迷い猫オーバーラン! 6 拾った後はどうするの? (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 308
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086305006

作品紹介・あらすじ

大吾郎と珠緒のラブラブにあてられて、文乃、千世、希は羨ましいと思いつつ、まだ牽制しあうばかりの日々。そんな中、夏帆の活躍で同好会は盛り上がっていく。卒業式を経て、同好会は卒業旅行を計画。しかし、そこには夏帆の危険な思惑が。唯一、夏帆の策謀に気づいた文乃の孤独な戦いが始まる!?同好会の命運はいかに。文乃の親友、叶絵が投げつける課題に巧はついに、男の決断を迫られる!?日常系ハイテンション学園ラブコメ、第六幕開演。

感想・レビュー・書評

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  • 心の壁、ATフィールドか。
    相手をコントロールしていれば、自分の壁は突破されずに済む。でも、それは逆に、一定以上は近づけないということでもある。
    周りの人の予想外の動向に翻弄されてしまうと、自分の壁を維持できなくなることもあるけれど、それは接近のチャンスでもある。

  •  留学してパティシエ修行することがリアリティあるのだろうか。費用は?、語学力は?。ドイツが適切な先?。準備作業は?。結局、この大事なことすら人任せではないか。

     大体3人娘の紳士協定も変だよ。素直にモノを言えないのは、恥ずべきことではないにせよ、長所ではない。勿論、それぞれに個性があるのは当然だし、性格も違う。が、それを踏まえ、自分と向き合い、目指すべき道を模索し、行動していくんでしょ。ホントにイライラさせられる巻。

     ただし、巧の結末だけは、高校生としては当然の、また誠実な態度かな。断り文句も(仮に本気でなくても問題ないレベル)割にまとも。誰とも付き合う気がないんだから…。

  • あれ、この人こんなに文章が下手だったっけ、というのが一読しての感想。セリフ回しは生き生きしているのに、地の文(といってもほとんど巧の心内独語ですが)は手抜きではないのかと思ってしまいます。なんか、アニメの台本を読まされたような印象です。

    もしかしたら、いろいろ詰め込みすぎで、一つひとつのイベントの描き込みが足りないせいなのかもしれません。冒頭の家康が迷子の女の子を保護する話とか、そのあとの文乃、千世、希の3人が卒業式で歌う話などは、もっとていねいに扱って欲しかった気がします。

    そうした不満もあるにはあるのですが、夏帆さんの陰謀と、そのような行動を彼女がとる理由に、自分の気持ちをすなおに言い表すことのできない狼少女の文乃が気づくというこの巻のメイン・テーマはよかったと思います。それに、鳴子叶絵と家康のキャラクターが光っていた巻でもあり、低評価にするのが心苦しく感じました。惜しいなあ、と思われてなりません。

  • あとがきの通り、「第一部、完」という感じ。

    前巻で薄かった作品の大テーマも夏帆を通して描いているし、
    巧の意見もちゃんとある(鈍感系はこれ以上無理な域だった)し、
    本当に落ち着いたように思う。

  • 前巻での夏帆さんの真意が分かるお話。なので、セットで読むことをオススメする。というより、そうしないと話が繋がらない。
    また委員長・鳴子叶絵の男前振りが発揮された話でもある。

    3学期の間だけという短い期間に入部した夏帆さんと珠緒先輩。
    彼女たちの卒業式を無事に終え、ドイツへ留学するという夏帆さんの「思い出」作りのため、卒業旅行を企画する迷い猫同好会。

    しかし、これら迷い猫同好会へ入部から始まる一連の出来事が、夏帆さんが仕組んだ思惑であることに、誰も気づけない。
    が、ただ一人、文乃だけが気づいた。バレンタインでの夏帆との一件を巧から聞くことで。

    文乃の性格を利用し、言葉上手に巧を誘導し、巧もろとも千世が持つ「おともだち」を手に入れようとした夏帆の策略も、結局は様々な迷い猫を受け入れてきた巧自身によって阻まれてしまう。
    自分が主役から、みんなが主役であることに気づかされたことで。

    なお、家康の意外な一面を見ることができた夏帆さんとの会話は、結構心に染み入る、良いシーンである。

    そして、サクラの季節を迎え、巧たちは2年生に進級する。

  • 今まで散々ひっかきまわしてきた夏帆の行動の真意が明かされます。

  • 9784086305006 271p 2009・8・30 1刷

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