ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円 (スーパーダッシュ文庫)
- 集英社 (2013年11月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086307604
作品紹介・あらすじ
バレンタインデーに金城にチョコを受け取ってもらえなかった槍水と、その様子を目撃してしまった佐藤は気まずい空気。さらに弁当争奪戦での勝率も落ち始めた佐藤の前に、当の金城が現れるが…!?
感想・レビュー・書評
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もう1巻くらいは続くと思ったら怒涛のボリュームで本編完結。
傷心の先輩、不協和音のHP同好会、独り奮闘する白粉、そして最強越えを決意する佐藤。歴代キャラも総動員でまさに最終回にふさわしい内容だった。
それにしても半額弁当争奪戦という意味不明なテーマの作品だが、そこに挑む人間の矜持というものがビンビンに尖っているためについ勢いに飲まれてしまう。ハーレム要素なんかは平均的ラノベより薄味であったが(その分佐藤の変態性が補って余りあるが)、テーマ・描写・キャラそれぞれが強烈な印象を残すシリーズだった。
そういえば茉莉花分が足りない、デザートに期待詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半額弁当のために戦う「狼」たちの戦いを描いたシリーズ、最終巻。(まだ一巻でるらしいが)佐藤の失恋とそれからをよくしっかりと描いたと思います。また好きなライトノベルのシリーズがひとつ終わってしまった……。こういうバカ話で好きになれる話がなかなかないので、くやしいけれど、ここで終わらせるのはとてもいいと思います。今まで素晴らしいバカ、そしてセガ愛あふるる物語をありがとうございました!
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キャラクターの細かい心情が描けていて良かったが、やはりラノベ的で最終巻だからみんな一斉に心を吐き出す。一つを見れば感動できるが、流れで見ると一つの良さが薄れる。まぁ、そんな小説の仕組みは置いておこう。
キャラの発言はみんな新しいことを言いすぎて語れないが、やはりボスを倒すという少年漫画的展開は最高だ。心が燃える。この作者のことだから外して来るのかとも思ったが、そんなこともなくて良かった。ウィザードは絵からしてボス感があった。絵にしてもここ数巻でやっと良くなってきた。終わる間際に上手くなった。
佐藤と槍水がくっつくのは以外でもあったが、主役とヒロインでハッキリとしていて良かったかな。佐藤の覚醒は良かったし、槍水の戦いも佐藤が越えるための儀式としてカッコよかった。
なんだかんだでこの巻は5時間くらい通して読み終わってしまった。次が気になるくらいに上手くまとめてた。ギャグもそうだが著者はシリアスの書き方も上手い。
次の短編でラストだというのは分かっているのだが、これだけ魅力的なキャラクターがいるのだから短編をもっと書いて欲しいなとも思う。 -
ある意味、半額弁当を巡る物語のクライマックスがここにある。たかが半額弁当、されど半額弁当。そこに生き様があり恋があり、譲れないものがあるから争いになる。だからこそ、ここまで読むと読者なのに半額弁当が愛しくなるのだ。
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半額弁当を求める者たちの魂と魂がぶつかり合う青春シリアスギャグアクションの第14弾。
今回は、史上最強の称号を持つ「魔導師(ウィザード)」に挑む狼たちのそれぞれを描く。
この半額弁当争奪戦というテーマを書ききった時点で作者の勝利ですね。
無駄な熱さあり、バカバカしさあり、そしてなにより憎めないキャラ達。
実質的な最終巻ということもあり、それらがすべて詰め込んだ「極み」の名に相応しい内容でした!
個人的な今回のハイライトはチ●コの件と白粉が入院先からかけてきた電話ですが(笑)
次で最終巻というのがちょっと残念ですが、シリーズとしてはいいタイミングかもしれませんね。
こういう作品がもっと増えて欲しいなぁ。 -
好きなシリーズ。やっぱりギャグとシリアスのバランスがうまい。ただ、どうもこのひとの小説は読みにくいなぁと思ってたら、理由発覚。まず会話が少ない、またあっても会話が長いから、テンポが悪い。あと、心情を語るシーンが多いから、これも少しダレる。
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実質の最終巻なのでしょうか、熱いバトルで王道な感じです…半額弁当を掛けて争ってる以外は。
次で最後みたいですが、本編に出てきたエピソードのように読んだら終わってしまうので読みたくない、でも読みたい!そんな気分です。 -
外伝の予定がありつつもストーリー的には最終巻。
佐藤と槍水の煮え切らなさに結構やきもきさせられたためか、周りのキャラの献身的だったり、さりげなかったりするサポート、心遣いが心にしみた。