Bの戦場 さいたま新都心ブライダル課の攻防 (集英社オレンジ文庫)
- 集英社 (2016年12月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086801133
感想・レビュー・書評
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知り合いに借りて読んだ作品。
あまり期待していなかったのだけど、面白くて面白くて、あっという間に読了。
とてもテンポの良い語り口。
漫画を読んでいるようにキャラクターが頭の中を駆け回る。
ヒロインの香澄はもちろん、登場人物が個性的で生き生きしている。
最終章、香澄が仕事で大きなミスをする話。
そこからの展開が本当に良くて、思わず泣きながら読んでしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブスだけど好き。ブスだから好き。どっちもあかんよね~。でも、じゃあ、ブスはどうやって相手見つけんのよ。
「どんな顔でも、運命の相手には1番可愛く見えるようにできてる」? おとぎ話か!
などと思いながら読み始めましたが、いや~、おもしろかった。卑屈でもなく、勘違いでもない、ブスの生きる姿勢のお手本のような主人公です。人間の価値は見た目じゃないから、 みたいな、小学校の終わりの会的ペラペラ価値観が登場しないのがまた好し。
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物心ついた頃から“ブス”だったわたし。子供の時に参列した結婚式に憧れて、せめて誰かの幸せな瞬間を演出したいと、ウェディングプランナーの職に就いた。様々なお客様が人生の門出を祝おうとホテルを訪れる。そんなわたしが、やり手の美形上司・久世課長に求婚された!?「香澄さん、ずっと探していました。あなたのような…絶世のブスを」「はぁ!?(怒)」
ここでは、誰もが人生の主人公になれる。 -
読もうかなどうしようかなと悩みに悩んで手にしたけれど、とても明るい気持ちになれるラブコメだった。
噂に聞いていたけれど、まさかここまでブスブス言われるとは。
おまけにB専かと思ったらそうでもない。ヒーローの突き抜けた思考。主人公もとても好感できる真面目さと優しさ。
なんて残念なイケメンヒーロー。
帯の三浦しをんさんのコメント、その通りだった。
こんな男に香澄みたいないい子はふさわしくない(笑) -
いやー、面白いわー!
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生まれたときからブスの女性が、イケメン上司から「絶世のブス」だから好きだと言い寄られるお話
子供の頃の経験から憧れはあったけど自分は絶対に縁がないだろうからスタッフ側としてという理由でウェディングプランナーになった北條香澄
年下の新しい上司の久世課長は仕事もできるしイケメンで誰もが憧れる存在なのに
「ずっと…探していました。貴女のような、絶世のブスを」と告られる
美的センスが世間一般とズレているわけではなく、醜いものを醜いものとして好んでいるという久世課長の褒め言葉は、香澄にとって心えぐられるものだった
ブスとイケメンの歪な恋の攻防と、ホテルブライダルを舞台にしたお仕事小説
メインで描かれているエピソードは3つ
・美人で子持ちのバツ1の玲子のお客様が担当を変えて欲しいと言った事により担当を引き継いだ後輩社員の花岡さん
香澄ほどではないけれども良くはない容姿で愛嬌のある自分の存在意義
・フェアでサプライズプロポーズをしたいというMRからの依頼
プロポーズしたものの……
・ブッキングミスにより宿泊施設がないトラブル
表紙や挿絵では北條さんの顔が明かされていないけど、体型は普通で顔の輪郭も殊更なブサイクさを感じさせない
本文中でも語られているけど、清潔感はあるし、体型も太り過ぎではないし痩せすぎでもなく、服のセンスが悪いわけでもないし、メイクもしっかりしたナチュラルメイクなのにブスらしい
地味目の女性を見違えるように変身させるブライダルの美容師の腕を持ってしてもまったく歯が立たないほどってどんだけ?
体型が標準で顔の輪郭も普通なんだったらメイクでいくらでも変えようがある気がするが?
その表現が「どこまで筋金入りのブスなんですか」「霊長類最強のブス」という評価は信じられないけどね
久世課長の言葉
「普通、ブスが泣いても汚いだけなんですよ」
「ブスの涙が武器になるとでも思っているんですか」
というのはまぁ普通にハラスメントだし、状況が状況でも許されるものではないと思うけどね
とりあえず6巻で区切りがついているようなので、続編も読む -
恋は盲目なんてエ申しますが、落語の枕詞みたいなのが最初の感想(笑)
お仕事小説としたらテンポも良くてスイスイいけました。
ブライダル業界や最後の大逆転の秘策?のホテル事情は知りませんでした。
で、良いんですよ主人公の個性だから、ただ、あそこまでブスを強調したりゴキブリに例えたりまで必要だったのか?少し不快に感じる場面もありましたが、香織のキャラに免じて許しましょう。
ただ、双方の恋に落ちるプロセス足りないかな。
武内との決着も次に持ち越しても良かったのでは?
オビの三浦先生に同感!香澄にあの男には相応しくありません(笑)←ここの感想は発刊当初のレビューです(笑)