- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784086801621
作品紹介・あらすじ
自殺未遂した少女、消えた絵……。鈴蘭学園美術部で起こった複数の事件には、図像術の影響が感じられる。千景は生徒の一人を装い、学園の潜入調査を決行することに……。話題の美術ミステリー第5弾!
感想・レビュー・書評
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今回は高校の美術部のお話。似鳥先生の市立高校シリーズを読んでいるが、そこの葉山くんも高校の美術部だっけ。学園ミステリーに美術部は割とあってる?
さて、今回は美術部で何かに突き動かされるように絵を描いていた生徒が自殺未遂?!図像術のなせたことなのか、図像術は写し取ることができるのか!?
千景が2度もスタンガンで襲われるなんて、透磨は気が気でなかっただろうな。でも、千景が高校生らしいことが体験できて、よかった。
両親に見放されていても、祖父母やキューブのメンバーや透魔がいてくれることに感謝できる千景はえらい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図書館で借りて一気読み。
主人公も徐々に変化が見られてきていますが、まだ次作が出てないことが残念!
何巻くらいになるのか気になります。
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千景が、美術科のある学園に潜入操作をする展開。
同年代の高校生と触れあうことで、ますます柔らかくなってきた印象。
透磨と千景の関係にもお互いの気持ちにも変化が。
少しずつ近づきつつあるのか…お互いにひねくれてるけど。
今後に期待。 -
異人館画廊シリーズの5作目。飛び級で大学を出ている千景が調査のためとは言え高校に編入する話。
作中に出てくる絵を調べてみたら、なかなか怖い絵だった。
徐々に、本当に少しずつだけれども全体の謎が分かってきている。千景の過去の事件やそれにより記憶を無くしてしまっているせいで、透磨は千景に近づけないでいるのがもどかしい。2人とも明らかに惹かれあっているのに!! -
シリーズ五作目。
学校に潜入。 -
今回の2人はいい距離の詰めかたしましたなぁ。
ストーリーも結構凝ってて面白かった!
2022.9.13
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千景は少しずつ変わってきている様子。同世代と一緒にいる様子は新鮮でした。今回の大きな進展はカゲロウさんの正体が見え始めたこと。
図像術の謎解きの面白さはもちろんだけれど、透磨と千景のじれじれ具合がもどかしすぎ。 -
図像術というモチーフが興味を引いて読み続けているシリーズではあるのですが、肝心のヒロイン・千景とお相手の透磨のどちらにも好感が持ちにくい事と、曖昧さを多用するような作者の書き方がイマイチ好きになれず読み進めるのに苦労する。
今回の舞台は学校ということで、話の展開もスムーズだったと思います。犯人はまぁ予想通りでミステリーとしては弱いけれど、図像術の方は今までで一番フクザツですね。 -
「消えた絵画」
ある筈のない物と自殺未遂。
彼女がどう関係しているのか分からない事だらけだが、いじめがあったという事だけは事実だろうに彼は大事に学園の為にも大事にしたくないのだろうな。
「少女たちの園」
教員までもが上下関係から。
芸術の世界では自覚は無くとも気付かぬ内に優劣が着くものではあるが、教員自ら苛めのきっかけを作るような対応は少しおかしくないだろうか。
「呪いと誘惑」
早退したはずが帰宅しない。
今回ばかりは相手に対しては少し言い過ぎかもしれないが、今回ばかりは彼女の望みよりも襲われたのに誰にも連絡せず遊んでいた彼女に非がある様な気がするな。
「ルクレティアの悲劇」
呪いを解くためには証言を。
彼をどんな言葉で誘い出したのか分からないが、あれだけの情報で絵画の呪いのせいかを直ぐに導き出すなんて不可能に近いだろうに。
「ユディトの戦い」
彼女が成し遂げようとした。
どれだけ彼女の話を信用出来るか問題ではあるが、少なくとも絵画をあの場に持ち込んだ犯人であり彼等に復讐したいという動機もある事が分かったのは大きな収穫だな。
「鏡に映る姿は」
全ての元凶は呪いを受けて。
彼は芸術を教える身として最低な行いをしてきた自覚が心のどこかにあったからこそ、あの時偶然完成した贋作を見て発狂し飛び出して行ったのだろうな。