マティーニを探偵する (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201505

感想・レビュー・書評

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  • マティーニにそんな熱い思いがあるわけではなく。朽木氏の美術史関連の本にはまってしまい、つい手に取りました。

    あとがきを読んで、雑誌PLAYBOYに連載ということを知りびっくり。これだけしっかり文献を追った(ま、二次資料も多いですが)コラムが乗っているなんて。

    マティーニを飲むにあたって、うんちくを一通り語るには、重要な本です。あ、雑誌の読者は、そうやってうんちくを語る読者なのかしら。

    発祥・名前の由来・発展などの歴史はもちろん、イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルのお話とか、禁酒法のもとでのマティーニとか、少し笑顔で読めちゃう本です。

  •  その昔、ジンが好きで、よくバーに飲みに行ったものだ。ジンをストレートで。堂島に「スピリッツ」というバーがあり、行く度に変わったジンを出してもらった。酒専用の冷凍庫が置いてあり、そこからごそごそと引っ張り出してくれる。イギリスやフランスそしてジン発祥の地、オランダのものなどなど。チャーチル、ケンジントン、エギュベル、プリマス、ピムリコ、オールドラジャ、マキシム・ド・パリ、シュタインヘイガー、ボンベイサファイヤ。基本的に、ドライジンになると味の違いは微妙なのだけれど、それでも新たなジンを求めて随分店に通ったものだ。家の冷蔵庫にもジンが常に冷凍してあったっけ。キンキンに冷やしておいても、決して凍ることはなく、少しドロッとした感じになるのが何となく好きだった。
     今となっては強い酒はあまり飲めなくなったし、飲まなくなってしまった。確かに翌日はかなり堪える酒ではある。
     マティーニも良く飲んだ。これは今も営業している別のお店だけれど、茶屋町近くのバーで、常にドライで。ジンはボンベイドライジン。ヴェルモットはノイリー・プラットを僅か。
     「マティーニを探偵する」はアメリカ生まれのカクテルであるマティーニの歴史を映画と絡めながら紐解いていくもの。しかし、その発祥は結局わからないまま。様々な伝説と薀蓄だけがどんどん増えていく…

  • マティーニの名前の由来とか、オリーブを入れるかレモンピールか、はたまたオニオンか、etc 
    マティーニにまつわる話と、発祥の国アメリカの歴史と両方楽しめる楽しい本です。

  • ここまでいろんな切り口で語られるカクテルは他には無いだろうという「マティーニ」。様々な資料・史料から、この飲み物の歴史と薀蓄を引き出して一冊にまとめてくれた本。チャーチルやジェームズ・ボンドの有名な逸話はもちろん登場するが、特にマティーニの名前の由来には大きく頁を割いてくれている。マティーニを通じて古き良きアメリカが見えてくる一冊。

  • [ 内容 ]
    人気No.1のカクテル、マティーニ。
    アメリカ西部で生まれたといわれるこの謎多き飲み物には、アメリカというユニークな国の貌が映っている。
    NY在住の著者が、その誕生の謎と魅力を追う。

    [ 目次 ]
    メイド・イン・アメリカ
    酔っぱらい新大陸
    マティーニのルーツを探す探偵たち
    マーティネスからマティーニへ
    フロンティアの語り部、バーテンダー
    禁酒法は終わらない
    フロンティアから大都市へ
    洗練の合言葉-ハメットとヘミングウェイのマティーニ
    パリのアメリカ人
    レモンが先か、オリーブが先か
    こだわり百花繚乱
    マティーニ・ルネッサンス

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