フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版)

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203585

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  • 「フェルメール全点踏破の旅」朽木ゆり子著、集英社新書、2006.09.20
    250p ¥1,050 C0271 (2024.01.29読了)(2020.10.02購入)(2006.12.23/6刷)
    フェルメールの作品は、17ほど見ているようです。
    2012年2月には、「フェルメール光の王国展」で全作品の原寸大の複製写真?をみました。本物ではないけど、見た気にはさせてくれます。
    「聖女プラクセデス」は、国立西洋美術館の常設展示で見ることができます。個人蔵のものを寄託されて展示しているとのことです。

    【目次】(見たことのある作品に☆をつけました。)
    序章 フェルメールの魔法
    1 ベルリン(真珠の首飾り・☆紳士とワインを飲む女)
    2 ドレスデン(取り持ち女・☆窓辺で手紙を読む女)
    3 ブラウンシュバイク(二人に紳士と女)/ウィーン(☆絵画芸術)
    4 デルフト(☆小路)
    5 アムステルダム(☆牛乳を注ぐ女・☆恋文・☆青衣の女)
    6 ハーグ(☆真珠の首飾りの少女・デルフト眺望・☆ダイアナとニンフたち)
    7 ロッテルダム(☆手紙を書く女・☆窓辺でリュートを弾く女・☆地理学者)
    8 ロンドン(ギターを弾く女・ヴァージナルの前に立つ女・ヴァージナルの前に座る女)
    9 パリ(天文学者・☆レースを編む女)/エジンバラ(☆マルタとマリアの家のキリスト)
    10 ワシントン(天秤を持つ女・☆赤い帽子の女・フルートを持つ女)/フィラデルフィア(☆ヴァージナルの前に座る若い女)
    11 ニューヨーク(兵士と笑う女・稽古の中断・女と召使・窓辺で水差しを持つ女・眠る女・少女・信仰の寓意)
    終章 深まるフェルメールの謎(合奏・☆聖女プラクセデス・☆手紙を書く女と召使・音楽の稽古)
    あとがき
    主な参考文献

    ☆関連図書(既読)
    「フェルメール」黒江光彦著、新潮美術文庫、1975.04.25
    「フェルメールの世界」小林頼子著、NHKブックス、1999.10.30
    「盗まれたフェルメール」朽木ゆり子著、新潮選書、2000.03.30
    「フェルメール光の王国」福岡伸一著、木楽舎、2011.08.01
    「フェルメール静けさの謎を解く」藤田令伊著、集英社新書、2011.12.21
    (アマゾンより)
    世界に散った「絵画の宝石」全37点カラー収録!!
    日本でもゴッホと並ぶ人気を持つ十七世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。その作品は世界中でわずか三十数点である。その数の少なさ故に、欧米各都市の美術館に散在するフェルメール全作品を訪ねる至福の旅が成立する。しかもフェルメールは、年齢・性別を超えて広く受け入れられる魅力をたたえながら、一方で贋作騒動、盗難劇、ナチスの略奪の過去など、知的好奇心を強くそそる背景を持つ。『盗まれたフェルメール』の著者でニューヨーク在住のジャーナリストが、全点踏破の野望を抱いて旅に出る。


  • フェルメールってそんなにすごい画家なのか?
    と思う。
    一番最初にフェルメールの絵の実物を観たのは、神戸市立博物館。
    絵画芸術/画家のアトリエという作品だった。
     確かこの絵の付近にだけ、ガードマンがいたような記憶がある。でも鑑賞者はほとんどいなかった。
     この絵は、その後傷みを恐れて門外不出となった。

     ただしフェルメールの名前は知らなかったが、真珠の耳飾りの少女の絵は知っていた。

     この絵も神戸市立博物館で観た。人混みを想定して鑑賞通路が柵で作られていた。
     しかし閉館時間の1時間前くらいだったからか、誰もいなくて、独占状態でゆっくりと鑑賞出来た。

     フェルメールは寡作で、30数点しか作品がない。
    よって展覧会も一点あるいは数点が目玉で、あとは抱き合わせ商法的な作品が展示される。

      よって展覧会の図録も、フェルメールのその一座的な物になる。

     前置きが長過ぎた。
    フェルメールの全作品をまとめて知るには、本書の様な全集がありがたい。

  • フェルメールは残された絵の点数が少ない。総数で32~37点しかないのだ(5点については真贋論争があるため、数にばらつきが生じる)。だからこそ可能な旅なのだが、フェルメールを見るためだけにヨーロッパやアメリカに渡航するというのは、なんとも贅沢な楽しみだ。フェルメールといえば、やはり画面の左側から光が射し込む室内画(例えば「真珠の首飾り」)が思い浮かぶ。レンブラントとは、ほぼ同時代人なのだが、レンブラントの光がドラマティックなのに対してフェルメールはあくまでもプライベートで優しい光であり、親密な題材だ。

  • この本は、色々な角度から彼の作品を取り上げていて、興味深い。特に印刷物と実物の違う点を的確に描写している点。

    図録をつくる立場の人間として、写真はどうしても実物を超えることはできないので、こういう描写はとても参考になりました。

  • フェルメールの全点が、一冊で解説されていてよかった。まだ真筆かどうか議論が分かれる作品もあるとのこと。フェルメールの絵は、読み解く楽しみがあって、人気があるのもうなずけます。

  • フェルメールの絵の写真があるのがうれしい。黄色いガウンや真珠の首飾り、ネックレスなど同一の小物が複数の絵に使われているのが、こうした写真でよくわかる。中期の作品が好き。
    それぞれの絵の来歴が興味深い。絵が後の世に残るということは奇跡。フェルメールに限らず、戦争や災害で失われた芸術作品はどれだけあるのだろう。

  • フェルメールが好きなわけじゃなかったけど、ちょうどテレビも取り上げられたりとか、美術館で観る機会があって読んだ本。
    絵がとってもきれい。

  • [ 内容 ]
    日本でもゴッホと並ぶ人気を持つ十七世紀オランダの画家、ヨハネス・フェルメール。
    その作品は世界中でわずか三十数点である。
    その数の少なさ故に、欧米各都市の美術館に散在するフェルメール全作品を訪ねる至福の旅が成立する。
    しかもフェルメールは、年齢・性別を超えて広く受け入れられる魅力をたたえながら、一方で贋作騒動、盗難劇、ナチスの略奪の過去など、知的好奇心を強くそそる背景を持つ。
    『盗まれたフェルメール』の著者でニューヨーク在住のジャーナリストが、全点踏破の野望を抱いて旅に出る。

    [ 目次 ]
    フェルメールの魔法
    ベルリン
    ドレスデン
    ブラウンシュバイク
    ウィーン
    デルフト
    アムステルダム
    ハーグ
    ロッテルダム
    ロンドン
    ロンドン
    パリ
    エジンバラ
    ワシントン
    フィラデルフィア
    ニューヨーク

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 芸術の"げ"の字も知らない私は、フェルメールで作品名とイメージが一致していたのが「真珠の耳飾りの少女」だけ(汗)。この本では作品の紹介プラスαで"旅"の要素が入っているので、アート音痴の私でも楽しめました。

朽木ゆり子の作品

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