下鴨アンティーク 白鳥と紫式部 (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
3.99
  • (50)
  • (61)
  • (44)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 705
感想 : 55
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801638

作品紹介・あらすじ

祖母から“いわくつき"の着物の管理を引き継いだ鹿乃。まだ出していない蔵の着物も残り一枚に。ついに付き合い始めた鹿乃と慧、喪失感を覚える良鷹、三人の未来は? 大ヒットシリーズ、クライマックス!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最終巻やったんや!なんかまだまだシリーズ続きそうと思ってただけに、予想外でした。
    桜の話で卒業と合わせてそれぞれの新しいスタートも切れて、とても後味の良い終わり方。
    と、思いきやラスト新しい登場人物が現れて、ちょっとミステリーちっくになったし、鹿野にとって祖母からの託されたもの以外での着物解決だったので、またまた予想外。
    よしたか兄ちゃんは、最終的に光源氏の様にめっちゃ歳の離れた娘さんを娶るのもありかもしれん、と思った。

  • 蔵に残された最後の一枚……そこに込められた思いを受け取った鹿乃たちの姿は、まさに本編としてのシリーズ最終巻にふさわしいものだった。そして良鷹が前に出る話のときはたいてい深刻で残酷な流れになるのだが、いつも切り離されていた鹿乃が今回は加わるという展開に、鹿乃の成長と、良鷹や慧との絆の強さを感じさせられた。終わりのほうで代弁されたおばあちゃんの突っ込みに吹き出しながら、少女の名前が描く皆の未来に思いをはせて読了。

  • シリーズ第七弾。

    本編完結という事で、蔵にある着物もついに最後の一枚に・・。
    その“いわく”は、まさにシリーズの原点ともいえる話で、野々宮家の女性として受け継いだ鹿乃が、慧と共に素晴らしい未来を歩んで行って頂きたいです。
    そして、良鷹兄さんメインの第三話「白鳥と紫式部」は、ちょいとサスペンスちっくな仕上がりになっています。幸ちゃんが健気で可愛いくて、これからは良鷹兄さん→”良鷹父さん”と微笑ましく幸せいっぱいに暮らしてほしいです。
    あとがきの後のショートストーリーも、ほっこりする素敵なオマケですね。

  • 正確に書くと星3.6。
    ついにクライマックスを迎えたが、私は急だなと思った。 
    いつも通り素敵な着物などが出てくる話だった。

  • 前巻で無事鹿乃ちゃんの恋が暁を迎えたから、今回はどうするんやろうと思ったら予想外の展開で、最終話なんてもうものすごく面白かった。

    改めてシリーズ一作目のタイトルを見て「おお…」とうなってしまう。

    過去を紐解く話が、シリーズ全体を通して未来へと繋がっていくギミックがとても素敵。
    本当に素晴らしい小説でした。楽しかった。さすがに華族の生き方はできないけど、作中のように、日々を丁寧に暮らしたいなあ…(と、通勤中に読みながら思った)。

    著者がますます好きになった。他シリーズも読みたいし、このシリーズの番外編も読みたい。図書館にあるかな。

  • シリーズ第7弾(本編最終巻)
    「雛の鈴」「散りて咲くもの」「白鳥と紫式部」の3編と
    あとがきの後に白鳥と紫式部の少し後のお話し。
    最後の着物は、本当に最後にふさわしい着物でした。
    そして、鹿乃と慧がうまくいって、心配なのは良鷹で、
    真帆ちゃんがいるとはいえ、そういうのとは違うと
    思っていたので、白鳥と紫式部で(´。`;)ホッとしました。
    あとは番外編を残すのみです。

  • シリーズ7弾。
    今作は、蔵の中にある不思議な着物の謎を全て解き明かす最終回です。
    最後の着物は、鹿乃の身内で先祖である人のもの。
    野々宮家に関わる着物で、それぞれ未来に受け継ぐものが明かされます。
    最終回にふさわしい終わり方で、よかったと思います。

    本編は終わり、番外編が載っています。
    番外編は鹿乃より、良鷹の方の話がメインです。
    あとがきの後にも、短編が載っているので、読み忘れに注意。

  • ついに最終巻、彗との関係も落ち着き最後の着物の謎を解く。この回が一番ミステリーかも。
    ちょっと最後は鹿乃と彗のイチャイチャはかなり薄いので
    少し不満だが、良隆のクールながらも暖かな人柄が
    感じられる巻だった。この洋館はとにかく美男美女が
    美しく暮らす雅なおやしきなのである。

  • 終わってしまったー!
    まさかの良鷹の展開に驚き。
    真帆さんとはどうなったの??

    鹿乃も慧とらぶらぶな感じ良かった。

    スピンオフでも出て欲しいなぁ。

    期待。

  • おばあちゃんは、まだ成仏出来そうにない。

全55件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

三重県出身。同志社大学文学部卒。雑誌「Cobalt」短編新人賞に入選の後、2012年度ロマン大賞受賞。主な著書に『下鴨アンティーク』『契約結婚始めました』「後宮の烏」シリーズ(集英社オレンジ文庫)『三日月邸花図鑑』『九重家献立暦』(講談社タイガ)などがある。

「2023年 『海神の娘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

白川紺子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮下奈都
凪良 ゆう
恩田 陸
米澤 穂信
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×