- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086800945
作品紹介・あらすじ
若店主、大樹が営む小料理屋「ゆきうさぎ」でバイト中の大学生の碧。最近、大樹は豚の角煮を研究中。亡き祖母がなぜかレシピを教えなかった品らしく…。今宵も、おいしいご飯とあったかい仲間がお待ちしています。
感想・レビュー・書評
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ゆきうさぎシリーズ 2作目!
今回も温かい気持ちになるとても良い作品でした☺️
お品書きの“氷いちご” のように甘酸っぱい夏の余韻が残る素敵な作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第二弾。
小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にしたハートウォーミングストーリー。連作四話+序章&終章が収録されております。
今回もほっこり安心の読み心地でした。
何故か大樹にレシピが教えられなかった、先代女将秘伝の豚の角煮から、ギクシャクしてしてしまった友人との仲直りの手まり寿司、思い出のメンチカツ、そして〈ゆきうさぎ〉夏の新メニュー・日替わりかき氷・・等々。
美味しいメニューの数々と、〈ゆきうさぎ〉を巡る人々の心温まるドラマに癒されます。
とろとろの角煮も美味しそうだし、個人的には揚げたてサクサクのメンチカツに魅かれましたね。
で、このメンチカツのエピソードが第三話「5月病にはメンチカツ」でして、碧の亡くなった母で教師をしていた知弥子さんと彼女の教え子・七海さんの素敵なストーリーにグッときました。
そして、皆を〈ゆきうさぎ〉に導いてくれる、野良猫の武蔵&虎次郎(ムサシとコジロー・・巌〇島ではないですがww)が、いい仕事してくれております。
第三話で七海さんを〈ゆきうさぎ〉に連れてきたり、第四話(表題作)「8月花火と氷いちご」でも迷子になった朋夏ちゃんを見つけて教えてくれるなど、ナイスサポートの猫たち・・てか、君らは何者?神様ですか?と、あまりの賢さに不思議な存在に思えてきました。
ラストは大樹の家で、若者たちが皆でワチャワチャ楽しそうに花火をしていて、仲よき事は美しき哉・・と平和な気持ちになった次第です。
このシリーズの登場人物は皆あまりクセがなくて、悪く言えば“キャラが薄い”のですが(猫の武蔵が一番キャラが立っているかも?)、シリーズが進んでいくうちに深みが出てくるかも・・と期待しております。 -
小料理屋さんのお話シリーズ 2作目。
ほのぼのしつつも、ちょっとしたトラブルもあるけど、やっぱり料理が読んでてもおいしそうです。 -
美味しいご飯とそれを取り巻く人たちの日常がささやかな事件とともに描かれている。今回は若くして亡くなった碧の母のエピソードも描かれて切なくもあったが前向きに頑張ってる碧を応援したい。続編がたくさんあるので今後も楽しみです。
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☆4
第2弾
今作もとっても美味しそうなお料理がたくさん出て来ました❁⃘*.角煮にメンチカツ…小腹が空き始めた寝る前に読むと、お腹が鳴ってしまいそうです!
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亡くなった祖母の秘伝の味、亡くなった母の仕事の軌跡。
片意地を張る父親、隣の芝生は青い女子大生。
パッと開く花火と、ふわりと溶けるかき氷。
優しくてちょっぴり切ない夏の終わり。 -
続編。期待していた通り、さらりと気持ちよく読めた。最後まで、なんというか居心地のいい空気感であった。
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春から夏の間の話。
・2月はとろとろ角煮で先代の味を追い求め
・4月は碧の仲良し友人らが行き違いに
・5月は碧の母の教え子との再会
・8月は大樹の知り合いの雅晴と娘が来店
ほのぼのした日常と思い出とこれからと。
なんだか大樹たちの日々を覗き見ている気にもなるが。
日々不変の積み重ねだけれど、
そうして変化していったものが良い方向に変わっていきますように。
碧、よく食べるな。
羨ましい。
そして大樹との仲が気になるところだが、まだスタートラインについてなさそうだ。 -
自分の日常が変わりなくて、ちょっとした優しさなんてものに触れていたいので選んだシリーズ。2冊目。