「狂い」のすすめ (集英社新書)

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著者 : ひろさちや
  • 集英社 (2007年1月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203776

「狂い」のすすめ (集英社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「遊び心」の本かな…と思います。
    「世の中はどうせ狂っているし、だれしも必ず死ぬし、だったら気楽に行きましょう」っていう内容。
    めずらしいのは、「こういうことをやれば大丈夫!」というものを示すのではなく、「こういうふうに考えられるようになればいいよね」っていう感じで、それが実践されなくても別にいいや、っていうスタンス。
    飄々とした感じでした。

  • この一冊を求めている人にとってはこの一冊は非情によい良書となりうると思うし、実際にこの一冊を求めている人は少なからず存在しているだろう。しかし、
    個人的にはこの著書には欺瞞を感じてしまわざるをえない。

    「社会は狂っている。しかし、それを常識としてしまうのが世間です。それに押し付けられてがんじがらめになって苦しむのです。我々は所詮弱者です。弱者なら弱者らしく狂ってしまえばよい。それで随分と楽になります。がんばらなくてよい、あなたらしくでいい」

    もちろん、こういう言い方でしか掬い取れない人々が一定数存在しているのは硬くないが、この人は、「弱くとも徹底抗戦」する人々については意識的にか触れないでいる。いや、ときおり出してはいるのかもしれないが、そこについてはあまり言及せずに済ましている。そういう意味で、この一冊は、「大衆になれない大衆」のための一冊だと思われてならず、無論、臨床心理を勉強したいと考えている自分がこういうことを言うのは甚だ矛盾しているのかもしれないが、しかし、こういう感想を抱かずにはいられなかった。また、この人は、かなり卑怯でもある。つまり、何か批判を食らえば、「しかし、それはあなたがそういう常識に囚われているのです」という返しをする。だが、それを言ったら、何もかもが常識に囚われていると返されてしまい、つーことは、「あなたは私が常識に囚われているという常識に囚われている」という反論を食らわせれば一体、どういう答えを返せるのか?もはや泥沼である。この著書では酷く単純化された著者の思想が並べられており、それもかなり実践しやすいレベルで綴られている。そこに至るまでに著者の葛藤などがあって、それを経ているからこその単純さなのかもしれないが、この単純振りが物足らなくもある。

    ただ、それでも、このひとの「なぜ生きるか?」への返しとしての、「ついでに生きている」という答えや、

    ――「世間と言うものは、近寄ると危険です。楯突くのはよしたほうがいい。ただ、黙ってにやにや眺めているといいのです。そして、心の中では、狂っている世間を軽蔑します」という、この、「にやにや」という言葉につい、吹き笑いをもらしてしまい、これは一つやられたなと思わされた。

    また、縄文型――弥生型の分類は中々面白い。家の前の掃き掃除をするときに隣の家の前まで掃いておくと、縄文型ならば、「ありがとう」と感謝して終わり、弥生型ならば代わりに家の前を掃除しなければならないという「義務」が生じてしまう。そして、日本と言う国は農業国である上に、近年ますます弥生方の社会になってきている以上、「余計なこと」はしてはいけない。つまり、相手に義務を生じてさせてしまうから。個人的な感想としては、ここでかっとなるのが偽善者。ここでその通りだとうなずくひとは冷淡者。そりゃそうだけれどちょっとすっきりしないなぁって思う人が一番良識あるひとだと思う。あといくつか追記するなら、この人世間をあまりに単純化しすぎてる気もする。その辺りはやはり昔の人なのかもしれない。いえね、単純化したくなるくらい単純な人たちも多いのは同意するのだけれども……。

  • 世間の常識にとらわれていると奴隷になってしまうかもよ。って本。
    「狂い」っていうのは常識からはずれたこと。でもその”世間の常識”だってくるっているんじゃありませんか?

    …一言でまとめるとそんな感じ。

    現在を生きましょう、過去を追わず、未来を願わず、今を楽しむ。

    一日賢者…毎日「あすはどうなるかわならないが今日は賢者でいよう」って考えること。それを枚二位できるのこが理想ってお釈迦さんが言ってる来意。ずーっとこれから賢者じゃなくって、毎日決意する。
    確かにそっちのほうが気が楽だ。そして結果は同じ。

    期待しないっていうのは、絶望するってことじゃなくて、今を楽しむ。がん患者はがん患者としていきればいのです。治るかもしれないし、治らないかもしれない。

  • 思考の方向は老子だけれども、
    もっと内面的なエネルギッシュなところまで
    引き出す本。

    生きる意味がない
    って思った方は読んでみても
    いいと思います。

  • 世間の目に翻弄されず、すべてのものをそのままで受け入れることの
    大切さを宗教の教えと絡めて説いている。
    あくせくして、空回りしてしまう時には得るものが多いのではないだろうか。
    オリズムにつながる思想が語られている。

  • 気が楽になる。「現代の日本社会は狂っています。こんな狂った社会で、社会が考えるまともな生活をしてはいけません。」著者は仏教の考え方から、この世の中の生き方を説いている。パレートの法則からどんな集団でも上位20%が頑張る事から、残り80%の必要性、人間の機能価値は他者との縁で一時的に付加されていると説いている。仏教とパレートの法則を結びつける所が面白い。

  • 落ちている時に読む。
    自分をリセットする本のうちの一つ。
    宗教の存在価値も少しわかった。

  • いい意味で力が抜ける本。
    周りを気にして肩肘貼って生きていたのが馬鹿らしく思える。

    「自分」をもっと大事にしたい。
    わがままでもいいじゃないか。
    この広い世の中、私一人くらい自分の好きに生きても問題ないでしょ。

    お金の話以外はだいたい私の考えと同じ。

  • 世の中が狂っているから、自分が狂うことで正常になろう、という意味で「狂い」という言葉を使っている。
    宗教(特に仏教)での例えが面白い。
    読んでいて、心が楽になりました。

  • ちょっとくらい宗教を学んでみたら? できないのとやらないのとは違います。

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