小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801607

作品紹介・あらすじ

伯爵令嬢の茉莉子はある日、「本業の小説のほうはさっぱりだが推理力には定評のある雅兄様」のもとに、女学校で噂の不可思議な「幽霊」の話をしに行くのだが…。美しく残酷な少女たちの浪漫的ホラー!

感想・レビュー・書評

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  • 初めて読む作家だが、他の作品を検索してみると、ええーっと吃驚仰天する。BLやエロ小説を書く人だったんだ。それらに比べると、これは非常にお上品。人に共感できず、愛するということも分からない華族令嬢(もちろん美少女)が、怪奇小説家(もちろん美しい男)のところに何度も訪ねて行って、女学校のいろいろな事件を話すというものだが、裏に謎が隠されていて、それを小説家・裏雅が解き明かす。どこが耽美?まあ、読んでみて。文章から、登場人物の佇まいから、耽美の匂いが立ち上ってくるのだ。3篇目の小説は、全く別のものだが、これまた耽美でえぐい。

  • 歪んだ愛の形をBLやTLから一般ラノベに持って来ると、こうなるのか。華族がいた時代の上流階級の雰囲気が良く出ていたと思うし、主人公二人の、ともすると猟奇的に陥りかねない危ういキャラ好きですけどね、私は。ちょっと見守って行きたい。覗き見的に。

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著者プロフィール

埼玉県出身。BL、乙女小説、ゲームシナリオを中心にジャンルを跨いで幅広く活動中。近刊は、『双囚 ふたりの姫は愛獄に堕とされる』 (KADOKAWAジュエル文庫) など。

「2021年 『フェロモン探偵 花嫁になる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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