ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書)

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著者 : 姜尚中
制作 : 姜 尚中 
  • 集英社 (2007年2月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087203790

ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書)の感想・レビュー・書評

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  • 授業で使った本。

  • 著者をはじめて「朝まで生テレビ」で見たときは、えらくスローテンポで落ち着いて話す人だなあという印象を持ちました。そのためか、他の出演者よりも信頼がおけるような気がしたものです。本書を読むと、もともとテレビは苦手だったとか。でもテレビというメディアは大したものです。あっという間に有名になって、いくつもの本を出されるようになりました。さて、本書はネット上の女性週刊誌に連載されたものとか。とてもやわらかく、やさしく語られています。同じ著者の本は他に読んだことがないのですが、たまたま、お金を持っていれば幸せなのかどうかとか、憲法九条のこととか考えていたところだったのでテーマにひかれて読んでみました。いくつか興味を持ったことがらについて・・・日本の男性は軟弱だけど、韓国の男性はしゃきっとしているのは徴兵制があるからではないか。日本にも導入せよ・・・なんていう議論があるようですが、著者はきっぱりとそれは間違いと言っています。韓国の若者は徴兵制のために疲弊してしまっている。しかも軍隊での上下関係やいじめが原因での自殺が絶えないのだそうです。また、幸福ということについては、単なる快・不快ではなく、人格と密接に結びついているという議論をされています。幸せにつながる人格ということの意味がまだよくわからないのですが、もう少しじっくり考えてみたいと思います。さらに「足るを知る」という考え方は、今の環境問題を考慮すれば、大変重要であることがすぐに分かります。どんどん便利になる世の中で、ほどほどとか、ちょうど良い加減のところで幸せを感じて生きていければ良いですね。

  • 失礼ながら、あまり期待せずに読み始めた。
    実際、最初の経済の話題に関する章などは、やはり8年も経ってしまっているので、今から見るとちょっとフィットしないのかな、と思われる部分もあった。
    けれども、やはり近隣諸国の反日感情にどう向き合うべきかについての提案や、日本国憲法の価値を論じた、終わりの方の章は、この人らしい、ぶれない軸を感じられた。

    たしか、この本が書かれた時期は、姜さんがメディアにたくさん出ていたころだと思う。
    まだそれほどメディアに出ないころから、著書を読んだことがあっただけに、当時、ちょっと違和感を感じていた。
    ご本人の中で、自分に正直になろう、という転機もあったようだ。
    けれども、それ以上に活字の世界だけでは伝えられないという危機感のようなものがあった、ということが大きかったとのこと。
    これが書かれてから、8年。
    状況はもっと悪い方向に進んでいる気がする。
    姜さんの投げたボールを、どう受け止めたらいいのだろう?

  • 姜尚中さんの視点で、幸せについて語る

  •  自分の潜在的な可能性を活かせるかどうかは、その人の人間性にかかっています。自分や肉親だけが良ければ良いと競争的に突っ走ると、相手の潜在的な可能性を殺す方向に働きます。それは、限られた利益の中で、どれだけ自分の取り分を多くするかというような働き方だからです。
     逆に、相手の潜在的な可能性を引き出すことによって活かそうとする働き方では、組織全体の利益が増えるエネルギーが働きます。ゼロサムゲームで自分の利益を最大化しようと働くより、自分が所属する組織の利益を最大化しようとする働き方の方が、皆が幸せになれる働き方ではないでしょうか?

  • 【図書館報「みずもと」第25号(2007)による紹介】

    一人の人間としてどう生き,社会とどう向き合えば良いのか。本書には,そのヒントが詰まっています。「『お金』を持っている人が勝ちですか。」「『自由』なのに息苦しいのはなぜですか?」「どうしたらいい『友人関係』が作れますか?」「今なぜ世界中で『紛争』が起こっているの?」など,10の問いに政治学者が丁寧に答えています。私は,著者の提唱する「身の丈経済」を支持し実践している一人かもしれません。

    奥野恒久先生

    図書館の所蔵状況はこちらから確認できます!
    http://mcatalog.lib.muroran-it.ac.jp/webopac/TW00322590

  • 「お金・自由・仕事・友人関係・メディア・知性・反日・紛争・平和・幸せ」
    このような10項目について述べていてそれぞれに納得させられる。
    印象に残った言葉として
    「・・・これから世界で生きていくには、民族や宗教や歴史を知ることが重要な”マナー”・・」
    「・・・歴史を知ることはエチケット・・」
    やはり、その国が歩んできた歴史をしっかり理解することが重要。
    このことは人間にも当てはまる。
    一人一人の生きてきた人生を考えることは、自分の人生を振り返ることにもなる。

  • 姜さんの本を読んでみたかったから読んだ本。

    性格の優しさが出ている。全体と通して「自由になればわれわれは幸せだろうか」というメッセージをお金、仕事、メディア、友人関係など身近な材料を絡めて問いかけている前半と、ニッポン自身のことだけに関心を持つのではなく、世界の中でニッポンがどうやって処するのがよいのか、さらに平和についての考察が最後になされている。

  • 仕事において、女性は明らかにハンディがあります。
    女性のキャリアを助ける制度設計が必要です。

  • ・身の丈経済→足るを知るということ
    ・友達をみればその人がどんな人かわかる。その人と人間的に同等の友達しかもてない。
    ・パブリックな価値について目利きする能力や感受性。それこそが本当の知性なのではないか。
    ・本来知性というものは外に広がっていくもの。
    ・情報に対しては常に「疑わしい」という健全な懐疑の念をもっていくことが大事。
    ・彼らが感じている幸せは「足りる」ということを自分の人格の中に内発的に見いだしているから。
    ・問題から逃げず、禍々しい独断でも一度は引き取った上で、自分の考えを裏付ける論拠を示し、それが独断であることをそれとなく示唆できればしたたかで柔軟な対応になる。

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姜尚中の作品

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ニッポン・サバイバル―不確かな時代を生き抜く10のヒント (集英社新書)の作品紹介

いじめに苦しむ子どもたちや、悩みを抱えた大人たちなど、毎年、三万人以上が、自殺に追い込まれている。そして本当に怖いのは、この社会で共に生きる他者への無関心と、無慈悲さの蔓延だ。「悪人」だけが跋扈しているわけでもないのに、一体なぜなのか。また、相談機能を失ったこの社会で、どこにも逃げられず、頑なにもなりきれないフツーの人たちは、どうしたら漠然とした息苦しさから解放されるのか?注目の政治学者が、幅広い世代から寄せられた声に誠実に向き合い、この国でしたたかに、しなやかに生き抜くための方法論を提示した、現代日本の必読書。

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