JORGE JOESTAR (JUMP j BOOKS)

  • 集英社
3.56
  • (5)
  • (4)
  • (4)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 152
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (898ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087034417

作品紹介・あらすじ

ジョナサンの息子ジョージ・ジョースターは、父を殺した吸血鬼やゾンビとの戦いへ向かう。一方、日本のジョージ・ジョースターは杜王町へ向かい…? VS JOJOシリーズの超大作が新書判に!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 怪作。

     確かにジョジョではあるものの、確実にジョジョとは別の〝何か〟。ここにジョジョファンが求めるものは存在しない(と思う)ものの、そーゆーのを特に気にもしないジョジョファンである私は非常に楽しめた。
     まずとにかく笑える。カーズ先輩は何かスゲーいい奴になってるし、荒木飛呂彦のキャラクターでも舞城王太郎のキャラクターでもない清涼院流水の九十九十九(あくまで同名の別人だけど)は登場しちゃうし、「ぼくのかんがえたさいきょうのすたんど」みたいなのが登場するし、各部のボス同士が戦うし、杜王町とネーロネーロ島は足が生えて動き始めるで、とにかく笑える。2022年で一番笑った小説は本作だろう。
     洪水のようなアイデアも楽しい。スタンドバトルは置き去りに、個々のスタンドがあるギミックを成立させるための理論となる。「そうならこういうこともできんじゃん」的なノリで、もはやSFな現象が生じる。特にキング・クリムゾンとバイツァ・ダストの使い方が驚き。

     要は本作は祭りだ。どんちゃん騒ぎが過ぎて上手くまとまっているとは言い難いものの、祭りとはそういうもんだ。とりあえず、「ジョジョとはうんちゃら」などという言説は忘れて、舞城のスピード感あふれる文体に身を預けよう。

  • 相変わらずの舞城王太郎で、これ誰かの夢の話?っていう感じで進むけど、章の終わり頃には引きのある終わり方するからイヤ(褒め言葉)
    「虹村不可思議」と「虹村無量大数」は酷過ぎて笑ってしまった。
    パロ名と実名がバラバラなのは何でなんかな?


    ジョージ・ジョースターは若くして死んだ、の前提で読んでたから結局死ぬのに行き当たるのかなぁと思ってたけど、生きてるのね…。ジョージも城字も。時空超えて電話してたりとかカオス。

  • ボス同士が戦うのがいいね。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1973年福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞しデビュー。2003年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』など著書多数。2012年『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳、短編映画『BREAK』や短編アニメ『龍の歯医者』『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などを手掛けている。

「2015年 『深夜百太郎 入口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

舞城王太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×