ゆきうさぎのお品書き 祝い膳には天ぷらを (集英社オレンジ文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801645

作品紹介・あらすじ

昼間のパート募集を始めた「ゆきうさぎ」。応募してきたのは、夫と別居し、ひとり息子と実家に身を寄せているというわけありの主婦で? 店主・大樹と碧の関係にも変化が!? ヒットシリーズ第5弾!

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第五弾。

    若き店主・大樹が作る料理が魅力の小料理屋〈ゆきうさぎ〉を舞台にお送りする、連作四話+序章&終章が収録されております。
    ※今回の巻末レシピは、第一話「親子丼が結ぶ縁」で〈ゆきうさぎ〉のバイトに応募してきた小学生(!)の郁馬君がに出された“親子丼”と、第二話「睦月ゆずみそ冬物語」で碧の亡き母の元教え子の七海ちゃんが食べていた“味噌グラタン”が載っております♪

    前述の巻末レシピにも抜擢されたグラタンや、第三話「おひとりさまに乾杯」で、お客様相談室というストレスフルなお仕事を頑張っている凛々子さんが食べたビーフシチュー等、今回の〈ゆきうさぎ〉は洋食が美味しそうで、洋食党の私としてはどれも食べたくなってしまいました。

    さて、ミケさんが〈ゆきうさぎ〉を辞めた代わりに入ってきたのが前述の郁馬君の母親で、訳あってご主人と別居中の鈴原百合さん。
    経済的理由で無理してバイトを掛け持ちしていた為、案の定過労で倒れてしまうのですが、百合さんの両親の、実の娘と孫なのにご飯もあげないという冷淡さにドン引きの私でした。
    そんな百合さんも話が進むと、“スズさん”と〈ゆきうさぎ〉恒例(?)の猫っぽいあだ名で呼ばれて徐々にお店に馴染んできて、心身共に安定してきた様子だったので何よりです。
    そして、皆が気になる大樹と碧の恋模様ですが、“ミスター当て馬”の都築さんや、大樹を意識している中学生の実柚ちゃんに揺さぶられるも、なかなか現在の“心地よい関係”から踏み出せないでいる二人。
    またいつものように、この巻もほんわかと終わるのかな・・と思って読んでいたら、ラストは何とも不穏な終わり方でこれは波乱の予感?ってやつですかね~?
    最後に大樹に呼びかけた人物は一体誰なのでしょうか?続きが気になりすぎます!

  • ゆきうさぎ シリーズ 第5弾!

    今回も温かい気持ちになりました☺️
    登場人物たちの人柄や、優しい文章に「ごちそうさま」と言いたくなる作品です。
    また、出てくるお料理がなんと美味しそうなことか!!
    寝る前に読むのはあまりおすすめできませんが、それほど満たされた気持ちになる一冊です✨

    この先の碧と大樹の関係が気になります。。!

  • ☆4

    シリーズ第5弾

    前作でミケさんが退職することになり、新しいバイトはどんな人が入ってくるのだろう…とワクワクしながら読み始めました!
    本作でも美味しいお料理がたくさん出てきて、ビーフシチューも揚げたての天ぷらも…どれも全部食べたくなってしまいます(*´˘`*)♡

  • 少しずつ恋愛要素が増えてきた。
    まだ付き合ってないけど、熟年夫婦の雰囲気。

  • シリーズ5作目。
    新しい登場人物も増えいろいろな視点から描かれているのが面白い。基本、悪者が出てこないので安心して読める。碧と大輝の今後も気になるところです。

  • ミケさんが辞めてしまうということで、ゆきうさぎはバイトの新規募集中。そこに現れたのは。

    ・鈴村さん親子登場。スズさんとしてバイト決定。
    ・花嶋さんの娘・実柚登場。大樹狙い?
    ・凛々子、風邪を引く

    常に変わらないような日常でいて、やはり少しずつ時間は進んで、碧の教育実習も近づいてきた。
    実柚がライバルとして登場かと内心ヒヤヒヤ。

    タマ、ミケ、クロときて、スズ。
    スズは猫につける鈴と引っ掛けているのだろうか?
    何はともあれ、もうちょっと進展してもいいような、大樹さん。

  • 「ゆきうさぎのお品書き」第五冊目!
    ようやく自分の思いを自覚した雪村さんと、碧ちゃん!
    ようやくくっつきそうできゅんきゅんします!

