ジョン・レノンを聴け! (集英社新書)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203172

作品紹介・あらすじ

ジョン・レノンの人気は、いまもなお衰えることを知らない。それはなぜなのだろうか。「ジョンのなにが、狂おしいまでの興奮と感動を呼び起こす」のだろうか。ジョンは、ソロとしておよそ二〇〇曲の曲を残している。そのすべてを、カリスマ音楽評論家・中山康樹が一曲ごとに解説する。ソロ時代のジョンの特徴と傾向とは?さまざまな思いが込められた曲を通して、ビートルズのジョンとは違った等身大の魅力が甦る。

感想・レビュー・書評

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  • オノヨーコディスが笑える。

  • ヨーコさん嫌い過ぎ。ジョンの死後の作品の不備、選曲が全部彼女が悪いかのよう。レコード会社だって責任はあるだろ。ポールが『「ハウ・ドゥ・ユー・スリープ」の詞は(ジョンじゃなくて)ヨーコとアレン・クラインが書いた』と言ったって絶対タブロイドの飛ばし記事だろ。引用元書かないとは坊主憎けりゃ…の感あり。極論は面白いけど、初心者向けではないね。

    男でもヨーコさんに嫉妬することあるんだ。俺がプロデユースしてればソロの傑作が出来たと言わんばかり。

    和久井光司「レコード・コレクターズ増刊 ザ・ビートルズ・マテリアル Vol.2 ジョン・レノン」はヨーコさんの曲も好意的にレビューしてたので好対照。

    この本が出た後出された、リマスターボックスや夥しいベスト盤や「ダブル・ファンタジー・ストリップト・ダウン」はどう思ってるのか気になる。

  •  同じ著者の『超ジャズ入門』を読んだとき、ジャズの話にしてはやたらビートルズが出てくるなと思ったのですが、まさかこんな本もあるとは…。

     ソロになってからのジョンの曲を、1曲、1曲、徹底的に解説しています。資料を見ながら書いているのだとは思いますが、CDのクレジットにはいついつの演奏となっているけれども、実際はいついつの演奏だと思われるなど、なぜそこまでわかると突っ込みを入れたくなるくらい話が濃いぃです。

     著者はジョンの相当なファンですが、決して心酔という感じではないのがいいですね。ダメなものはダメと厳しい。ヨーコなんて最初から最後まで切られまくりです。こういう本を読むと、またジョンが聴きたくなるなあ。アンソロジー、買うか?

     著者は『超ジャズ入門』でもそうですが、いわゆるボーナストラックをひどく嫌っています。この本を読むまで、どちらかと言えば私はボーナストラックが好きな方でしたが、なるほど、ボーナスではなく蛇足なのだなということがよく分かりました。DVDによくある未公開フィルムやメイキングもその類ですね。

  • 大局から見たジョン・レノン論ではなく、個々の作品に対する評論集です。天才メロディーメーカーのポールに対して、圧倒的なカリスマ性とロックンローラーとしての存在感で対峙していたジョン。本書によると、ビートルズ初期はジョンが独壇場で矢継ぎ早に作品を作っていたけれど、やがてポールの後塵を仰ぐこととなる。ソロとなってからも創作才能が枯渇して、抜群の歌唱力に頼る力技が増えて行く。とは言えやはり天才。珠玉の名作の数々。僕は大好きです。それにしても著者のヨーコ夫人に対する舌鋒の凄いこと。

  • 私たちが思い描く「ジョン・レノンの魅力」といえば
    彼の生き方、思想、言葉、主張
    そんなものだろうか

    それによって人生が変わったというリスナーも少なくはないはずだ。


    ところが著者はこの本で一連の政治的な言動や、本音で自由な生きざまといったものにある魅力を否定する。

    ジョンは役者であったと。
    吐くべき本音もなく、裸の自分を「演じて」いたというのだ。

    「歌のうまさ」という一点こそに興奮と感動が呼び起こされ、
    他人が歌っても綺麗事にしかならない「愛」や「平和」はジョンレノンが歌ってはじめて説得力を持つ、
    というのだ。

    そういう観点から、ジョンがソロとして残した200曲を一曲ずつ解説していく。

    解説はもっぱら、音楽の裏にある分析を試みている。

    しかし、私としてどうも煮えきらないのが
    単に音楽的な魅力を細かくほじくりだしているものの、
    より本質的なジョンの魅力に肉薄しているかといえば、どうかという点だ。

  • 甚だしくお腹いっぱい。
    これを最後まで楽しく読めるのはよっぽどのマニアだけなのじゃないだろうか。
    ジョンレノンもビートルズも大して聞いていないが、もう聞きたくない。

  • ジョンの歌声。ジョンのロック。ジョンの存在。

  • [ 内容 ]
    ジョン・レノンの人気は、いまもなお衰えることを知らない。
    それはなぜなのだろうか。
    「ジョンのなにが、狂おしいまでの興奮と感動を呼び起こす」のだろうか。
    ジョンは、ソロとしておよそ二〇〇曲の曲を残している。
    そのすべてを、カリスマ音楽評論家・中山康樹が一曲ごとに解説する。
    ソロ時代のジョンの特徴と傾向とは?
    さまざまな思いが込められた曲を通して、ビートルズのジョンとは違った等身大の魅力が甦る。

    [ 目次 ]
    1 ジョン・レノンソロ・アルバム(平和の祈りをこめて~ライヴ・ピース・イン・トロント1969 ジョンの魂 イマジン サムタイム・イン・ニューヨーク・シティ ほか)
    2 『ジョン・レノン・アンソロジー』とその他のアルバム(レノン・レジェンドイマジン(同名映画サウンドトラック)/ラヴ~アコースティック ジョン・レノン・アンソロジー)

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    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • AO入試のレポートで読む。自分、他人にとっての「神」を書けとのテーマで、ファンが自殺までしたジョンレノンは近いと感じたので選んだ。いやはや、7日間苦しんだ。レポートでこれ以上に苦しむことはあるだろうか。

  • (図)

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著者プロフィール

1952年大阪生まれ。『スイングジャーナル』編集長を経て音楽評論家。ロックにも造詣が深くビートルズ系の本の中でも『ビートルズを笑え!』は辛口でありながら面白く書かれている。オノ・ヨーコに批判的で日本語が読めるオノに対して批判する評論家としては希有な存在。主な著書に『マイルスを聴け』(双葉社)『エヴァンスを聴け』(ロコモーションパブリッシング)『超ブルーノート入門』(集英社)『Jazz名曲入門』『Jazz名盤入門』(宝島社)『ジャズを聴くバカ、聴かぬバカ』(KKベストセラ-ズ)『スイングジャ-ナル青春録』(径書房)『ビートルズ アメリカ盤のすべて』(集英社)『ビートルズ全曲制覇』(エイ出版)『ビートルズを笑え!』(廣済堂)『ディランを聴け』(講談社)『音楽中心生活』(径書房)『超ビートルズ入門』(音楽之友社)『クワタを聴け!』(集英社新書)『ジャズ・ヒップホップ・マイルス』(NTT出版)等がある。

「2012年 『かんちがい音楽評論[JAZZ編]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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