臨機応答・変問自在 2 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社
3.23
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本棚登録 : 839
感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087201604

作品紹介・あらすじ

理系大学生を相手に質問に答えた好評の前著に続く第二弾。ネット上で募集をかけて集まったジャンルを問わない質問に、人気ミステリィ作家であり大学助教授である著者が鮮やかに答えていく。大学の先生と生徒という枠を離れた質問は、雑学ネタからおなじみの人生相談ものまでヴァラエティ豊かだ。果たしてどんなQ&Aになったのか、ふるいにかけた様々な質疑応答を公開する

感想・レビュー・書評

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  • ・質問をする側に「森さんらしい回答を得よう」という意図が感じられない質問ほど、結果的に森さんならではの切れ味のある回答が得られていて面白い。
     前作は、学生からの質問と森さんの回答をまとめたものだったが、〈2〉は、一般に公募した質問に回答したもの。学生がらの質問は、その評価方法に対する不満が噴出しているかのようなものや、大学生ってこんなに幼稚なの?と思ってしまうような質問が少なくなかったが、一般からの質問も負けず劣らず〈珍〉である。学生の質問の中には、森さんが「いい質問」と評するものも紛れていたが、一般からの質問に対しては、このフレーズが出てこなかった。

     編集者の方は、ランダムな質疑応答を、まるで物語のような起伏のあるものに仕上げるために、構成を決める時、相当苦労したに違いない。終わりが近づくにつれ、森さんらしい科学的な裏付けを持つ、哲学的とも言える回答に変容していく過程が楽しめる。前作を読み始めた時は、まとめ買いしたことを悔やんだが、それを覆して余りある知恵を貰った気がする。でも、読む人によって得るものの価値は大きく違うだろうなぁ~。森さんではないが、読まなくてもいいと言われても読みたくなってしまうような、何らかの拠り所を見つけたい人にたけ薦めたい。

  • 森博嗣のファンだったら読めば、ぐらいか。少なくとも僕が森博嗣を全く知らない状態でこれを定価で買ったら怒る。

  • 質問と回答
    前作は学生の質問だったけど
    今回はこの本を作るための質問
    でも考えたら、本を作るためでなくても
    気になったら、質問すれば良いんだよね
    ただ
    何を聞くか
    誰に聞くか
    いつ聞くか
    そもそも答えてもらえるのか
    そしてその答えで良いのか
    違うのならば
    さらに質問を重ねていくのか
    本って企画があったから答えがあるけど
    この裏には答えにならない質問もあったのかもしれないんだよね

  • 715

  • 読者からの質問に、森さんが答える形式。
    基本的には淡々と。答えるまでもないような質問も多々。
    ごく稀に面白いやりとりがある。
    個人的には187ページの浪人生の質問が好き。もはや質問ではないけど…。
    森さんから読者への質問は「本書はあなたにとって何の役に立ちましたか?」とのこと。
    のんびりと楽しませていただきました。

  • 森博嗣による質疑応答.
    前回は学生の質問だったが,今回は読者の質問に答える.

  • 森博嗣自身も言っているように、前作のほうが面白かった。どんな質問をするのかが大事って本当だなあ。

  • 前作もそうだったが、パターンがずっと同じでつまらない・・・2冊まとめて買ってしまったのが失敗だった。

  • Q眠っているときに見る「夢」と、叶えたい願望をさすときの「夢」、これって同じものなのでしょうか? A同じものだったら、幸せですね。お大事に。

  • まえがきにあるように、前作と比較するといまひとつ目新しさがなく面白くはなかったように思いました。
    質問て大事だなあ。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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