下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)

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著者 : 白川紺子
制作 : 井上 のきあ 
  • 集英社 (2015年12月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800518

下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 物語は真っ直ぐには展開してはくれない。
    蔵の着物の謎解きを軸にして
    物語は末広がりに紡がれ始め
    野々宮家の兄妹や慧に繋がる人たちが
    紡がれた羅紗の綾模様のように現れては消える。

    作者はどこまでの広がりを
    この物語に用意しているのだろうか。

    心地よさに読み続けてきた物語の色合いが
    玉虫の羽のように 光と影の中で変化してゆく。

    深い。底知れぬ深さに
    今さらながらに身震いがとまらない。

    話は変わるが。

    野々宮家で3人が交代で作る夕食が興味深い。
    季節の野菜の彩りだけでなく その下処理や
    調理法まで 食べることへの敬意と造詣を
    感じさせる。間違いなく美味しいだろう。
    下鴨アンティークを読み続ける 私の
    もう一つの楽しみである。

  • 蔵に眠るいわくつきの着物の管理を、亡き祖母から引き継いだ高校生の鹿乃が
    季節に合わせた着物を蔵から取り出して、新鮮な風に当ててあげましょう
    というお話も三作目。どうやらその季節は夏のようでした。

    鹿乃が蔵から取り出した着物は、これまで静かに眠り続けていた目を覚まし
    久しぶりに陽の目を見たその眩しさが故なのか、鹿乃たちに
    不思議な謎かけを投げかけてきます。

    満寿(まんじゅ)さんが
    朱の金魚を見た時の懐かしさは
    こと格別だったことでしょう....お顔が目に浮かぶようでした。
    そして鹿乃の亡きおばあちゃん。そのお人柄が少しずつみえてきて、あら..
    結構やりますのねぇ...なんて思いつつ(笑)おじいちゃんがまた
    なかなかとっても素敵な人で、微笑ましい羨ましい限りのラブラブご夫婦。
    それから今回は鹿乃ちゃんの二人の親友についても語られていて
    一話一話のお話が進むにつれて、鹿乃の周囲の人たちの人間人生模様にも
    より深みが増してきて、今後の展開もますます楽しみになります。

    蔵に眠る摩訶不思議な着物には
    必ずや、それに纏わる文学や芸術・音楽というものが絡んでいるもの....と
    季節の移ろいに咲く花や風習、芸術文化などをさりげなく織り込ませつつ
    京都のはんなりとした穏やかな佇まいをも心地よく味わわせてくれる
    「下鴨アンティーク」

    あの三人が作るご飯もいい味添えています。^^

  • 恋文?と思ったら安定のツンデレおふじさんで安心(笑)
    美人で有名だったとかの彼女に似ているんだから、かなりの美少女のはずの鹿乃ちゃんに自覚がないのは、祖母とこの兄とこの慧ちゃんに育てられたからだと思われます。浮世離れし過ぎているのが巻を追うごとにはっきりしてくるという。
    今回は、初めて自分だけで(友達は巻き込んだけど)蔵の着物を解決した鹿乃ちゃんと、自分の過去と向き合ってきた慧ちゃんと、実はセンチメンタリストだった良隆それぞれのお話ですね。それも、どれも、今までの平穏から壊れつつある。
    今のままではいられない、という緊張感を感じます。
    真帆ちゃん、ごめんだけど、良隆お兄ちゃん頼むよ。(笑)

  • 3話目の『山滴る』では、何やら慧の生い立ちに曰くがありそうなので今後の展開が気になるところです。それに一見優しげな春野のどこに鹿乃が怖いと感じるのか、それも気になります。4話目の『真夜中のカンパニュラ』は今までの鹿乃の着物関係の謎解きとはテイストが違って新鮮でした。後味の悪いものではありましたが。また、最後の方に付いている人物イラストが、私にはイメージが程遠く違っていて残念。表紙や扉絵のようなイラストだけで充分。

  • 妹より譲受本。
    シリーズ2、3作目をまとめてもらっていたけれど
    間違えて2作目を飛ばして3作目を先に読んでしまった(^^;)

    おばあさんの残した古い着物が巻き起こす、不思議な現象は
    1作目読んだときはなかなかついていけなかったけれど
    慣れてきて、楽しみになりました。

    おばあさまのツンデレ感がすごい。

    グータラなお兄さんが、いつもと違う一面が。

    (京都に滞在中に読み、下鴨神社にも行ってきました!)

  • 魔法のような不思議なことが起こる着物がたくさんしまわれている蔵。
    その管理を亡くなった祖母から任された高校生の鹿乃のシリーズ第三弾。

    祖母が祖父に書いた恋文にからんだ着物の話や、兄の良鷹が毎年夏を別荘で過ごす理由、バラを育てている春野の本心など、伏線が明らかになる話が出てくる。

    孫とおじいちゃんの話が最初なのだが、孫とおじいちゃんの組み合わせだけで泣ける。
    そういうのが弱い人は電車や公共の場で読まない方がいいです。
    私は号泣して大変でした。

  • シリーズ3作目。安定の面白さ。
    古い着物が巻き起こす奇怪な現象は完全にファンタジーなのに、その一つ一つの事件が抒情的で物悲しく美しい。
    祖父母の若かりし頃の恋愛話は相変わらず素敵です。ツンデレ祖母が可愛い。
    慧の心情に変化が出てきたり、良鷹の切ない初恋(?)や春野の不思議っぷり。今回は主要男性キャラたちに動きがあってとてもよかった。
    鹿乃の恋愛観も謙虚で良いですね。
    次巻も楽しみです。

  • 春野さん思ってた人とちょっとちがった!
    鹿乃と慧の進展にはこの人がカギになってきそう
    なんか悔しいけどやっぱり良鷹好きだなー

  • シリーズ3作目!
    今作は、真夜中のカンパニュラが切なくて、でもそこには愛があって少し泣けました。

    そして、祖母の恋文がパワフルでクスッときます。パワフルだけどヤキモチ妬きで可愛いおばあちゃんにほっこりしました。

  • 真夜中のカンパニュラがよかった。せつないけど。

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下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)の作品紹介

高校生の鹿乃は、蔵にある“いわくつき"の着物や帯の管理を亡き祖母から引き継いだ。ある日、祖母が懇意にしていた骨董店の店主から、祖母が祖父に宛てて書いた「恋文」の存在を知らされて!? 第3弾。

下鴨アンティーク 祖母の恋文 (集英社オレンジ文庫)のKindle版

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