娘よ、ゆっくり大きくなりなさい ―ミトコンドリア病の子と生きる (集英社新書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203462

感想・レビュー・書評

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  • 本屋で立ち読みした本。

    ミトコンドリア病という稀少な病気にかかった娘について書いてある。

    色々なリハビリや、音楽療法について書かれてあって障害者への対応が遅れているのが日本だと思っていたけど探せばいるんだということに驚いた。でも、やっぱりそれは凄くラッキーだったからで、どこにいても受けられるものじゃないらしい。

    「自分の子供は障碍を持った人の仲間入りをして欲しくない」と書いていたお父さんの言葉は本心だと思うし、それは別にその人が自分勝手な思いを持っている人だからではないと思う。差別をするわけじゃなくても、誰だって自分の子供が当たり前の幸せを手にいれてくれることを望んでいる。

    もし、戦争があったら自分の娘の元に薬が届かなくなるかもしれない、同じ病気に苦しむ子供達が死んでいくかもしれない。だから自分は戦争を憎むと書いてあるのにも納得がいった。

  • 待ちに待った響ちゃんの本。一気に読んで、そして泣いた。じわじわとした感動。親になったことないけれど、親の気持ちがわかる。たくさんの人に読んでほしい。みんなが、響ちゃんの両親ぐらい子どもを思える社会になれば良いのに。

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著者プロフィール

堀切 和雅(ほりきり・かずまさ):1960年生まれ。1984年岩波書店入社。『世界』『ジュニア新書』『へるめす』編集部を経る。平行して劇団「月夜果実店」主宰。2000年、岩波書店退社。著書に『三〇代が読んだ「わだつみ」』(築地書館 1993年)、『「30代後半」という病気』(築地書館、2000年)、『「ゼロ成長」幸福論』(角川書店、2001年)、『不適切なオトナ』(講談社、2002年)、『娘よ、ゆっくり大きくなりなさい──ミトコンドリア病の子と生きる』(集英社新書、2006年)、『なぜ友は死に俺は生きたのか―─戦中派たちが歩んだ戦後』(新潮社、2010年)、『演劇に何ができるのか?』(妹尾伸子、嶽本あゆ美との共著、アルファベータブックス、2017年)ほか。

「2024年 『岩波書店の時代から 近代思想の終着点で』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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