  • 面白かったです。
    前巻で大樹と碧の関係が進展するかな、と思いましたがまだでした。
    焦れったいような安心するような…でも、最後に出てきた人で、なんだか動きがありそうです。
    続きがとても気になります。
    ゆきうさぎの料理は今回もとても美味しそうでした。ビーフシチュー食べたいなぁ。

  • おーう、ついに来ましたね。
    こういうお話でありがちな恋愛話。
    しかも既に両片思いなんだから、ハッピーエンドしか見えない設定。いいですね。
    変に期待することも落胆することもなく安心して読める。
    とはいえ、ラストで不穏な空気は出ていますが…まあ大丈夫でしょう。

  • 菜穂がゆきうさぎを去り、新しいバイトを募集。
    家庭に事情があったり、仕事に頑張る人達が次々とゆきうさぎに集います。
    碧の自宅も職場も知ってる都築のストーカー要素が高くて薄気味悪いけれど、都築と実柚の登場で碧と大樹の心にも変化が…。
    2人の絶妙な関係が暖かくも、少しもどかしい。
    碧も大学四年生になり、これから2人が気になります。

  • ゆきうさぎのお品書き
    祝い膳には天ぷらを
    小湊悠貴

    ゆきうさぎのお品書きシリーズ⑤

    ∞----------------------∞

    ☆序章 冬を迎える店開き

    大樹が買ってきたシュシュを嬉しそうに着ける碧。それを見て大樹も相当喜んでる。なかなか渡せず、更には渡した夜に眠れなかったって言うのが可愛すぎる。

    夜食にわざわざ芋餅作るなんて、碧もかなり料理好き。

    ☆第1話 親子丼が結ぶ縁

    雇って欲しいとやってきたのは小学生だった。小学生を雇うわけにも行かず...と思ったら、その子のお母さんが雇って欲しいと訪れ、ミケさんの代わりのバイトが見つかった。

    朝と昼と夜のバイト掛け持ち。お金が欲しくても、まずは身体が資本。旦那さんはそんな悪い人ではなさそうだけど、親の病気を理由に離婚という結果を選ぶのは違うかな。実の両親に厄介者にされるって言うのも辛い。この家族が元通りになる時は義親が亡くなった後だと思うと、何だかなぁ...。

    ☆第2話 睦月ゆずみそ冬物語

    碧の父がこっそり観てた映画とは?

    ゆきうさぎの取材もした記者さんが、今度は碧の母の元教え子でもある都築さんの取材をする。都築さん、ホントは受ける気無かっただろうに、以前大樹が載った雑誌を碧が大事に持ってると聞いてしまったら対抗意識が...。この2人のやり取り面白い。

    常連さんの娘さんが芸能活動してた。こんなことだろうと思ったけど、碧の父が観てた映画はそれということで。

    ☆第3話 おひとりさまに乾杯

    ミケさんの従姉妹の凛々子さんは化粧品会社のお客様相談対応という大変な仕事をしてた。熱があって寝込んでるという凛々子さんのお部屋はとっても汚いそう。めちゃくちゃキャリアウーマン的な人って意外にそんな気がするって言う勝手な私のイメージもここで確信に?

    嫌な仕事でも慣れてしまえば次の仕事見つけることよりも楽、って言うのはなんか分かる気もするけど、ただストレス発散みたいに怒鳴りつけてくる人の対応なんて、慣れる前にどうにかなりそう。

    ☆第4話祝い膳には天ぷらを

    常連花嶋さんの娘さんは芸能活動をしてて、そのことで学校では嫌われてしまってる。幼なじみの仲良くしてくれる子がいることは救いかも。でもその子が男子なために媚を売ってるとか陰口言われてたりもする。

    そんな彼女は大樹のことすごく気になってて、本人には告げないけど碧を呼び出す。「雪村さんのこと、好きですか?」大樹と碧は周りがどうにかしないと進展しないタイプ。

    ☆終章 春を呼びこむ店仕舞い

    碧って、大樹への気持ち今ひとつ気づいてなかったようだけど。猫の武蔵にも応援され?いざ!という時邪魔が入った。その人は...
    続きがすごく気になる半端なところで次巻へ。

    2022/12/30 読了(図書館)

  • 最後の終わり方が気になるなぁぁ!!

