- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086310239
作品紹介・あらすじ
新米准士官ハイジの赴任先は「帝国」の侵攻を食い止める最前線に位置するイエルヴァラ城市だった! 超絶美貌の公女に仕えることになったハイジに明日は──!? 血が滾る本格ファンタジー戦記、開幕!
感想・レビュー・書評
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反射だらけやった本。
主人公がおもんなんわ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
彼女はどうやって生まれてきたのだろう。
誰も触れることができない彼女はどうやって生まれてきたのか。
痛い、熱いが感じられるなら、好ましい感覚も感じることはできるのではないだろうか。例え触った人を弾き飛ばしてしまうとしても。
だけど、その弾き飛ばす能力も謎が多い。
触れてきたものをそのままの力で返すわけではないということだよね。
力を増幅してしまうのか、どんな力でも関係なく一定の力に変換してしまうのか。
洋服は着られるし、ベッドには寝られる。
だけど弓矢ははじき返す。そこに違いはあるのだろうか…。 -
この本をなぜ選んだのかと聞かれれば、十文字青さんが書いた作品だからです。
とは言え、そんなに長く十文字さんの作品が好きでい続けているわけではありません。
初めて読んだのは8年前に薔薇のマリア。それからずっとこの作者の本は読んでいませんでした。
そして去年、灰と幻想のグリムガルを読んで、自分の中で再ブレイクしました。
灰と幻想のグリムガルの後は、大英勇は無職で何が悪い、実存性ドグマストラを読み、今回のサクラ×サクを読みました。
感想としては、やっぱり十文字さんの作品は好きだな、という所です。
何で好きなんでしょうか。
曖昧で言葉にしにくいのですが、ひとつだけ言えるのは、読んでいて背筋がゾクゾクする瞬間があるからです。
主人公のかっこよさに反応しているのか、ヒロインのかわいさに反応しているのか、ストーリーに反応しているのか、それ以外なのか分かりません。
とりあえずそれが何なのか分かるまで読み続けたいと思います。 -
地の文で、主人公のコミュ障っぷりがしつこいくらいに表現されていて、確かに何話せばいいかわからなくて緊張する時って、そうなるのかもしれない。ヌルい環境でも、勝負の世界でも、これは戦争だと臨む胆力がすごい。
表紙絵は綺麗だけど、安っぽい王冠だな、とも思う。 -
『ぼっち系主人公と最終兵器お姫様の邂逅』
メインキャラである主人公や姫達のある意味純粋培養的なキャラ達が印象的。
主人公が対人関係で悩む所等は、個人的に過去の自分を思い出してグサグサくる所もありました(特に自室でベットに寝転びながら悩む所とか)。
全体の流れとしてはお姫様と新米軍属主人公のファンタジー戦記モノかな?
今の所は戦記と言うより「姫と騎士」モノな感じかもしれないです。
主人公であるハイジのキャラクター造形が暗めの一般人系ぼっちなのに+和ませ系の天然タイプという所はすこし新しさを感じました。これからも主人公が一般人ぼっちスタンス(基本は優秀でエリートなのですが実感していない)で行くのかという所も個人的には気になる所です。
姫のサクラは才色兼備の万夫不当なのに唯我独尊という所までいかず、わがまま娘(軽い表現)な程度で表されている所も主人公のぼっち感ともども後々の展開の為の伏線を感じ、次の展開を期待させます。
主人公達以外のキャラ達にもそれぞれ思う所がありながら、メインキャラ達は比較的思い切りの良いキャラばかりなので閉塞感をあまり感じない所も読みやすくて良いと思いました。
ただ、事件が一段落した後に中々に気になる展開が発生した、という所で終るので、今巻で終ると厳しい感じかもしれません。
個人的には今巻は良い感じでしたので、次巻にも期待しています。