてるし、魔王様パねぇっす。さて次餌食になる著名建築物は何だろう(笑)

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