鎌倉香房メモリーズ 5 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 411
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801232

作品紹介・あらすじ

お互いに気持ちを打ち明けあった香乃と雪弥。雪弥の戻った花月香房は、本日も営業中。雪弥の父母への葛藤、そして香乃の自分の力に対する鬱屈の行方、そして二人の関係は? 香りが紡ぐ最後の物語。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5冊目。今回で完結です

  • 4巻に比べて静かな展開の5巻だけど、とても満足。319ページの謎解きに衝撃を受けました。。彼の苦悩の一番はそこだったのね。。と。雪弥くんは香乃ちゃんに本当に救われたと思う。

  • 最終巻を読み終わったあと、しばらく余韻に浸っていました。
    もっともっとこの2人の、そしてほかのみんなの物語を読みたいと思うほど、登場人物や世界観が大好きでした。優しくて、ほんわかした文章と雰囲気に、いつの間にか夢中になっていました。登場人物みんなが魅力的で、愛おしくなりました。早く先が読みたいと思うと同時に、物語の終盤に近づくにつれて終わってほしくないと思う矛盾した気持ちも芽生えてきました。本は完結してしまったけれど、もう少し、その先もずっと続く彼らの物語に思いを馳せようと思います。
    表紙に描かれている二人の距離も内容とあっていて、それに気づいた時はもうずっと見つめていました。少しずつ近づいて、一度離れてしまって、でも最後は手を繋いで…もう、愛おしい…
    今までお香のことを何も知らなかったけれど、この本を読んでからお店でお香を見つけると立ち止まるようになりました。そして、そのときに必ず思い出すのは、この本のこと。それほど、私にとって大きな存在になっていたということなのでしょうか。

  • お香に着物。和の趣に包まれた中で、人の心境を香りとして感じる力を持った女子高生の主人公が、ふれ合う人たちの葛藤やすれ違いを解消していく様がとても温かい。憧れの大学生、雪弥への想いも可愛らしくて読んでいて応援したくなる。
    最近はハードな小説ばかり読んでいたからか、こういう作品に触れて年甲斐もなくほっこりした。
    元々のターゲットは10代後半か?
    40代の自分としては、若いころの気持ちを思い出しながら素直に楽しめた。
    心地よかったのでまとめ買いせずに1ヶ月に1冊ペースで購入し、今日ついに最終巻を読み終えたが満足の内容。
    余談だが、お香にも興味がわいて自宅の近くにお香を扱う店がないかネットで検索してしまった(笑)

  • この表紙だけでもうなんかぐっとくるね。最後まで香乃ちゃんはかわいかった。辛い思いをしながらも人に優しさを向けられる人たちがたくさん出てくる、このシリーズに出会えてよかったです。

  • シリーズ最終巻。
    和馬推しです。和馬で番外編をお願いします。
    ゆるゆると読めるシリーズでした。
    お香、買いに行こうかな。

  • 集英社オレンジ文庫創刊時から
    「下鴨アンティーク」とともに
    このシリーズも愛読してきました。

    この2つのシリーズには
    共通点があります。

    古都を舞台にしていることと
    ラブストーリーが主軸とはいえ
    日本人があまり知らない伝統文化と
    主人公の異能が大切な役割を果たす
    ミステリーの要素が色濃いこと。

    モチーフやストーリーなどは
    かなりラノベ寄りかもしれません。

    でも お香や着物への向き合い方が
    真摯で素晴らしいと思います。
    取材の綿密さとその扱い方は
    どちらも作品の風格を醸しています。

    鎌倉香房は 特に雪弥の人柄が
    作られてきた背景が複雑で
    その謎を追うだけで十分に面白い。
    ただこれまで どうしてもその根っこが
    見えてきませんでした。

    最終巻は それがはっきりとわかります。
    とても意外な形で しかもほんのりと
    切なくあったかく。

    微笑みたくなる締めくくりでした。
    読み続けてきてよかったです。

  • とりあえず一段落(*^^*)という終わりかた♪でも表紙の幸せそうな二人を見たら、それで良い(^-^)香乃ちゃんの状況表現が大好きだったのに、もう会えなくなるかと思うと寂しい(._.)

  • 香りの知識も披露しつつ。淡々とした優しい話でした。お互いがお互いのことを大事に思っている恋愛なので読んでて安心でした。

  • 最終巻まで勢いで。2〜3冊でダレる作品も多いけど、これは5巻まで同じペースで楽しめました。予想通りというか期待を裏切らないというか、安心して気分の時に読める。

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著者プロフィール

岩手県生まれ。『陸の魚』で雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選。『いつまでも』で2008年度ロマン大賞受賞。集英社オレンジ文庫に『鎌倉香房メモリーズ』シリーズ(全5冊)、『どこよりも遠い場所にいる君へ』コバルト文庫に『屋上ボーイズ』、ノベライズ『ストロボ・エッジ』『アオハライド』シリーズ、他の著書に『パラ・スター 〈Side 宝良〉』などがある。

「2022年 『読んで旅する鎌倉時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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