笑いの経済学 ―吉本興業・感動産業への道 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087200126

作品紹介・あらすじ

「笑いの世界」を席巻した吉本興業、その現役常務が書き下ろす笑いの本質と企業戦略。大阪という地域性の笑いと全国区の笑いとの間に差異はあるのか?現代人にとって、笑いとは何か?そして、笑いが及ぼす経済効果とは、果たしてどれほどのものなのか?それらを考察しながら「緻密に考えられたいい加減さ」を著者は吉本の本質だと定義する。その上で、次なる目標は「感動」をいかに人の心に呼び起こすかなのだと説く。吉本興業の苦闘の歴史を辿りながら、新しい笑いの行き着く先を「感動産業」と規定する著者の、目からウロコな「経済論」。

感想・レビュー・書評

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  • 吉本興業が、「感動産業」として、
    脱皮しようともがいているさまが実に率直に書かれている。
    東京を基準にするんではなく、
    大阪をすべての基準にしていることに、
    何か、おもしろいものがあった。
    地域を限定して、「笑い」を追求する。
    大阪の気候風土というのが、大切なんでしょうね。

    東京では、「正しいか、正しくないか」が選択の基準であるが、
    大阪では、「損か得か」「うけるか、うけないか」という基準で選択するという。どうも大阪の選び方の方が、ビジネスをするにはスッキリしていていい。

    大阪から生まれた業種は、
    ソケットからはじまる松下、ダイエーからはじまるスーパーマーケット、プレハブ住宅、カプセルホテル、回転寿司、消費者金融、
    屋上ビアガーデン、ノーパン喫茶、魔法瓶、などなど。

    「損か得か」は、売る側も、買う側も同じ立場で考えられる。
    買う側も得でないと買わないと言うことがやはり、
    顧客満足度ということなんでしょうね。

    大阪的商法をきちんと学ぶ必要があると思っています。

  • 経済学の話ではないです。よしもとの歴史、経営を中の人から見て書かれた本です。

  • 人は幸福になるために行動するのだから、笑いは絶対に必要なものという言葉にうたれました。プチ大阪論も入っております。

  • 1123夜

  • [ 内容 ]
    「笑いの世界」を席巻した吉本興業、その現役常務が書き下ろす笑いの本質と企業戦略。
    大阪という地域性の笑いと全国区の笑いとの間に差異はあるのか?
    現代人にとって、笑いとは何か?
    そして、笑いが及ぼす経済効果とは、果たしてどれほどのものなのか?
    それらを考察しながら「緻密に考えられたいい加減さ」を著者は吉本の本質だと定義する。
    その上で、次なる目標は「感動」をいかに人の心に呼び起こすかなのだと説く。
    吉本興業の苦闘の歴史を辿りながら、新しい笑いの行き着く先を「感動産業」と規定する著者の、目からウロコな「経済論」。

    [ 目次 ]
    第1章 大阪人の気質
    第2章 吉本興業の経営と成り立ち
    第3章 笑いは絶対儲かります
    第4章 組織をどうするか
    第5章 21世紀へのヴィジョン

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  お笑い業界での大企業、吉本興業がどのように成功して大企業になったのかということを書いた本である。今お笑いブームの中で、吉本の芸人が半分を占めているほど吉本の芸人は多い。ただその芸人の多さから、吉本は給料が良くない、売れている人と売れてない人で差があるなど、よくテレビで見るが、これは大阪人のケチも少し原因であると思う。しかしその大阪的考えが、不況をふっ飛ばし、大企業へと発展させていった。そしてまたそのユニークな考えが成功してずっと吉本を支えてきている。実におもしろい考えであるが、別にふざけているわけではなく、自分たちがこれなら成功すると編み出したものが成功につながり、逆に思わぬ考えが、成功を生むのかもしれない。

  • 面白いです。
    さすが関西。
    さすが吉本。
    APUのことも載ってたり。

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