くずばこに箒星 (くずばこに箒星シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 57
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086306423

作品紹介・あらすじ

廃墟の遊園地を流用してつくられた不思議な高校、了星学園。グレードチェア制度という特殊な序列システムの上、首席を目指す2ndチェア福山英知は、"学園の屑"おそうじ部へ潜入調査をすることになる。彼女らが隠れて探すものの正体を探るためだ。水川小花ら、厄介者揃いのおそうじ部員に翻弄されつつ、変人揃いの上位席者"チェア・オブ・シックス"の策謀も振りかかり、英知は下位席へ転落寸前。そんな中、遊園地復活を期する記念祭を迎え、おそうじ部の意外な探しものが発覚する。それは自分の過去に埋もれる英知に関わるもので…!?第10回スーパーダッシュ小説新人賞大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 既刊2冊。未完だけどとても素敵な作品。
    特に2巻目の終盤からは涙腺崩壊場面の連続。
    この先どうなるんだろう。どろどろの恋愛物にも発展しそう。
    続刊期待。

  • 成績と人からの人気で点数を稼いぐと、普通ではないイスに座れる
    妙な制度がある元遊園地の高校。
    そこでセカンドチェアに座っている少年、の話。

    2番手にいれば1番手を手に入れたいもの。
    とはいえ、少々目指す理由が違いますが、その理由もまた…。
    まぁ幼少の人間関係がトラウマになっているなら
    それも仕方がないような気がします。

    しかしこれ…キャラが濃ゆすぎるような、そうでもないような。
    いい歳になって、そんな事を信じるのもすごいです。
    一番すごいのはオウム、ですが。

    何だか頑張って、友情と青春を詰め込んだような。
    設定…学校自体? は面白そうですが、上を目指す人間でないと
    行き辛い学校生活です。

  • 序盤はどういうテンションで読み進めていいか少し戸惑ったけど、作品の雰囲気とキャラクター内面が掘り下げられるに従って、自然と引き込まれていった。
    遊園地の設定と天体ショーの組み合わせは、作品を彩るのに些かずるいくらい。それを補強する星に関する小話や、いろいろな雑学の使い方もうまかった。
    ただ、学園の設定や、椅子に付加されてる設定は、少々ぶっとんでいたかな、とも……。
    扱っていたテーマと料理の仕方が面白いですね。

  • 星屑たちの軌跡にワクワクする小説。遊園地跡に建てられた完全管理監視社会を模したような学園で起こる悲喜劇。
    起こされる事件の人間臭さに涙しそうになった。出てくるキャラたちもいとおしくてたまらない。特になつき。天然暴言も素晴らしいけどw、英知とのやりとりにほんともう悶え死にかけた。
    あと、月神さんの絵が絶妙。このテイストの絵だからこそ、この話は彩られてるように思う。もっと見たい。ただ、97頁の待の挿絵はペド変態すぎるけしからん素晴らしい。

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