血界戦線 オンリー・ア・ペイパームーン (JUMP j BOOKS)

  • 集英社
4.24
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本棚登録 : 486
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087033663

作品紹介・あらすじ

「それで、どっちが私のパパ?」レオとザップの前に現れた少女。彼女の一言が、この世界の未来を賭けた戦いのはじまりだった。秘密結社ライブラの語られざる物語、ノベライズ!!

感想・レビュー・書評

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  • 90年代中期に、殺さないガンマンの漫画と殺せない暗殺技能者のラノベで一時代を築いた作家達のタッグによるノベライズ。執筆者の技能と作風の相性がマッチするとこれ程の物が出来上がるのかと感嘆しきり。ザップがメインのストーリーなのはキャラクター的にオーフェンと掠る所がニ、三はあるからかね。

    最初のワンセンテンスから秋田節、だけど内藤節も可能な限りトレスして灰色の調和を作り上げる手腕は見事の一言。少なめなページ数の中にも小技が光ってるし、なにより26ページ目で発揮されたザップの「どんな不意打ちを食らっても迷いなく生き延びる戦士の才」がクライマックスで対比の展開として活きてくる感じたまんないんだよなあ。

    ただ、「こつんと。」とか「そして。」みたいなラノベ的句点の付け方、昔は大好物だったけど今はすっかり読みづらくなってしまった。

  • すごかった…。生き生きとした血界戦線でありながらバリバリの秋田禎信でありながらまさに血界戦線だった…。とてもおもしろかった。

  •  最初に読んだ時の文書の印象が、体言止めを多用していて、原作の場面転換の速さをうまく表そうとしているのだなと思った。ノベライズみたいにページ数が少ない本は、展開を速くしないとストーリーの厚みでは勝負できないので仕方ない。著者は魔術士オーフェンを書いた人らしい
     ザップメインのストーリだったが、ザップは物語を作りやすいので最適だ。自分の娘と名乗る少女が現れる、決まり切ったストーリーだったのでスルスルと読めた。バレリーを送り込んだのが自分ではないかというザップの葛藤をもう少し描いて欲しかったな。
     バレリーを過去に送った敵の目的は、呪いにかけられたザップが、何も目をくれずに牙狩りとして頂点に立った10年後、組織を壊滅させられた魔術師が、時を操る超越者の力を借りてザップに復讐しようと計画した。10年後のザップは、お前の娘だとバレリーを出されて魔術師に負けてしまった。現在の戦いでは、超越者の力で攻撃が当たらないのだが、ザップは血法を上手く使い、防御を破っていると思わせて、魔術師に蛾を1匹だけ踏ませた。その蛾が死んだことにより超越者とのルールが破られて、魔術師はどこかへいってしまった。
     1時間半くらいで読めるし、上手くまとまっていたと思う。でも、この話を漫画で見た方がいいかな。ノベライズはそういうところが難しいね。

  • 読了。

  • ザップ・レンフロは心底クズなのに、いざという時は本当に本当にかっこいい。芯が通っていてそれを決して曲げず、さらにその心に見合った強さがある。面白かったけれど、すこし文体が気になった。

  • レオとザップの前に突然現れた一人の少女。
    「それで、どっちが私のパパ?」
    人気コミック「血界戦線」
    秘密結社ライブラの語られざる物語、ノベライズ。

    コミックの血界戦線が大好きなので
    オリジナルノベルはちょっと…と思っていたのですが
    血界戦線好きの友達に勧められて読んでみました。
    面白かった…!すごく読みやすかったので
    あっという間に読み終わってしまったのですが
    違和感なく読めたのはさすが秋田さん
    といった感じでしょうか。

    時間軸で言うと「Zの一番長い日」の
    すぐ後くらいですかね…
    セリフなどにも違和感なかったですし
    コミックの痛快さも損なわれてなくて
    とても良かったです。
    ラスト近くのクラウスさんの
    「腑抜けるな!ザップ・レンフロ!」
    の大喝一声、かっこよかった…

    話自体がツェッドが来る前なので
    ツェッドはほぼ出てこないのと
    チェインの出番は少ないですが満足な内容でした。

  • 漫画の世界観を文字に起こしたらこうなるんだという、満足な作品でした。

  • なんだか全般的にだけど、特にKKの口調や行動に違和感が…
    スティーブンはそうでもなかった
    話としてはどんでん返し風味だったので、そこはよかった。
    ほかは、小説としてはなんだか、あえてやっている、あちらこちらの文体変換にうまくなじめなくて、この方の文章とは肌が合わないみたい。

  • ザップに隠し子が!?から始まるストーリー。
    ザップが主人公で、レオが語り部と言う形式で進む。

    あっさり読み終ってしまったけれど、ちゃんと血界戦線の世界だったので、結構満足。

  • 序盤で数回挫折したけど3章からはスルスル読めました。ザップクズかっこいい。高級ティッシュの甘い理由の出どころはスティーブンだろうか。

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著者プロフィール

1973年東京都生まれ。1991年『ひとつ火の粉の雪の中』でファンタジア長編小説大賞準入選を受賞し、作家デビュー。「魔術士オーフェン」シリーズが累計1000万部を超える大ヒットとなり、ライトノベル作家として活躍を続ける。一方、一般文芸、アニメノベライズ、PCゲームの脚本などにも活動の場を広げている。その他の著書に『機械の仮病』『虐殺機イクシアント』「巡ル結魂者」シリーズなどがある。

「2017年 『攻殻機動隊小説アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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