宝石商リチャード氏の謎鑑定 導きのラピスラズリ (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801195

作品紹介・あらすじ

銀座の店「エトランジェ」を閉め、正義の前から姿を消したリチャード。新しい店の主として現れたリチャードの師匠シャウルから、情報を得た正義はイギリスへ飛ぶ。美しき宝石商を苦しめる過去の因縁とは?

感想・レビュー・書評

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  • リチャードのお家騒動。
    師匠もいい味出しつつ、個性的な従兄弟。
    性格は変わらないだろうけど、遺産相続がとりあえずひと段落。
    正義はどうなっていくのか…。

  • 谷本さんと正義くんの関係性が好きです。もちろん正義くん的には片思いなのであれなのだけど…だから友情ともちょっと違う、でも確かにお互いを大事にしている、尊い関係だと思う。
    それと同じで、正義くんとリチャードの関係も、恋だとか友情だとか一言では表せられなくて、いいなあって思う。もちろん「それは恋では?」のくだり、そうだよ恋だよ!GO!正義くんGO!という気持ちにめいっぱいなりましたが、でも人と人との間に芽生える気持ちって、恋か、そうではないか、だけでは絶対ないと思うし、だから着地点が「愛」だったことが、こう、「言葉では言い表せないこと」をあえて言葉にすると「愛」になるのか、と思って、空を仰ぎたくなりました。でっけえ。恋より厄介。ありがとう正義くん。

    というかこの巻…言いたいことがありすぎる…。
    リチャードの「名前で呼ぶと懐くから呼ぶな」もそうだし、渡英したのもそうだし、ジェフリーの登場もそうだし、う、うう、ホテルでのハグ、家宝の投擲、二度目のハグ、宝石の交換、ほっぺチュー…………う、ううう、うううう。英会話までこぎつけたのも…よかったよね…。なんだかこれだけを見るとカップル誕生としか思えないんですが、実際には玄関先での足踏みからようやく家の中に一歩踏み入ったという進展で、こそばゆくていい。

  • 姿を消したリチャードに会いたくて会いたくて(風邪の熱で)震えながら会いに行く話…。貴族って大変ですね!! ブロマンスにしては胃もたれする感じがするし、ミステリ物によくある「男二人のクソデカ感情ぶつかり合いの面白ストーリー」になりきれなかった感がある。潔くBL目指してたのかもしれないけれど。

  • 優しい二つの魂の混交なんだろうか。
    中田正義という人物の糺しようのない歪み、それこそ、「ザルツブルクの小枝」の根幹の小枝が歪んでいるかのような、一抹の不安がなくはない。
    続刊していることは知っているが、この巻で完結でもいいぐらいのお話だった。
    歪みがあるから続いたのかな、不思議。
    リチャードの方は、もう大丈夫な感じがする。

  • リチャードを取り巻く問題がひとまず決着し、晴れ晴れとした気持ちで読み終えることができた
    うだうだしつつもリチャードのための正義の行動力はすごい
    ラナシンハ師匠にリチャードの従兄弟たち、また出番ありかな?楽しみ
    それにしても今回はいつも以上に愛の囁きだらけやないですか…誤解されても仕方ないふたり

  • えっ…何この展開。BL小説だったら、あのシーンの後、確実にお布団展開じゃないのか? みたいな感じで読んでた。そういう本ならそれでもいいけど、個人的には違うものとして読みたいし、掛け算とか想像したくないな。大きく動いた巻であり、リチャードの従兄弟たちのことは結構好き。

  • まだ4巻でこれかー(*´ω`*)

  • 「???」
    張り紙を剥がした。
    自分の感情とも向き合うことが出来ないまま会いに行っても、時間の無駄だったろう。

    「アレキサンドライトの秘めごと」
    隣の席を指定され。
    醜く争いを続けているよりも、相続のために存在させられている方が辛いことだろう。

    「導きのラピスラズリ」
    遂に見つけ出した。
    どちらも諦めるつもりがないなら、一生呪いに縛られたまま追われ続けるのだろうな。

    「ホワイト・サファイアの福音」
    一世一代の悪行は。
    復讐のための遺言であったのであれば、もしもの時はと付け足せなかったのだろうか。

    「バイカラー・トルマリンの戯れ」
    普段言っていた事。
    行き過ぎた褒め言葉を聞く身になり、ようやく気付けても変わることはないだろうな。

  • シリーズの中で一番好きだった。リチャードの過去が明らかにされ、リチャードの師匠、血縁者など新しい人物が続々登場。危険が迫る事もなく、思ったより平和的で良かった。

  • 2023/04/23

    リチャードの家に飛んでいった正義。リチャードの実家には色々と因縁があるらしい。イギリスに行く途中で絡まれ、到着してからは体調を崩し、なんとか再開でき、お疲れ様。

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著者プロフィール

9月24日生まれ。神奈川県出身。『時泥棒と椿姫の夢』で2014年度ロマン賞を受賞。受賞作を改題・加筆改稿した『螺旋時空のラビリンス』で文庫デビュー。

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