カスミとオボロ 大正百鬼夜行物語 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 191
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086800891

作品紹介・あらすじ

大正時代。『鬼の家』の異名をもつ伯爵家の令嬢・香澄の前に蘇ったのは先祖代々の守り神である悪路王! 香澄は彼に名を付け使役することにしたのだが……!? 風変わりな女学生&甘党の鬼の妖事件簿!

感想・レビュー・書評

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  • ラストで香澄の背後にいたのは糸の霊なのか或いは別の妖か…。朧もとい悪路王が強すぎて盛り上がりに欠ける。次巻でもっと強い鬼が出てくることを期待。丸木さんの書かれる鬼!大正!執着!全てがツボです。キャラクターも魅力的なのでもっと読みたい。瑤子と踊った後の独白で朧が香澄より一枚上手、そして香澄(と鈴鹿)に大層執着していることが窺えて悶えました。表紙も美しくて素敵。(一瞬CL⚪︎MP先生のイラストかと思ってしまった)

  • 作者さん目当てで買いました。
    思ったよりずっといい意味で癖がなく、読者を選ばない読みやすさがあるけれど、ちょっとしたキャラクターの個性に作者さんらしさを感じて楽しかったです。

  • 好きな人にはたまらない

  • わりと定番なお話だけどキャラも良くて楽しかった。続いてるみたいで嬉しい。

  • 家で祀っていた鬼が目覚めてしまったのだが
    まだ寝ぼけていたのに付け込んで、主従関係に。

    この主人公、非常に女の子です。
    好きなものの範囲はあれですけど、やってる事が
    貴族のお嬢様よりはまだ可愛い感じ。
    とか思っていたら、最後の最後で狡猾さが!
    人知れず、も大事ですが、蹴落とし方が素晴らしい。
    賞賛に値しますw

    そんな主人公に使役される事になってしまった
    羊羹好きになってしまった鬼。
    これが偉大な…と疑ってしまいそうな、羊羹好き。
    ここまで羊羹ひとつで一喜一憂するのも面白いです。
    まぁ鬼なので無邪気です、といわれたら
    そんな気もしなくもないですが。

    1話目はともかく、2話目3話目となると
    結局一番怖いのは人ですよ、と思います。
    特に2話目…話よりも、先輩が怖いです。

  • 主人公の香澄と朧の、いや、主に朧の言動が軽快なので、表紙やタイトルほどおどろおどろしい感じはなかったです。
    大正という時代の雰囲気も、キャラクターたちもとてもよかったけれど、今回は序の序という感じ。
    もっと悪路王の過去のこととか突っ込んだ話が読みたかった。
    続編の方にあるのかな?

  • 本を予約してから作者さんについて調べたら、今までの作品がかなりBLばかりなので、早まったかと焦っていましたが、読んでみたらそんな雰囲気は全然感じませんでした。今のところ、年頃の男子が朧しかいないせいかもしれませんが。

    千年の時を経て蘇った悪路王。それを上手いこと新しい名前で縛って、金箍児をつけた孫悟空のように自分の意にそぐわなければビシビシ締め付けるという香澄。
    時代は大正で、戦争の影がちらついたり、移り行く時代特有のドロドロした人間模様がある割には、二人の関係はコメディーのようです。朧には力の制限があるけれど、とりあえず香澄にいいように使われることに、付き合ってやっているかのようでもある。それだけ鈴鹿御前に執着しているのでしょうが、そうなると千年前の裏切りの話などもそのうち書かれるのかなぁ。

    坂之上家の妾や庶子に対する態度は一貫しているようだけれど、力は女の子に出やすいっていうのは、庶子には当てはまらないのかしら。

  • 今まで、丸木さんを知らなかった人に、真っ白な状態で読んで貰った方がいいかも。感想違うと思う。

    女学校の強かな同級生が嫌いじゃない。
    お父さんの女関係の酷さが印象に残った。

  • ■恐ろしいのは鬼か、人か…

    時は大正。坂之上伯爵家の令嬢・香澄は、退屈な日常にうんざりしていた。そこへ現れたのは、代々祀ってきた悪路王。香澄は彼に朧という名を与えることで、主従関係を結んでしまった。少年の姿をした朧は、世の中にはびこる鬼を喰らって力を得るという。腹をすかせた朧のために、香澄は街へ出かけてみたのだが…? 煌びやかな華族世界を舞台に描く、あやかし事件簿!

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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