猫だまりの日々 猫小説アンソロジー (集英社オレンジ文庫)

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感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784086801676

感想・レビュー・書評

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  • 「猫町」は死が多すぎて苦しくなる。「ハケン飯友」はなんなら猫のままで良いな。いい意味で裏切られたのは「神様は」。苦手かもと思っていたのが最後は感動。素敵な話だった。

  • ああ、なるほどこれはレーベル所属の各作家のショウケースなのだなと小粒にまとまった猫アンソロジー。
    猫かわいい〜〜な無邪気なノリではほぼなく、生まれ変わりや人生の悲喜こもごもに猫が寄り添うなんともビターな展開多目。
    タイトルと装丁からもふもふ癒し系な本をイメージした人はがっくりするんじゃないでしょうか。

    ひいき目を差し引いても一穂さんの神様はそない優しないが関西弁とおっさんのインパクト、どんでん返しの落ちの強烈さも含めて最高に面白くて読み応えがありました。
    スモールワールズが刊行されてからあらためて振り返ると、ミステリータッチの話運び、人間の辿る運命のやるせなさ、どうにもならなさ、都合の良い救済はなくとも人生は続いていくのだからーーというまなざしのあたたかさに改めてじん、となる。
    いい意味で浮いてるんだよな…。これだけBLの枠を外れた場所で力を余すことなく発揮する作家なのに随分世に出るのに時間がかかったなぁ。

  • 猫テーマにした色んな作家の短編集。
    ファンタジー色が強いものが多め。軽いノリのものが多いので、サクッとつまめる小説集として読むのが吉。

  • 椹野センセのお話は、お腹が空きました(笑)ベトナムお好み焼き気になる……。
    一穂センセのお話は、1人つっこみで肝心なところでの台詞がアレなのも凄く好きです。
    谷センセのお話は、やっぱり途中で「え? 」となって、最初を読み直して、「ああ!」となります(読めばわかる)
    それにしても、この本のテーマって、『猫と転生』なのかな……?
    あ、でも椹野センセのお話も縁結びのお話も、違うか。でもなんか、そういうイメージというか、霊的なものを猫には感じるのかも知れないな。

  • 事故などでなくなった人が猫として生まれ変わった視点や神社猫のはなしなどちょっと不思議な猫にまつわるお話がつまっています。
    どれもラストはハッピーエンドで心あたたまります。

  • 猫にまつわるお話の短編集です。「白い花のホテル」は、読んでいる途中でページを遡って読み返したくなるような仕掛けがあり、一番好きなお話でした。仕掛けに気づいてから読み直すとほっこりした気持ちになります。
    他のお話も和むストーリーばかりで、猫好きの方にはおすすめの一冊です!

  • 猫は不思議な生き物だ。私はアンソロジーが苦手だ。なぜだかはわからない。でもこの本は好きだ。どのはなしも同じくらい好き。ここの作家さんたちの本が読みたくなった。

  • それぞれなかなか面白かった。

  • 気楽に読めるにゃんこアンソロジー。
    シュールだったり、にゃいにゃい可愛かったり、感動したり。
    「縁切りにゃんこ〜」の、にゃんこ達のわちゃわちゃ感が可愛すぎてほっこり。
    「神様はそない優しない」は、なんで関西弁やねん、と思ったけれども、ラストにきゅっとなった。切ないけど優しい物語だった。

    取り敢えず、わたしも猫になりたい(笑)

著者プロフィール

三重県出身。『パラダイスルネッサンス楽園再生』で一九九七年度ロマン大賞佳作に入選しデビュー。「伯爵と妖精」シリーズ、ベストセラーとなった「思い出のとき修理します」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、『がらくた屋と月の夜話』『まよなかの青空』『あかずの扉の鍵貸します』『ふれあいサンドイッチ』など著書多数。

「2023年 『神さまのいうとおり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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