これは経費で落ちません! ~経理部の森若さん~ 3 (集英社オレンジ文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801515

感想・レビュー・書評

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  • <経理部の森若さん>シリーズ第三作。
    ドラマ化された話が三話、経費とは関係ない太陽視点の話が一話。

    契約社員から正社員になれるかどうかの瀬戸際で『必死』になっている女性社員。
    気持ちは分かるがそれはそれ、これはこれ。
    ドラマの方では女性社員が真っ直ぐすぎて基本が見えなくて…というような設定だったような気がするが、こちらの当人はもう少しあざとさが感じられて不穏な感じが。

    困った事態になると逃げる男。ドラマではいかにもそれっぽい山崎体育氏が演じていたが、こちらは外見ではものすごく仕事出来そうな設定。
    自分では動かないのに保身のためならどんな小細工も根回しも出来る。その努力を仕事に生かせよ。
    だがそれ以上に営業のあの人が怖い。

    総務部のベテラン女性社員の別の顔。こちらもドラマとは少し展開を変えて。
    ベテランと言ってもお局だったりバリバリキャリアウーマンでもなく、黙々真面目という感じ。
    途中、なぜ森若に振る、彼女もまた逃げる人なのかと思ったら意外な真相があった。
    一皮むけて自然体になったら良いなと思える結末。

    夜にみんなで作り上げたクリスマスツリーが一夜明けてみると無残に倒れメチャクチャになっていた。呆然とする太陽に森若からまるで見透かしたかのようなメールが。
    森若が安楽椅子探偵ばりに真相究明のヒントを次々くれる。何故そんなに分かるのか、と当然不思議に思う太陽。
    何だかんだで森若も太陽のために懸命だ。太陽の存在のせいで森若の生活ペースはメチャクチャになったが、それでも太陽に会うための服選びに悩んだり、普通の女性らしくてホッとする。


    しかし毎作毎作いろんな問題社員、性格に難のある社員が出てくるわけだが、どなたかのレビューにもあったが、天天コーポレーション、大丈夫なのか? いや、天天コーポレーションが懐の深い、器の大きな会社ということか。
    最後に経理部に新メンバーが。麻吹美華来たー!こちらはドラマ通りのキャラでワクワクする。

  • 千晶ちゃん、山崎さん、馬垣さん、鎌本さん
    こんな社員確かにいるいる〜と思う。

    ゆかりさんの目が覚めてよかった。
    森若さんが、ついに「います」と言ったのが少し嬉しかった。

    天天コーポレーション
    癖のある人が多いし、水面下で悪意や嫉妬が渦巻いるけど、そこそこ大手みたいだし、ちゃんと仕事してればある程度融通が効くし、ちゃんと有休取れてるみたいだし、真っ当な評価もされるようで、なんだかんだホワイト企業だよなぁ、と思う。

  • 3巻連続で読んだらハマってしまった。

    それにしても天天コーポレーション、色んな問題児がいるなぁ。
    馬垣みたいな人、我が社にもいるわ!

    美華さん、これまた強烈だね。
    希里香と絶対合わなそう!

    4巻の展開に期待!

  • 前2作よりは比較的共感できなくもない内容で読みやすかった。
    あいかわらず水面下の悪意がすごくて、いい会社と表現されるたびゾワゾワするけど。
    その章(話)あるいは巻の中だけですっきり終わらせず、一部の問題は後の章や巻に持ち越す作風ということもだんだんわかってきた。
    兎を追うなといいつつアグレッシブに調査活動する森若さん。さすがに経理の職務を逸脱している気がするので、もう少し経理ならではの問題で話が展開してくれるといいのだが。

  • 経理のお仕事&ちょっぴり恋愛小説なのかと
    思っていたら、当然だけど仕事に対する
    姿勢が人によって違うんだなぁ~と思わせる
    今作でした。責任をもって仕事をするなんて
    当たり前のことだと思っていたのですが、
    そうでないと思う人も当たり前のようにいる。
    正社員登用って言う建前はあるけど仕事に
    対して公私問わず頑張る女性社員。
    何事もいざって時に責任から逃げてしまう
    男性社員。そして経理部に新たな人員補填
    されたがこれまた一癖も二癖もありそうな
    人で次作からの展開が楽しみです。

    肝心な沙名子と太陽の関係もゆっくりとは
    進んでいくのですが、物語が進むにつれ
    沙名子の生活リズムが崩れていくところが
    リアルな感じでおもしろい。
    そして良くも悪くも他人とかかわることが
    増えだんだんと本性が出てきたというか、
    心の中で呟く沙名子の毒がこれまた面白い。

  • 紗名子さんが自分が太陽を好きになってる事に気づいている描写がありびっくり。
    次巻では新人のバイリンガル風な社員も加わるようで次々と新しい展開が期待できそうな終わり方でした。
    何気なく読み始めたシリーズものですが、最新刊まで一気に読んでしまいそうです。

  • 推理小説が苦手な私向けの軽めミステリー。こういうのがシリーズで手元に1つあると安心します。
    2021/5/5読了 

  • 馬垣や山崎、千晶のようなタイプ、いるなぁと苦笑。真夕に一番共感できる。「ライブ中に余計なこと考えたくないですからね。しっかり遊ぶためにしっかり仕事します」


  • 図書館本。
    続けて3巻目。今回の登場人物もかなり個性派揃い。
    馬垣さんの話はここまで酷くはなくとも、都合が悪いと逃げ腰の人って社内にいるよなーなんて思いながら読んだ。
    それにいつもは森若さん視点の話だけれど、今回は太陽視点の話もあり、また新鮮で一気に読んでしまった。
    森若さんが太陽への気持ちを少しずつ受け入れてるようでそこもよかったなぁ。最後には新規の登場人物も増え、さらに波乱がありそうで次巻も非常に気になる。

  • 【003】2021.1.1読了

    1巻、2巻よりも読めない展開が多く、面白かった。相変わらず主人公の心情も丁寧で分かりやすい。キャラの濃い新しい登場人物が出てきた為、続きが気になる。4巻も読んでしまいそう。

著者プロフィール

あおき・ゆうこ
『ぼくのズーマー』が集英社主催2002年度ノベル大賞を受賞してデビュー。『これは経費で落ちません! 経理部の森若さん』シリーズがドラマ化、コミック化され人気を博す。『派遣社員あすみの家計簿』も好調!

「2021年 『コーチ! はげまし屋・立花ことりのクライアントファイル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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