    相変わらず美味しそうな料理で食欲がそそられる。
    恋愛の方はどうなっていくのやら

  • せっかくいいところだったのに最後何者かに邪魔をされてしまった上、何か不穏な予感を残して終わってしまったので続きがとても気になります。
    そして、とてつもなく天ぷらが食べたくなります。からっと揚げたての天ぷらが食べたい・・・

  • メッチャ面白かった‼︎
    終わりかたがメッチャ気になるよ!

  • ああああどんどん面白くなっていくな…! 今回もこの終わり方、どうなの。
    こないだからちょいちょい思ってるけど、このシリーズの終わり方が月間漫画の引きみたいで、なんかもう、内容共々色々なものを揺さぶられる。良き…。

    シリーズ序盤(?)は、「面白いんやけど、これといって前のめりになるほどでもない…?」(失礼)と、思いつつ、きっとこのシリーズはこんなふうに、決定的な何かがないままのんびりと続いていくんやろうなァ…。と、思っていた。思っていたよ。(過去形)

    そんなことは全然ないな!? そういえば、オレンジ文庫でこういうはまり方をしてるシリーズが多い気がする。

    このじんわり感…。さすが集英社、さすが、コバルト文庫の流れをくんでる(らしい)レーベル…!
    読み手の琴線を容赦なく揺さぶるな…!(本望)

    と、いうことで、今回も怒涛の展開と魅力的なキャラクタが満載やった。
    せやねんなあ、序盤に登場したみなさんは、いい人たちなんやけど、今一つインパクトに欠けるというか、キャラ同士の絡みや接点に厚みが感じられなかった(失礼)気がするんやけど、回を追うごとに厚みが増すわ!

    実柚ちゃん、来たね~。来ちゃったね~、こういう子。
    これ、10代のときやったら
    「キィィ」
    てなるぐらい腹立つ立ち位置やけど、こちとらもう40代ですので、来たねこれ、てにんまりした。笑

    石は投げられたぞこれ。さて、碧ちゃんいよいよどうする!?
    二十代後半の雪村さんはともかく、女子大生の碧ちゃんはもう少し、ガツガツいってもいいと思うんやけど。

    心地よい環境や距離感を崩す勇気が出せない、と、いうのは、わかるよ。わかる。
    でも、そのぬるま湯(?)に浸り続けるためには、わりとどす黒い努力をせなあかん(というのが身に染みている40代)。

    せやからこそ、まだ10代や20代なんやから、純粋に、心地よい環境をよしとするならその気持ちを相手に伝えてほしいな。

    シュシュについて悶々とする雪村さんはめちゃくちゃ可愛らしかったよ。
    そうやなあ、この人のキャラがだんだん厚みが出てきているので(それは碧ちゃんがいるからかもしれへんけど)このシリーズがだんだん面白くなってきてるんやろな!

    今度は碧ちゃんの身辺がどうなるんやろう…! と、思わせとしての、この終わり方ーッ!

    続きを即リクエストせねば。
    そして今回も大変おいしそうでした。ごちそうさまです。

  • 「親子丼が結ぶ縁」
    無理にでも働いてでも生活を。
    頼りにしたいと思っていた実家で、ここまで邪険な扱いを受けると心身共に休めず辛いだろうな。

    「睦月ゆずみそ冬物語」
    試験は教科書が全てではない。
    きっと生徒の今後を思い行っているのだろうが、あの言い方だと伝わらないのでは。

    「おひとりさまに乾杯」
    日々溜まるストレスに身体が。
    寝不足もあるのだろうが、きっとストレスで体力にも限界が訪れているからこそ朝起きれない日が増えてるのでは。

