踊りませんか? ―社交ダンスの世界 (集英社新書)

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087202458

作品紹介・あらすじ

社交ダンスは、男女がカップルで踊る。そこがおもしろさであり、同時に難しさでもある。長い歴史をかけて、さまざまな民族の歴史が混じりあい、互いに影響しあい、今日の型に洗練されてきた。本書では、ワルツ、タンゴ、サンバなど、モダン五種・ラテン五種それぞれのルーツと特徴を紹介しながら、ダンスの裏に秘められた歴史や文化を解説する。町の小さなダンス教室に生まれ、踊ることの楽しさを身近に見て育った著者は、現在、ダンス文化が日常生活に根づいているパリに暮らし、フランス人の夫とともに社交ダンスに熱中している。自らの体験談を織り交ぜながら、「人生をゆたかにする」社交ダンスの魅力と奥深さについて熱く語る。

感想・レビュー・書評

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  • 社交ダンスの歴史と魅力の解説。
    社交ダンスは初対面の人とも気持ちよく接するプロトコルであったり、リズムと一体になる陶酔できるスポーツだったり、相手とのバランスをとるコミュニケーションであったり、いろいろなキャラクターを演じる演技であったり、関係性の美しさで周囲の人を魅了するパフォーマンスだったりする。
    あと著者の体験談とダンス哲学。自己中にならず、パートナーを立ててパートナーの魅力を引き出しましょう。とか。
    著者のロマンチストぶりがすごい。上手い人はここまで入り込んでいるんだろうか?

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00121360

  • 両親がダンスの先生なのに、大人になって初めてダンスに憑かれたというエッセイストが、社交ダンスの魅力を伝える。
    ダンスの技術的な話題には触れず、著者自身の体験談と、ダンスの歴史的な解説が交互に綴れる。ワルツやタンゴのようなメジャーな種目は、そのビジュアルをイメージできるが、ほとんどの解説は文字だけだと、なかなかその特徴が伝わらないのが残念。しかし、いずれの種目も、土着の「踊り」を起源とし、型が標準化されながら、男女の関係性をシンボライズした「ダンス」に完成する。この男女間の「エロティックとエティックの拮抗」といわれる微妙な位置どりに、「社交」という形容詞の意味が込められているようだ。

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著者プロフィール

フリージャーナリスト、エッセイスト、指圧施療師。1960年千葉県生まれ。上智大学外国語学部卒。フランス在住35年あまり。著書に『フランス家族事情』(岩波書店)『パリ二十区の素顔』『踊りませんか』(集英社新書)『フランス父親事情』(築地書館)『生きることの先に何かがある』(さくら舎)など。雑誌、新聞、ラジオでフランスの「いま」を伝えるかたわら、40代に指圧と出会い、パリで指圧および東洋医学の免状を取得。パリ郊外で施療を続けている。

「2020年 『〈話す・聴く〉から始まるセルフケア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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