    「祝い膳には天ぷらを」
    卒業式の日にやって来た二人。
    遂にライバル出現かと思いきや、彼女も自分の想いから逃げる事は出来なくなりそうだな。

  • 恋心を自覚した2人。
    でも特に進展なし。
    同じ場面を別視点からなどあって、ああそういう事なのねと思ったりしました。

  • なかなか進まない二人の距離、次巻はどうなる?楽しみ。

  • 天ぷらもゆず味噌も美味しい。
    美味しそうでした今回も。

    せっかくいい感じだったのに最後不穏な空気で終わって気になるところ。

  • 「玉木さんは?雪村さんのこと、好きですか?」ド直球!さすが若さ!!でもラスト、いいところで邪魔者が‥誰だ⁈

  • あまり料理の印象がない巻でした。
    完全に碧と大樹のコイバナ展開に。コイバナはどうせ両想いでカップルになるのが決まっているのだから余計な横やりは少なめでさくさく進んでほしいかも。恋愛話中心でグダグダされる展開が一番うんざりするのでそうならないことを願う。
    メインの二人はさっさと告白しお付合いしてほしい。付き合いはじめたその後を描いてくれるほうが読む側としてはうれしいです。
    あとメイン2人以外の多彩なサブキャラクター達の話も読んでみたいす。

  • 図書館より。

    さらりと読了。1話ずつ、少しずつ重なっていくような。
    二人の関係が変わるのか、気になるな~。

  • シリーズ第5弾。

    今回も、ほっこりとした気持ちで
    お腹いっぱい満足出来ました。

    碧ちゃんに好意をよせるお客様の出現や
    大樹にトキメク女子中学生。

    なかなか進展しない二人の恋に
    ヤキモキしながら読みました。

    しかも、
    ラストのラスト!

    なんだか波乱が起こりそうな予感を残して
    終わってしまいました。

    さて、どうなるか。
    次が楽しみです。

  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    昼間のパート募集を始めた小料理屋「ゆきうさぎ」。応募してきたのは、夫と別居し、ひとり息子と実家に身を寄せているというわけありの主婦で…?大樹に憧れる少女の出現により、碧との関係にもついに変化が…!?母想いの少年を励ます親子丼、仲良し女子高生が食べる味噌グラタン、働くおひとりさまにエールを送るビーフシチューなどなど、ご用意しています!

    またしても二人の進展はなくてこっちほうめんは進まないのねぇ。
    おいしそうなご飯にビーフシチューなど洋食も増えた感じがある。
    ちゃんとごはん食べないとだめよね。
    人間関係を修復するときご飯は大事なアイテムです。

  • 4.5巻読了。色々な登場人物がそれぞれに良い人なのでほっこりする。
    とにかく真っ直ぐな性根の持ち主ばかりで、嫌な感情を表に出す人がいないので癒されます。恋もちょこっと進んでますね。

  • 働きたいと訪れた小五男児や新たに加わったパート主婦、大樹に憧れるモデル兼子役の中三孤立少女等。大樹と碧の相愛はわかり切っているから、前巻、今巻と各ライバルが現れてもハラハラ感はないなあ。多彩な視点にも不安定さはなくむしろ目眩いて全体の雰囲気を柔らかく包んでいて、気持ちをほぐす温かいお料理も心地好い。

  • 前巻から登場した都築さんと今作から出てくる女子中学生にあまり好感が持てなくてなかなか読み進められなかった。それはさておき季節の料理が本当に美味しそう!

  • 親子丼が美味しそうでめっちゃ食べたくなりました!
    私の好きな料理のひとつが親子丼だからリアルにお腹空きます(笑)

    大樹も碧への気持ちに気付いたようで少しだけ進んだ・・・?
    まるで中学生みたいな恋で微笑ましい。
    けれど微笑ましすぎてソワソワします。
    速く両思いになってくれ〜〜!!

  • 碧と大樹の関係がちょっと進んだかな…?

    相変わらず、料理がおいしそう♪
    「ゆきうさぎ」に食べに行きたい!

  • 美味しそうなお話しが盛りだくさんでした。

    大樹とタマちゃんの関係もどうなるんだろう?

    すっごく気になる終わり方だったから、続編をお待ちしております(笑)

    2018.4.23 読了

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